管理職も行政も教えてくれない 学校の「今のあたりまえ」 若い教師に伝えたいこと

今当たり前と思っていることも、よくよく考えてみれば、問題だらけ。若い人には、ぜひ読んで、考えてもらいたいものばかり。

地に落ちた学校にとどまって

2020-09-03 00:17:00 | 行政
明日で3日続けての休みをとる。
9月に入り、秋の気配が感じられた時期での夏バテ。普通に働いても、マスクによる酸欠は、如何ともし難い体力の消耗を呼び込む。
ただ、今回の休みは、それに加えた「失望感」からもある。
先日の職員会議。
例の如く「質問、意見交換は許されない」会議だ。
その中で、3月の卒業式についての反省まとめの発表があった。
予想通りと言えば、その通りなのだが、各学年から出された書き込み一覧表があり、次に引き継ぐもの、変更させるものが最後にまとめられている。
「予想通り」は、その一覧表に、私の書いたものが、きれいさっぱり消えていたことだ。
どこかにコピーして保存、保管しておけばよかったと思ったが、後の祭り。
私の書いたものは、
①コロナ禍にあっても、都や市からの卒業式に関して、日の丸、君が代は、なにがなんでも式に据えようとする「異常さ」があった。
②それだけ「珍重」されている式の内容は、「異常」と言うしかない。
③本来、学校行事は、各学校で、創意工夫をして作り上げるもので、儀式的行事とは言え、最終的には学校の教育課程に含まれる、学校作成の課題でもある。
④そのような通達があり、かなりの強制力をもって、学校に影響を及ぼしているのが、平成15年10月23日の、都からの通達である。それを知っている職員は、多くはない現状である。
⑤したがって、これからの式の実施計画には、巻末資料として、この通達も添付したらどうか。

このような趣旨で書き込みをしたのだが。どの段階で消えたのか、いや消されたのか。
職員会議では、消されたこともあり、誰も気づかないままで進行する。
さらに、その担当の説明には、消えたことも、その理由も言及なし。

力が抜けてしまった。
管理職には、いやな文面であることは分かるが、そんな意見を「抹殺」する権利など、彼らにはあるのか。
わが校は、ここ数年で、「意見は主任を通せ」「個人的な意見なら管理職に直接言え」「会議は議論する場ではない」という雰囲気が醸成されてきている。
主幹は管理職の下請け。主任は、平のお目付け役。平は、「いつかは主任になって」と、体育会ばりの臥薪嘗胆。
重苦しい職場になってしまった。

力が抜けた。
いや、ここで踏ん張らずにどうする?
考えて、考えて、疲弊、消耗。仕事も読書も、ライフワークも、なにも手につかず。

いや、下を向いてはいけないな。
負け犬ではない、非は私ではない。

埼玉はしぶとく内定していた

2020-08-25 06:28:01 | 行政
埼玉の伊奈学園中学校が、歴史、公民ともに育鵬社を内定させていた。
26日の教育委員会で決まるとのこと。撤回を!

愛媛 広島でも しかし警戒はし続ける必要あり

2020-08-23 19:55:07 | 行政
愛媛県の県立中学校の歴史、公民、広島県呉市の中学校の歴史、公民教科書で、いずれも育鵬社は不採択に。
運動の成果を素直に喜びたいが、かなり不気味でもある。
反動勢力は、力も金もあるだけに、油断大敵と心して運動を続けていかなくてはならない。
そう、これからが本当の闘いなのだ。

長野と東京 学級規模の違い

2020-08-22 10:34:06 | 行政
いよいよ来週から、私の勤務する自治体では2学期が始まります。すでにスタートしているところ、まだ9月から始まるところと、かなりの差はあるようです。
コロナによる取り組みは、各都道府県、各自治体では、かなり異なるようです。
さて、日本という国は、大きな転換や改革は、内発でなされることは少なく、たいがいは外圧、または外的な要因でないと達成されないと言われています。主権者意識、政治的能力が育っていないまま今日まで来てしまったという残念な国民です。
今回も、そんな気持ちも抱えながら、コロナ禍により、学級の規模を小さくしてほしいという声が高まって、知事会や町村会長、日本教育学会などから、少人数学級の要請がなされるようになってきました。
東京では小学校1、2年生、中学1年生では35人学級となりましたが、最近はそれ以上広げようという兆しなし。なんとも情けない「首都」の教育です。
例えば、長野県では早々と2013年には、県内すべての小中学校で35人学級が実現されています。さすが「教育県」。しかし、教室を増設したり、教員を加配するのは、県や市町村の負担ですから、財政的には大変なことだと察します。
やはり国が35人、30人学級を推進しなければいけない問題です。
教育に対するGDP(国内総生産)比公的支出は、2、9%。OECD(経済協力開発機構)35か国の中で悲しいかな最下位です。
これを3%にするだけでも、大量の教員を増やせるはずです。中学校の1学級当たりの平均生徒数も32人。これも最下位です。OECD平均でも23人なのです。20人を切る。またはその前後の国では、ラトビア、リトアニア、スイス、エストニア、フィンランド、ルクセンブルク、スロベニア、ギリシャ、イタリア。アメリカ、韓国ですら25人から30人の間の数値です。
こんな外からの要因でもいい。なんとか国を動かす流れになってほしいと思います。

小池知事、あなたの話していたタブレット、まだ来ていません。ついでに、学級編成もなんとかしてください。オリンピック、あきらめて、こちらに金を回してもいいのではないでしょうか。

武蔵村山市も不採択

2020-08-19 10:54:38 | 行政
18日の教育委員会は、歴史、公民、道徳の教科書で、いずれも最悪教科書を採択しなかった。
安堵はしたものの、なぜ、こんなに後退してしまったのか。
反民主勢力は、これで敗北とは思ってはいないだろうし、教科書採択までのプロセスはほとんど現場の声が聞こえない仕組みになっているし、国民全体の「民主主義獲得体験」が、もう何十年も積み重ねられていない状況だ。
いつ反転するかも知れない教育界である。