馬也ホースレーシング

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【ウマ娘】シンデレラグレイ12R 「オグリ不在の流転劇」をこう描くのね。

 休み明けのシンデレラグレイ12Rの発走でございます。今回は前回に続いて、キタハラジョーンズがオグリキャップに対して中央からの移籍オファーの話をする回ですが...。

 

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 で、今回の「シンデレラグレイ」を通じて思い出すのは、原作(史実)のオグリキャップの翻弄のされ方で、彼の競走生活を語る上で、人間まわりの様々な出来事を避けることはできません。

 

 ちょうど「中央移籍」の段でいえば、二代目オーナーになる佐橋五十雄氏と初代オーナーの小栗孝一氏、そして鷲見昌勇調教師との間の人間ドラマ。結果としては佐橋氏に「このまま笠松のオグリキャップで終わらせていいんですか」と口説き落とされる形でオグリキャップの中央移籍が実現するわけですが、当然そこに物言わぬオグリキャップの意思が介在することはありませんでした。

 

 しかしながら、「ウマ娘」のオグリキャップは、意思をもってコミュニケーションのできる存在であり、そこをどのように描くか、その結論は「怒り」でした。しかも、その怒りを「耳を伏せる」という作画だけで表現して、「物言わぬ」の要素もきっちり残した演出は素晴らしかったですね。

 

 「ウマ娘」の耳の描写については、アニメ版においても、あるいは「シンデレラグレイ」であればベルノライトが三バカに食って掛かるシーンなどでも微細に描かれておりましたが、この表現はほかの作品やキャラクターではできない唯一無二のものなので、今後も注目をしていきたいところです。

 

 本編の最後、キタハラジョーンズは史実ではカサマツでの最後のレースであるゴールドジュニアで「勝ったら中央移籍、負けたら東海ダービー」という条件をオグリキャップに突き付けます。負けることを良しとしないオグリキャップにとっては、実に残酷な究極の選択と言えるでしょう。

 

 もちろん、ここにifを挟み込む必要はないので「勝って中央」が既定路線ではありますが、次回以降はその下りの演出が見どころになりそうですね。

 

 個人的な予想を許してもらえるならば、タマモクロスの金杯がカギを握りそうですね。絶望的な後方の位置取りから馬群を縫って進出して、見事に差しきり重賞2連勝を飾ったレースで、タマモクロスの生涯ベストレースに推すファンも少なくない一戦です。

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このレースが行われたのが1988年の1月5日。そして、ゴールドジュニアが1988年1月10日。この5日間をどのように演出するのか…。1週間は妄想で過ごせますね!