現代×アポカリプス×魔法少女「魔法少女はそこにいる。」



かわいい魔法少女たちの群像劇に酔え


――といいつつガチのバトル要素もあります

とかく様々な面から心をくすぐってくるこの小説。舞台は現代日本ですが、魔法界から魔法少女が次々にやってきます。そして突然戦争をおっぱじめるのです。

作者の五月七日ヤマネコさんご自身が描かれた主要キャラ「キルカ」が上に挙げた表紙に見ることができますが、なんでこんなかわいい子の服の半分に血がべったりついてるんだ……となる人も多いはず。その謎は現在作中では「一族に掛けられた呪い」としか説明されておらず真相が気になるところ。更新が待てませんっ

20歳未満の女の子たちが突然異世界からやってきて目の前で魔法を振るうのですが主人公の男の子はただの高校生。一体どうなるのか!

魔法少女が魔力を失う「魔力上がり」を避けることができる唯一の手段が「天子」と呼ばれる魔力を持つレアな人間と契りを交わすことだと力説され、それが自分であると言われる主人公。何が何だかわからないままに魔法少女たちの婿取り合い合戦に巻き込まれ意図せずハーレム状態。

そんななか魔法少女たちにそっくりな一群が人間側に攻撃を加えてきます。魔法少女は突然の外敵の出現に団結して”偽物”を叩こうとするのですが、どうやら”偽物”と本物のどちらかが敗れるともう片方が卒倒するらしい。どういうことだ!?何が目的だ!?

「魔法少女に良き死を、我々に良き死を」というスローガンを掲げる”偽物”たちの存在が不気味です。ページをめくる手がとまりません。

悪役がいない群像劇

では偽物が悪なのかと言われるとそうでもありません。そもそも偽物たちは魔法少女たちが住む魔法界とは違う世界に住み、彼女ら自身の生活を送ってきました。

魔法少女たちと姿形がそっくりで名前も似ている彼女らは、彼女らの住む世界が作られた真相をある男から聞かされ、「オリジナル」と呼ばれる魔法少女たちとの戦いを決意します。

とある魔女が愛する人の死に悲しんで、死んだその人の魂を育てるために作った偽の世界。作中ではフラスコと呼ばれますが、それが彼女らの住んでた世界だったのです。

魔女の愛する人が死ぬ18歳までの時間をループし続ける偽の世界ですが、誰が誰のために作ったのか……おっと、これは壮大なネタバレになってしまいます。続きは本編をぜひ!彼女らフラスコ側には戦わねばならぬ理由があったのです。

完結が待ち遠しい

バトル、女の子要素、多重世界と様々な要素の詰まったこの作品ですが、ノベルアップという小説投稿サイトで絶賛連載中です。完結が待ち遠しいです(再)。

皆さんもぜひ、この興奮を分かち合いましょう!お気に入りの魔法少女について熱く語ることもお忘れなく!

春瀬由衣

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