ここ数年、本を読むときは、ノートを片手に読んでいます。
どうも、僕です。
気になった文章や言葉をメモして、調べたりしています。
そんな話は置いといて。
古市憲寿さんの
「保育園義務教育化」
を読みました。
テレビでは毒舌で通っているのに、子供やお母さんの事をすごく考えているの文章で優しさがにじみ出ていました。
【本の内容】
“親が人間だって何歳の時に気づきましたか?”
“質の高い幼稚園教育で、子供たちは社会性や忍耐力といった「生きる力」を身につけることができた”
“日本は子供を持つ人に対する暗黙の了解が多すぎるのである”
【この本の僕の感想】
“親が人間だって何歳のときに気づきましたか?”と言われ、私は高校生くらいのときだったかと思います。多分、それまでは、親は全てを受け入れ、泣いたりせずに生きていける人間なんだ、と思っていました。
この本では、私が親が人間だと思わなかった時期、のように日本人は子供を持つ人に対する、特に、お母さんに対する暗黙の了解が多すぎる、とかかれています。
お母さんは、子供中心の生活で当たり前、預けるなんておかしい、公共の場で子供が泣いたり、騒いだりしたら、育て方が悪い、、、
毎日予想外のことばかり起きるだろうけど、休みはないよ。
でも、きちんと税金は払いなさいよ、、、
日本人は自分の親を人間だと思っても、他人の親は人間だと思えないようです。
妊婦さんには優しくても、お母さんになると、厳しくなるようです。
そんな中、著者は「保育園義務教育化」を謳っています。
調べてみると、2019年から始まった「保育園無償化」以前に出版されている本のようです。
「義務教育化」することによって、子供を預けるのが当たり前になります。
幼児期に質の高い教育を受けることによって、「非認知能力」がつくと言われています。
「非認知能力」とは、意欲や忍耐力、自制心、想像力といった広い意味で、生きていくために必要な力だと言われています。
義務教育化することによって、働きたくても預けられず、働けなかった人たちも働けるようになります。
「義務教育化」することによって、預けるのが当たり前になり、子供を預けるなんて何事だの人たちや、預けるなんて可哀想と思う人たちのことを気になったする必要はなくなり、気軽に預けるようになります。
ベビーシッターさんを頼むのも悪いこと、とする人たちの気持ちも和らぐのではないのでしょうか?
意欲や忍耐力、自制心、想像力がつくことによって、犯罪をおかすリスクを減らすことに繋がります。
働けなかった人が働けるようになり、経済も動きます。
私は「無償化」よりも、「義務教育化」のほうがメリットが大きいと思いました。
そして、「非認知能力」がつくことにより、親だけでなく、他人も「人間である」と思える想像力がつき、ギスギスした社会にならずにすむのかもしれません。
古市憲寿さんの優しさが出ている本でした。