「新型コロナウイルスに効く」と話題になった食品とその理由

こんにちは勇者トモです。

「新型コロナウイルス」感染拡大が世界的脅威になっていますね。近所のゲームセンターが休業していてびっくりしました。まだ未知の部分が多いウイルスの不安は大きく、様々なデマ情報がそこら中にあふれかえっています。ティッシュ・トイレットペーパーの品薄がその最たる例ですね。「マスクとティッシュ・トイレットペーパーの材料が同じ」や「中国の工場が止まったから輸入できない(実際はほぼ国産)」というデマから在庫は十分あったにもかかわらず、多くの人がそれらを買い求め、品薄状態になってしまいました。

食品においても「新型コロナウイルスに効く」というデマが広まり一時品薄状態になっていた(なっている)ものがあります。今回はその食品と品薄になった理由を見ていきたいと思います。

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納豆・ヨーグルト

元から「免疫力を高める」として、健康に良い食材のイメージがあったからかそれが転じて「新型コロナウイルスに効くのでは」という噂がたってしまいました。もちろん科学的根拠は全くありません。ただ、噂を信じたくなる下地はありました。1月30日に国立がん研究センターが納豆をよく食べる人は死亡リスクが10%減となるという調査結果を発表し、2月17日にテレビ朝日系「林修の今でしょ!講座」で「長いもVS納豆 免疫力UP!2大ネバネバ食材」として納豆の効能を特集しました。
2月27日に小中高校の臨時休校要請があったのも理由の一つでしょう。単純に自宅で過ごす子どもたちの食べ物として安価で加熱しなくていい食品として需要が高まったとの見解もあります。

あおさ

「あおさ」が品薄になったときは驚きましたね。「なんであおさが!?」という感じでした。ただ、これにもちゃんとした理由がありました。

2月20日に中部大学が《海藻の「あおさ」にヒトコロナウイルス増殖抑制効果を確認 ─新型コロナウイルスでの効果にも期待─》というプレスリリースを発表しました。このタイトルをさらっと流し読みすると新型コロナウイルスに「あおさ」が効きそうな風に読めてしまいますよね。ただよく見ると『“ヒトコロナウイルス”増殖抑制効果確認』の話であって、“新型コロナウイルス”の話ではないんです。効果に期待とは書いていますが、効くとは一言も言っていません。
よく中身を見ると『“ヒトコロナウイルス”増殖抑制効果確認』の話にも疑問が残ります。「あおさ」に含まれる「ラムナン硫酸」に効果があるとの主張のようですが、その根拠となる論文は発表されていません。さらに、実験で使用したのはA型インフルエンザウイルスであり新型コロナウイルスどころかヒトコロナウイルスも使用してないというのです。A型インフルエンザウイルスとヒトコロナウイルスは全くの別物なので信頼性のある結果には思えません。
研究チームが化学薬品メーカー「江南化工株式会社」があおさ(ラムサン硫酸)のサプリメントを販売していることから、もし利益相反を狙った悪意ある発表だったとしたら到底ゆるせることではありません。

現在こちらのプレスリリースは削除されています。

高アルコール酒

アルコール度数の高いお酒も品薄になっていたそうです。アルコール度数96%と高いポーランドのウオッカ「スピリタス」が特に人気のようです。もちろん、飲むわけではありません。消毒用のアルコールが品薄のため、その代用品としての需要ということです。ポーランドでも消毒用のアルコール代わりに「スピリタス」を使用することはあるらしく、こちらはあながち間違った情報でもないようです。ただ、「スピリタス」は揮発性が高く、引火事故が起きたケースもあるのであまりオススメは出来ないというのが正直なところです。

最後に

カップラーメン、インスタント食品、米、缶詰等の日持ちのする食品も品薄気味になっていました。

流通は今のところ無事なので食品は毎日入荷されます。「未知ウイルスへの不安」から行動(買い占め)を起こしてしまう人も出てしまうのだと思います。また、品薄だと「今必要なくても買っておかなきゃ」という心理になってしまうのだと思います。でもそこで一歩踏みとどまって「本当に今必要なのだろうか」と冷静に考えてみてください。

トモ
収束は一体いつ?

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