仕事柄、提案書は良く書きます。
といっても、システム屋さんの書く提案書なので、基本的にはお客さんから要求(Request)をもらって、それに回答する形での提案が圧倒的に多いですが、最近はそういったことも減ってきました。(SI業界の人なら何となくわかる気がしますが)
今後は要求がない場合でも、要求を掘り起こし提案していくスタイルが求められるような気がします。
マーケティングが重要ということでしょうか。
そこでいうとAIDMA(Attention, Interest, Desire ,Memory, Action)やAISAS(Attention, Interest, Search, Action, Share)といったマーケティングのフレームワークを意識して提案までもっていく必要があるのかな、とか思ってしまいます。
話が脱線しましたが、今回はセミリタイアしたい人向けの提案を考えてみたいと思います。
提案書を書くにあたり
私自身が提案書を書く際に意識していることとして以下のことを意識しています。
- 想定読者はだれか
- 要求をきちんと理解しているか
- 要求をかなえる提案はなにか
仕事で会社の営業と提案の話をしていると、どうしても自社の製品を強引にでもねじ込もうとしていて嫌になります。
ましてや、それがお客さんの不利(主に費用対効果)になることも十分理解したうえで進めようとしているのが気になりますが。
想定読者はだれか
この想定読者というのは、基本的に決定権を持った人になります。
この決定権を持った人の知識量や、琴線に触れることが提案上重要なので明確に意識して書く必要があります。
担当者レベル(紹介するぐらい)であれば、その人を意識した書くことにしますが。
要求をきちんと理解しているか
要求をきちんと理解しているか、という点においてはなかなか理解が難しいと思います。
少し昔、やためったらAIがとかRPA(プログラムが勝手にWindowsを操作してくれると思ってください)の提案を求められましたが、AIを使うことが目的になっており、その結果をどのようにするのか、という点が引き出せないことが非常に多くありました。
仕事なので、AIを使う提案は結果的にしましたが、やはりというべきか効果は出ていないという形になりました。
本当であれば、経営上の課題(売れないものを売れるようにしたい、コストを減らしたい)にフォーカスを当てて、それを分析して提案すべきところだと思います。
会社内にいると、なかなかそういった形にならないですね。
基本的にお客さんの担当者が「そういったから」という形で終始してしまいます。
要求をかなえる提案はなにか
最後に要求かなえる提案についてですが、
分析まできちんとできているのであれば、提案する内容はそんなに難しくないと思います。
ただし、それをかなえる手段を持ち合わせていればということになります。
コストが多くかかっているので、コストを減らしたいという方がいれば、そのコストを減らす方法をとればいいですが、ちゃんと課題の理解をきちんとすれば、コスト構造分析を実施し、一業務の担当者の範囲のコストを減らす提案をするのではなく、一番問題となっている部分を解決する提案をするのがよいかと思います。(例えば使っていない土地などの固定資産の売却を提案など)
私自身はシステム屋なので、システムで実現できることは提案できるのですが、お客さんの仕事のやり方の問題点を解決(仕事の順番を変える、なくす。BPRなんていったりします)することは、言葉にできても行動に移すのは難しいかと思います。
コンサルとして入っているのならできるのかもしれませんが。
セミリタイアしたい人向けにセミリタイアの提案書を考えてみる
想定読者
ここで改めて想定読者を考えてます。
セミリタイアしたい人ってどんな人なのか。一応リタイアしたい人とわけで考えます。
- お金はないけど働きたくない(お金あったらリタイアしたほうがよいかと)
- でも少しは世間とつながっておきたい
- 趣味の時間も確保したい
- ある目的のために時間を確保したい
- でも暇になりたくない
といったところでしょうか。
インターネットで調べたりすると、リタイアしたい人とほぼ変わらない感じで検索されてしまうので、なかなか読者を定めるのが難しいですね。
セミリタイアしたい人の要求の理解
要求を考えるにあたって、世間とつながっていたい。時間を確保したい。生活と趣味に使えるお金は欲しいということになると、フルタイムで働かなくてよい仕事がしたいということが見えてくるのでしょうか。
あと「セミリタイアしたい」の定義に入れるかどうか迷ったのですが、仕事をしている中で一番つらいと思われるのが、お金以外だと仕事上の人間関係ともいえるので、その点がクリアされている必要があるのかとも思います。
(友達付き合いはそんなに辛くないでしょうから)
じゃぁ何を提案するか
ここまでくると、提案としては、
世間とつながっていたい
- SNSとか趣味でもいいので友達とかなくさないようにしてください。
- 少しでも仕事はしておいたほうがいい
時間を確保したい
- フルタイムで働いている人は週3,4で休めるよう会社に掛け合う
- 週3,4で休める職場を見つける
- 期間限定で働ける職場を見つける
- 会社内で時間調整可能な立場になる
生活と趣味に使えるお金は欲しい
- 現在の支出を把握しておく(生活費と趣味の費用。もし本業で賄えないならあきらめる?)
⇒支出を把握したら、収入をそのレベルまで落としても問題ないとも思えます。 - 必要なお金を賄えるように仕事をする(変える)
⇒それが副業なら副業でもいいかと思いますが、趣味などの時間が確保できなくなったら本末転倒だと思います。
最後に
セミリタイアしたい人向けを想定して提案書を書くつもりで考えてみましたが、セミリタイアって人生の中でどれくらいのウェイトを占めるのかって考えると、一時的な気持ちの問題とも思えます。
セミリタイアしたい目的が明確になければ、長い人生、つらいと思います。
(私自身、明確に目的が描けているわけではないので)
人生、同じことが何年も続けば、それが日常に変わっていくのでいずれ飽きはくるかと思います。
その際に、またしてみたいことを切り替えていくのもありかと思います。
(記事作成時間90分)
(記事作成時間90分)
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人間には3大欲求という物ある。
それがなくなることはない。