セリエA第25節 ローマ対レッチェ


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試合の感想

イタリアでも日本同様コロナウイルスがパンデミックの兆しを見せているようでレッチェ戦が始まるまでにアタランタ対サッスオーロ、ヴェローナ対カリアリ、インテル対サンプドリア、トリノ対パルマが延期となりました。レッチェ戦も延期にしたほうが良いのではないかなと素人ながらに思ったのだけれど、賢くて偉い人が大丈夫と判断したのなら、大丈夫なのだと思います。何事も専門家に任すのが1番なのです。

さて、私はアー・エッセ・ローマの試合観測専門家なのだけれど、近年のローマはクリスマス・ブレイクの前後で冬眠する傾向があります。それは今季も例に洩れず、私はまた冬眠したか程度にしか思っていなかったのだけれど、あまりに目覚めが遅いものだからひょっとして冬眠ではなく永眠かと心配しておりました。揺さぶって起こしてあげたいところではあるけれど、手出し厳禁という業界のルールがございまして……。けれどレッチェ戦で無事ローマの目覚めを観測いたしました。福音でございます。

寝起きは機嫌が悪いというのは万国共通のようでローマは荒ぶっておりました。無慈悲の4発快勝でございます。普段なら1得点は相手にプレゼントする心優しきローマなのだけれど今回はそれもありませんでした。観測史上最大の荒ぶリの可能性がございます。いやはやローマの目覚めは恐ろしいものです。皆様寝起きのローマには決してお近づきにならぬようお願い申し上げます。

TVにでてくる専門家は必ず見解を求められるので私も専門家と名乗ったからには見解を述べねばならないでしょう。ローマの快勝の理由についての私の見解を述べさせていただきます。考えられる理由は三つ。

【1】レッチェが弱かった。

【2】ヘント戦の勝利で自信を回復した。

【3】フォンセカさんの戦術が良かった。

でございます。

まず【1】について御説明させてもらいます。

レッチェはローマ戦終了時の時点で降格圏から勝点3差の16位です。対するローマは5位。このことからローマとの実力差があることは十分に考えられ、これが快勝に繋がった可能性があります。しかし降格圏ギリギリということはレッチェは言うなれば手負いの獣。手負いの獣ほど必死、一所懸命なものは無いでしょう。一所懸命のものが弱いはずがない。そして何より弱かったから快勝したとあっては私が不愉快になります。レッチェは強い、べらぼうに強い。故にこの可能性は限りなく0に近いと考えます。

続いて【2】です。

スポーツにおけるメンタル面の重要さは良く語られることです。現にフォンセカさんも不調の原因はメンタルにあるという趣旨の発言をしていました。自信を回復するための最善の方法は結果であると考えます。故にヘント戦での勝利がこの快勝に繋がった可能性は多いにあります。私的な話をさせてもらうと私はヘント戦後に天使の囁きを聞いたのでこの可能性は大本命であります。

最後に【3】です。

フォンセカさんの戦術で私が普段と違うことをしてると思ったのは2つあります。

1、「サリーダ・ラボルピアーナ」の役割

フォンセカさんがお好きなサリーダ・ラボルヴィアーナ(以下サリーダ)、レッチェ戦のクリスタンテ-ヴェレトゥのメディアーニなら、通常サリーダの役割を担うのはクリスタンテだと思うのだけれど、今日はヴェレトゥが担っていました。またクリスタンテの場合はスモーリングとマンチーニの間に下りてきて3バックを形成するのだけれど、ヴェレトゥはマンチーニの右隣に下りてきて3バックを形成していました。

2.ジェコのファルソ・ノーヴェ(偽9番)

でかくて上手いジェコは中盤に下りてきてポゼッションに参加することが好きな方だと思うけれどレッチェ戦はその頻度が多くファルソ・ノーヴェな役割の印象を受けました。トッティのフォルソ・ノーヴェによる4-6-0的な香りがした気がしました。

そして普段と違うことをしたことがどのように作用したのかについて

まず1について

はっきり言うと分かりません。そもそも何のためにサリーダをしているのかも良く分かっていないので。しかし専門家と名乗っておきながら分かりませんで済ますのダメだとおもうのでそれらしいことを述べておきます。

ヴェレトゥのサリーダによってレッチェは吃驚したと思います。思いがけないところで思いがけない人と遭遇すると吃驚するではないですか。レッチェも「えっ?、なんでこんな所にモトリーノ(ヴェレトゥの愛称の一つ、小型バイクの意)が停めてあるの?」って吃驚したと思います。そしてヴェレトゥはかんばせが怖いほうなのでレッチェはひるんだと思います。これがフォンセカさんの狙いなのは明白。

つづいて2について

はっきり言うと分かりません。私がカルチョを見ていて確実に断言できることは今どっちがリードしていて試合時間はあとどれくらい残っているか程度なので。しかし専門家と名乗っておきながら分かりませんで済ますのダメだとおもうのでそれらしいことを述べておきます。

ジェコのフォルソ・ノーヴェによってレッチェは吃驚したと思います。思いがけないところで思いがけない人と遭遇すると吃驚するではないですか。レッチェも「えっ?、なんでこんな所にクロツ(ジェコの愛称の一つ、街灯の意)があるの?」って吃驚したと思います。そしてその街灯が動いたとあってはレッチェはひるんだと思います。街灯が動くなんて怪奇現象だから。これがフォンセカさんの狙いなのは明白。

こほん、イタリアは戦術大国と言われております。きっと試合に与える影響が大きいから戦術が重宝されているのだと思います。故にフォンセカさんの戦術が良かった可能性も高いと考えます。

結論としては【2】と【3】の理由が合わさって快勝に繋がった可能性が極めて高いと考えます。

以上が専門家である私の見解になります。

最後に専門家の私から皆様にお伝えしたいことがあります。

ジェコ最高!ウンデル最高!ムヒタリアン最高!ペッレグリーに最高!ヴェレトゥ最高!クリスタンテ最高!コラロフ最高!スモーリング最高!マンチーニ最高!ブルーノ・ペレス最高!パウ・ロペス最高!カルレス・ペレス最高!クライフェルト最高!カリニッチ最高!フォンセカさん最高!ローマ最高!

これ、まだ未発表の新事実で近々公表される予定なのだけれど、一足先にこっそり教えといてあげます。覚えておくと良いのですよ。







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