初夏が一番好き

初夏がいちばん好きだから、
ショカ。
幼いころから植物好き。
ずっといっしょに
暮らしています。

ヨシとオギ     あの水彩画はどこへいったのでしょう     千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

2019-11-09 00:38:43 | みんなの花図鑑

 

オギ(荻)の名の由来は、

風になびく様子が霊魂を招くようだと、おぐ(招)が訛った説。

ヨシやススキも、風に踊るようすは古来ヒトに何かを伝えてきた。

僕は、ふるさとの、根雪前のベイジュの野原を思い出す。

雪国のいちばん寒いころ。

 

中学生のころ、

ベイジュ濃淡のススキ野を描いた水彩画が何かの賞を得た。

色と風がテーマの、具象と抽象の入り混じったお気に入りの絵。

遠い街まで展覧されたのを観に行った。

しかし、手元に戻ることはなく、

飾られたのを少し誇らしく観たのが最後。

絵は鮮明に覚えている。

 

あの水彩画はどこへいったのでしょう。

 

 

(葦芦、蘆、葭)イネ科ヨシ属。多年草。

平安時代まではアシの呼称が一般的。

浅い水辺に生える浅瀬が訛ってアシの説。

以降、悪しを連想する名から変更された、と。

世界中の温帯から熱帯の湿地帯に分布。

花期、8~9月。 草丈、6mくらいに。

芦原(あしはら)は、自然の浄化作用の重要な場所。

野生動物と環境保護に重要な植物群落。

材としての利用は、葦簀(よしず)や茅葺屋根材としても。

地下茎は生薬に。

「人間は考える葦(あし)である」 17世紀、フランス人パスカル。

大自然のなかではヒトは弱者、しかし考えることができる強者でもある。

というような解釈でしょうか。

古より世界中でヒトとの深い関わり。

 

 

 

 

オギ

 

ヨシの群生から一段上がった湿地に。

水に浸かったら生きられない。

うつくしい色のハーモニー。

 

(荻) イネ科 ススキ属。多年草。

原産地、日本(全国)、東アジアに分布。

花期、9~10月。草丈、3mくらいに。

ススキ(1~2mくらい)より大きく、根の性質から、

株立ち(1本の茎の根元から茎が複数立ち上がる)しない。

芒(のぎ)の色合いが白い。

低湿地環境に群生。

茅葺屋根の材料に。荻野・荻原等の地名や名字に。

名の由来、風になびく様子が霊魂を招くようだと、おぐ(招)が訛った説。

 

 

アーカイブ。

5月下旬。

 

6月中旬。

東京江東区恩賜の森、恒例の刈取り。

 

10月初め。

 

 

1月中旬。

 

1月末。

 

 

2月中旬。

 

 

 

 

 

千葉県市川市行徳・野鳥の楽園

 

「行徳鳥獣保護区」と「宮内庁新浜鴨場」の約83haは、

「市川市野鳥の楽園」という愛称で呼ばれ、広大な自然が楽しめます。

日本橋から僅か12kmくらいの近さでとても貴重な森。

 



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
想い出の風景画 (ひろ)
2019-11-09 09:15:22
想い出のベイジュの風景 私も見せていただきたかった・・・

風に揺れるススキやヨシ 光も揺れて大好きです。
豊かな穂をなびかせている様子も冬枯れの中にまばらに残るヨシも
何だか胸がキュンとなる風景。また見に行きたくなりました(#^.^#)
昔から (fukurou)
2019-11-09 09:31:57
ショカ様
おはようございます。
これらの植物は古来から人々の生活と深くかかわってきた植物ですね。
どのも自分たちの茅場を持ち、火入れをしながら大切に守ってきました。
時代が移り、ススキやヨシが利用されなくなっても、滋賀県ではヨシ群落保全条例をつくって景観としてのヨシの保全に取り組んでいます。
ススキが原や水辺のヨシは日本人の原風景ですね。
私の地方も・・・ (ran1005)
2019-11-09 10:13:51
私の地方でも川岸沿いにススキや葦のかなり広大な群生地が残されています。
多くの生物の保護に役立っている貴重な場所だと思いますが、刈り取りや野焼きの風景を見ると自然環境の保持がいかに難しいか認識させられます。

ショカ様は水彩画をご自分でも描くとおっしゃっていましたが、ベイジュ濃淡のススキ野を描いた水彩画がで賞を得られたのですね・・・
きっと今も何処かで飾られている事でしょう
ひろさん、おはよ~ (ショカ)
2019-11-09 11:36:01
他にも何枚かあって。
特に信濃川の川面だけの水彩。
こちらはブルー濃淡とシロ。
夏の水とヒカリがテーマ。
どこかに残ってくれているんかしら・・。

秋からの野のようすは古来ヒトにとってとても印象的だったのでしょう。
雪国育ちの僕にとっても特別な風景のひとつです。
fukurouさんこんにちは (ショカ)
2019-11-09 11:40:51
茅葺屋根はふるさとでの記憶があります。
民家の葺き替えのようす。
すぐそばの寺がアルミ屋根に変わってしまった残念な記憶も。
日本の原風景、つないでいってほしいですね。
ran1005さん、こんにちは~ (ショカ)
2019-11-09 11:48:41
広大な群生地、イイですね~♪
現代はその価値がきちんと認められていますから、
保全され残っていくと思います。
ここ野鳥の楽園は都心から近く、宮内庁も絡んで保全されています。
自宅からも1kmくらいで大好きな場所です。

児童の絵はどのくらい保全されるんでしょう。
今度聞いてみようかしらね。
ショカさん今晩は~ (のんこ)
2019-11-09 18:16:05
ヨシやススキの原っぱ 昔はかくれんぼの
遊び場でした。今は何処にも見つかりません
遊ぶ子も遊ぶ処も様変わりです。もう浦島太郎の気分ですね。
のんこ姉さん、こんばんは〜 (ショカ)
2019-11-09 20:27:12
都会で見つけるのは難しいですね。
この楽園も観るだけで入れません。
僅かに河川敷に残るくらい。
懐かしい思い出の風景です♪
Unknown (hiro-yuu-hono)
2019-11-11 16:24:59
その水彩画見たい‼️

きっとどこかに大切にし保管してあるのかもね。
そう言えば二十歳の孫娘もいろんな所に飾られてたわ。
その絵達は、戻ったのかな?
聞いてみるね。

ショカさん芸術家だからね、絵がうまい人が羨ましいよ。
自慢じゃないけど超下手(笑)
孫娘は、お母さんのお父さんに似たんだと思う。
そんなだから、お孫ちゃん達じいじのお家で過ごすのが楽しいのかもね。

アーカイブの写真それぞれ覚えているよ~♪
母校にメールしたんだ (ショカ)
2019-11-11 16:55:55
やっぱり気になって。
すぐに返信、教頭から。
現在は賞を得ても返却らしい。
ただ、昔のことは不明、と。
少なくとも公式に、中学校にはない。
残念・・。

マゴちゃんたちはみんな描くのが好き。
ウチに人数分画板まで用意してあるんだよ。
これからどうかなぁ・・。

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