毎日、英語がある暮らし

日本生まれ日本育ち。非帰国子女の私が外資系企業に就職しTOEIC900点をキープするためにしてきたこと。続けていること。英語に関わる色々なこと。

実際、外資系企業の社員はどれくらい在宅勤務をしているのか?

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世界中でコロナウイルスの勢いが強まっている中、日本でも「在宅勤務」を推奨する企業が増えています。
中には、会社から出社禁止の指示が出て、今回はじめて「在宅勤務」を経験する人も多くいるようです。
 

はじめて「在宅勤務」をした人の声

良い発見としては、「往復2時間の通勤がなくなるなんて素晴らしい!」「意味のない飲み会がなくなって自分の時間が増えた」「家事と両立できて良い」「家族との時間が増えた」など、メリットを感じている人も多いようです。
一方で、「運動不足で足がむくむ」「メリハリがつけられず生産性が上がらない」「会社の環境がないと仕事の効率が下がる」「在宅時間が長いため生活費がかさむ」などデメリットを感じる声もあげられています。
 
実際、私は複数の外資系企業に勤めてきましたが、これまで「在宅勤務」はいつでも取得できる環境にありました。
メリット・デメリットの両方とも経験し、あまり「在宅勤務」をしない時期もありましたが、今では週2回ほどは「在宅勤務」をしています(コロナウイルス関係なく)。
 
確かに、運動不足になったり、生活費がかさむというデメリットはあります。
ただ、「自宅の作業環境」が整った今は、家事をしながら仕事ができる、いつでも荷物を受け取れる、静かな環境で集中できる、自炊率が増えて健康的な食事を取れる、そして何より通勤時間がゼロ!のメリットの方が遥かに大きく感じています。
 

外資系企業の「在宅勤務」実態は?

特に外資系企業では、元から「在宅勤務制度」を取り入れている会社も多く存在します。
GoogleAmazonなど外資IT企業では、「在宅勤務可能」「フルフレックス制度」が当たり前の企業も多くなってきました。
 
今回はじめて「在宅勤務」をしてみた人で、「外資系企業では、いつもこうなんだろうか…?」と思った人もいるのではないでしょうか。
 
今回は、外資IT企業を複数経験してきた筆者が思う、「外資系企業のリアルな在宅勤務事情」をお話ししたいと思います。
(元々「在宅勤務」を前提として求人をしている職種は含まれません)
 
「在宅勤務可能」な会社への転職で、「面接時などに確認した方が良いポイント」もまとめました。
これから転職を考えている人は、参考にしてみてください (^^)

チームや職種によって全然違う

外資系企業であっても、どれくらい「在宅勤務」をしているかはチームや職種によって大分異なります。
 
例えば、私がバイヤーだった時は、クライアントとの商談があったり、チームで動く仕事のためデスクですぐにコミュニケーションを取りながら働くには会社にいた方がよいといった理由で、殆どの社員が毎日出社していました。
その後、プロジェクトマネージャーになってからは、チームワークよりは個人ワークが多く、本国とのやり取りで時差があるため、自宅から仕事をしてから会社に行くなど、よりフレキシブルな働き方が増えました。
最後の方は人事で採用の仕事をしていましたが、その時は組織全体的に「在宅勤務」率はものすごく高かったです。週2、3回は普通といった感じ。
採用の仕事は完全に個人ワーク、海外とのやり取りもたくさん発生していたので、結果さえ出せれば働き方や働く時間は誰も気にしない、という雰囲気でした。
 
他には、私のチームではありませんでしたが、エンジニア職は比較的「在宅勤務」率は高いと思います。
外回りの営業も、そもそも会社にデスクがない人などもいて、働く場所は自由な人も多いでしょう。
一方で、個人情報などセキュリティリスクの点で「在宅勤務」ができない部署、特殊な機材を使うため会社でないと仕事ができない部署もありました。
 
チームワークよりは個人ワークが多く、社内メンバーとの会議が少ない職種のほど「在宅勤務」をしやすいように思います。
 

毎日はしないけど、できる環境

外資系企業であっても実際の「在宅勤務」使用率はチームや職種によりますが、「いつでも在宅勤務をできる環境」である会社は多いと思います。
 
私が「在宅勤務」率が一番低かったチームにいた時も、例えば「子どもが体調を壊したため本日は在宅勤務します」といった連絡があることは普通でした。
他にも、「午前中は在宅勤務、午後はお休みをいただきます」や、「体調がすぐれないため念のため在宅勤務します」、「本日は家庭の事情で、実家から勤務となります」などの理由で「在宅勤務」をする人はいました。
 
「在宅勤務」をするからといって、この人は「サボっている」という風には思われません。
そこは、「結果がすべて」の外資系企業ならではなのかもしれません。
 

家の環境による 

いつでも在宅勤務をできる環境でも、「自分は在宅勤務はしない」と決めている社員も意外と結構見かけました。
理由としては、例えばこんなケースが多かったです。
 
・ 小さい子どもがいて仕事にならない(逆に仕事が増える)
・ ネット環境が悪い
・ 会社のデスクの方が仕事が捗る(複数モニターなど)
・ どうしても集中できない…
 
家族持ちは子どもがいて仕事にならないといった理由であまり在宅勤務はせず、独身の場合は家の環境が整っていないなどの理由で結局会社の方が効率がよい、という声をよく聞きます。
結局、「在宅勤務できる自宅環境が整っているか」がポイントかと思います。

転職する時に事前に確認したほうがいいポイント

これまで書いたように、「在宅勤務可能」の会社であっても、実態は部署やチームによって異なります。
「在宅勤務」が転職活動のポイントになる場合は、必ず以下の点を事前に確認するようにしましょう。
 
・ 「在宅勤務」ルールがあるか(週2日まで、など)
・ (所属チームでの)実際の使用率
・ (所属チームでの)実際の使われ方
 
 
もし可能であれば、内定通知があった後に、実際のチームメンバーとの面談を申込むことをオススメします。
リアルな実態は、実際の「中の人」から聞くのが一番です。
 
いかがでしたでしょうか。
外資系企業でも、毎日のように全員が「在宅勤務」をしているとは限りません。
でも、「いつでも選択できる」という会社は多くなっているかと思います。
 
外資系、日系企業問わず、自分が一番パフォーマンスを出せる働き方を選べる世の中になるといいなと思います。