ゆるりとねっと。

ヲタクなワーママのゆるゆる雑記ブログ

【ハケン占い師アタル】代々木部長まとめ・その2(第7話〜第9話)と全体の感想

f:id:tomo-sankaku:20190423004305p:plain

2019年1月~3月まで放送された連続ドラマ「ハケン占い師アタル」。

及川光博さん演じる代々木部長の「クソ部長」ぶりは前回の記事でまとめましたw

www.yururito.net

そんな代々木部長がアタルの占いによって改心する第7話以降についても、今更ながら感想を書いていこうと思います。最後にドラマ全体の感想も書きました。

第7話以降の代々木部長

第7話(代々木回)

いつものキズナから始まらないアバン。代々木のモノローグから始まります。(白パジャマ可愛い←)

手帳にびっしり書かれた予定。実はこっそり「相棒」ネタが隠されていたんですね。みつけた人すごいw

twitter.com

家庭では2児の父だった

意外にも、代々木部長には年頃の娘たちがいました。

(ミッチーも父親役やるようになったか…と感慨深い。映画「君は月夜に光り輝く」でも父親役でしたね。)

タワマンの5階に住んでいるようで、「5階じゃ恥ずかしくて友達呼べない」と娘たち。贅沢者め〜。。

この「5階」って、シンシアイベンツと同じ階数なんですよね。社長達が出入りする「10階」に憧れ、内心蔑んでいるDチーム達がいる5階は自分のいるべき場所ではない、と思っている代々木とリンクしているような気がしました。


社長へのプレゼントはいつも妻が用意していたことが判明。(これが毎回捨てられていたことに後から気づくわけですが…)

そんなプレゼント用意する金があるなら家族に還元しろ、という娘の言い分もわかります。

妬み嫉みからダークサイドへ

Dチームは全員アタルによって救われ、活き活きと仕事をこなしています。

そんな彼らのことが気に食わない代々木は、気難しいことで有名なアーティストのコンサート企画を押し付けて困らせようとしますが、彼らは幾重の困難も乗り越えるので面白くありません。

そんな折、本社栄転できると思っていた自分が事実上の窓際行きという屈辱を受けます。これまでのことを思えば「ざまぁw」となりますが、意気消沈した代々木部長はあまりにも惨めでした。

尽くしても報われない自分と、力を合わせて頑張るDチーム。代々木の心の声がどんどんダークサイドに堕ちていき…しまいにはコンサート会場に脅迫電話をかけ、途中でアタルに阻止されます。

見返りを求めず、頑張っていたあの頃

あまり乗り気じゃないながらも、代々木を「見る」アタル。なぜここまでアテンド命になり、Dチームを妬んでいたのか。その理由の一端がアタルの力で見えてきます。

若き代々木はイベント会社で活き活きと働いていました。しかし、自信作だった自分の企画書は馬鹿にされ、次々と捨てられ、憧れの先輩から「才能ないよ」と貶されてしまいます。

兄や弟と比べられ親にも認めてもらえなかった背景や、何をしても報われないことへの苛立ちをアタルにぶつけると「だからって部下にパワハラしていいわけ!?」と一喝。

「あんたのしてることはアテンドじゃなくてアピールじゃん」

「本当のアテンドは見返りなんて求めない」

「才能のない人間なんていない」

「どんなにつらくても諦めず努力し続けることを才能と言う」


アタルの言葉で目が覚めた代々木は、本番直前でくすぶっていたアーティスト・タカオの元へ行き、アタルに言われたことをほぼそっくりぶつけます。

するとタカオは「やっぱり代々木さんだ…」と意外な反応。なんと昔にも、こうして若き代々木に檄を飛ばされたことがあったことが判明。当の代々木は覚えていません。

見返りなど求めずにまっすぐにぶつかっていた若き代々木。彼に心を動かされたタカオがこうしてまた、代々木に心動かされ音楽を奏でる。代々木自身もまた、タカオの音楽を聴きながら昔の自分を思い出して涙する。このドラマで一番美しいシーンだと思いました。


ちなみに若き代々木役は俳優の楽駆(らいく)さん。


その後の代々木部長はもう社長に媚びなくなり、「10階を押せ!」は「5階を押せ!」にw

そして初めて同席したDチームの飲み会で、代々木はこれまでの事を涙ながらに詫びたのでした……ってみんな徹夜続きで寝落ちしており誰も聞いてませんでしたがw

第8話(アタルとキズナ回)

ラスト2話はアタル自身の問題に直面する回。これまでアタルに救済されたDチームの面々が逆にアタルを支える構図になりますが、代々木の場合毒が抜けてポンコツ化した印象でしたw

でもちゃんと自分でコーヒー淹れてたり、最後キズナに対してビシッと決めてたり、以前に比べて良い点も見受けられますがw

タイミングの悪いアテンド

キズナが会社に乗り込もうとしてるから何か言われても相手にしないでとDチームのみんなにお願いした矢先に、キズナを連れてやってくる代々木…そのアテンドやっちゃダメだった…w

居眠り部長

Dチームの会議に参加するようになったものの、居眠りすること数回。その度に田端に指摘されるも「考えてただけだよw」と苦しい言い訳。

やがてアタルが名案を思い付くのですが、そのときだけは寝ておらず「今度は寝てなかったんですね」と田端からさらなるツッコミを受けていましたw

アタルへの占いでセリフを忘れる

悩めるアタルにDチーム一同が「占い」をするシーン。占い時のアタルのように威圧的態度を真似して挑むものの、肝心のところでセリフを忘れる代々木。

みんながひと通り言ってから「いやーー俺も最初からそう言おうと思ってたんだよ」と言い訳していましたw

第9話(最終回)

キズナの呪縛から解かれ、自由を手にしたかのように見えたアタルに不穏な事態が…という「引き」から始まりましたが、結局無難に終わりました。

中の人降臨?!

「被災者の子供たちができなかった卒業式をプレゼントしよう」というアタル発案のCSRイベント。

発案時のアタルらの思いはクライアント側の思惑に侵食され、本来の目的から遠ざかった企業PRイベントに成り下がってしまいます。

来るはずの歌手も来れなくなり、不満だらけで当然ながら被災者側は大ブーイング。そこでその場を収めようとマイクを取った代々木部長。

「私も歌とダンスには自信がございまして…」

観客から総スカンをくらいますが、一瞬中の人が降臨するのかとビビりましたw

こちらもどうぞ

中の人の歌とダンスは最高ですよ!
www.yururito.net

新天地へ

シンシアイベンツを去ることを決めたアタル。自分にしかできないことは占いだ、と悟り、文字通り「ハケン占い師アタル」としての道に進もうとします。

そんなアタルからDチームのみんなへ最後のメッセージ。代々木だけ忘れられてるのかと思ったら、そんなことなくてよかったですw

代々木は前から声がかかっていた小さな会社へ転職し心機一転。とはいえ給料半分からの再スタートはキツイだろうな…。

全体の感想

総評

ジャンルとしては「お仕事ドラマ」、それも「人助け・世直しモノ」とでもいいましょうか。毎回誰かがアタルに救済されるというわかりやすい展開なので、気楽に観れるタイプのドラマだったと思います。

ただ、ミッチーが出演していなかったら観なかったかな…と思いますね。流れ上、最初はみんな何かしら問題を抱えた面々なので観ててイライラする場面もありましたし(1話の神田とか)、アタルが占う時の高圧的態度*1が受け入れ難いと感じる人も少なくないはず。。

まぁアタルの言ってることも真っ当ではあるのですが、回によってはちょっとモヤモヤすることもありました(田端回とか)。

Dチームの面々について

とはいえ、なんだかんだで彼らが好きです。占いのことは言うなと言ってるのに毎回漏らしちゃう神田*2が若干イライラしますがw

しかし神田はこの先幸せになれるんでしょうか…。。妊娠したと知るやあっさり見捨てるような司法浪人とヨリを戻すよりも、金も優しさもある目黒とくっついた方が断然良くないか?と思うのですがw

大崎は決してスーパーウーマンではないワーママとして描かれていました。思春期の息子のこと、役立たず&浮気してる旦那のこと、仕事でも上司と部下の板挟みになり悩みだらけ。占い後、一人で抱え込まない姿勢が見られたのは救いがあったように思います。

神田&目黒はともかくとして、田端&上野の組み合わせは意外でした。てか、このドラマにカップリング要素いる?って気もしましたが。。まぁ凸凹コンビって感じで不器用な恋が続くのかなw

駅名ネーミングについての与太話

Dチームのメンバーは名字が山手線の駅名です。それぞれのキャラクターと駅名には何か相関があるのかと思いましたが、あまり関係なさそうですね。

(最南端で重荷に耐える大崎、皆と距離があり新宿にはなれなかった代々木、大きさを誇り過去の功績にすがる上野…とかまでは考えたんですがw)

冒頭のキズナパートのくだりからも、Dチームの面々は「現代社会のどこかにいそうな人物の一例」として表現され、我々にとって身近な山手線の駅名を冠しているのかもしれません。


一方、ゲストの一部で名前がついている人(または企業)たちは中央・総武線またはその延長にある線の駅名になっていました。

ちょうど山手線を横切るように走っているからでしょうかね。…なんてどうでもいいことも気になりつつ観ていましたw

*1:後に理由が判明しますが

*2:後半になると神田以外のメンバーも説得役に回ることがありましたが