三菱自動車社員 過労死自殺に思う事

いろいろ

こんにちは、Chiritsumoです

三菱自動車社員が過重労働により精神障害を発症して自殺したとして、労災認定されたというニュースが流れました

自殺した社員は47歳課長相当職で、新車発売に向けた商品企画業務を担当しており、不慣れな業務且つプレッシャーのかかる中、約140時間の時間外労働をしていたようです

プレッシャーに強いとされる管理職が自殺に追い込まれるとは、責任感が非常に強い上に余程上位や周りのサポートが無かったのでしょう

本当に悲しいニュースです

無責任でポンコツ管理職が多い中、責任感を持ってやろうとする人が倒れていく悲しい社会。

このような風潮は本気で変えていくべきだと思います

今回の三菱自動車社員 過重労働による自殺について思う事を綴ります

今回はそんな話です

三菱自動車社員の過重労働の内容

精神障害を発症して自殺まで追い込まれた過重労働の内容はどのようなものだったのか?

詳細は記事が多く出ていますので、こちらをご覧ください

三菱自動車、社員が過労自殺 精神障害で労災認定 - 日本経済新聞
三菱自動車の男性社員(当時47)が昨年2月に自殺したのは、過重労働により精神障害を発病したのが原因として、三田労働基準監督署(東京)が労災認定したことが18日までに分かった。遺族側代理人の川人博弁護士が明らかにした。発病前1カ月の時間外労働は約140時間だった。認定は今年5月28日付。川人弁護士らによると、男性は199...
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三菱自動車社員自殺、労災と認定 在宅で長時間労働続く:朝日新聞デジタル
自動車大手の三菱自動車に勤めていた男性社員(当時47)が昨年2月に自ら命を絶ったのは、長時間労働による精神疾患が原因だったとして、三田労働基準監督署(東京都)が労働災害(過労自殺)と認定していたこと…
三菱自の47歳社員が過労自殺、労災認定 残業「過労死ライン超え」月139時間 | 毎日新聞
三菱自動車工業(東京都港区)の男性社員(当時47歳)が2019年に自殺したのは、長時間労働による精神疾患が原因だったとして、三田労働基準監督署が労災認定した。遺族らが17日、記者会見して明らかにした。発症前1カ月の残業は「過労死ライン」の100時間を超える139時間に上ったとしている。

経緯と過重労働の内容

被害者は当時47歳男性、商品企画業務を担当する課長職相当

◆1993年入社

長らく乗用車の商品開発業務に従事

◆2018年1月〜商品企画部に配属

商品開発から商品企画へと業務内容が変わり、未経験の不慣れな業務

軽自動車の商品企画を担当。日産との調整や販売店への説明会などの業務に追われていた

亡くなる直前の1ヶ月は残業約139時間

しかしこれには在宅勤務などが考慮されておらず、実態はもっと残業が多かった模様。平日夜も寮で会社のパソコンで仕事。土日に家族のいる自宅に帰った際にも自宅近くの図書館で仕事

◆2019年2月7日 社員寮の自室で練炭自殺

家族としては妻と娘(9)がいるが、本人は社員寮で単身赴任

亡くなる数日前には家族との電話の中で「会社を辞めたい、死にたい」と漏らしていたという

◆2020年5月28日 三田労働基準監督署(東京)が労災認定

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今回の過重労働事件について思う事

アーリーリタイアしたら実現したい事

非常に悲しい事件です

何故このような結末になってしまったのかを推測してみます

責任感の強さが裏目

恐らくこの方は非常に責任感の強い方だったのだと思います

今時、無責任な管理職が多い中 非常に優れた人物であると想像ができます

日産との共同開発機種を任されるという事からも、会社から信頼と期待をされていたのでしょう

自分だったら、途中で放り投げるか手を抜ける所は手を抜いていくと思います

ここまで頑張れないです。そもそも管理職を目指すという事も放り投げてしまいました。。。

辛い時は「時が解決してくれる」と開き直る事が出来るかどうか?

という事も大事だったのかもしれません

上司や周りからのサポート不足

この方は、商品企画の業務経験が無かったようです

そんな中、課長職相当(管理職)の責任を持って業務を進める必要がありました

管理職という立場では、専門外の部署でもこのような立場で仕事をする場面はあると思いますが、それでもやはり周り(上司・部下)からのサポートが必ず必要です

もしかしたら、自分で全てをやろうと抱え込み過ぎたのかもしれません

そしてそこに気が付けなかった、被害者上司のマネージメント不足の可能性もありそうです

責任の割に裁量権が無かったのかも

非常に忙しい場合でも、自分でほとんど決めても文句を言われない状況であれば意外と頑張れるものです

頑張る所と時間をかけずに素早く判断する所のメリハリをつける事もできます

先を見通す事が出来るので、精神的にも安定しやすいです

一方で、自分で決める事ができず、判断する側が余計な宿題ばかりを出すような場合は最悪です

意味のない無駄な仕事が次々と湧き出し、制御不能に陥ります

終わりが見えずに仕事が膨張する一方になるので、かなりメンタルをやられてしまいます

判断しない上位経営陣だった?

裁量権の話と絡みますが、

全く判断をしない経営陣の場合も無駄な仕事ばかりが増えて困る事が多い

です

そもそも判断をする人が、ちんとした判断基準やその優先度を整理できていないと、報告のたびに違うことを言われて一向に決まりません

悪いのは判断する側なのに、提案者が悪者のような状況に追いやられがちです

真面目すぎるとメンタルをやられます

今回の場合はどうだったのか、よく分かりませんが。。。

家族のサポート

救助

一点気になった事が、被害者が亡くなる数日前に家族に

「会社を辞めたい、死にたい」

と話をしていたという点です

この話を聞いた時、ご家族は一体どのような言葉を掛けてあげたのでしょうか?

「頑張って!」なんて言葉を掛けてしまうと逆効果の場合もあると思います

最後の心の拠り所であった家族にも

理解してもらえない。。。突き放された。。。

と感じるかもしれません

このような時に、死を思いとどまらせる事ができる声掛けはどのような言葉なのでしょうか?

今回の事件で一番辛い思いをしているのは、もちろんご家族だと思います

今後このような被害者を発生させないためにも、自分の家族が同じような状況に陥った時に、どのようなサポートをしてあげる事が出来るのか、普段から考えておく事が大事なのかもしれません

時には、「いますぐ会社を辞めていいよ」って声を掛けてあげる事が必要かもですね

過労死ラインは人や状況によって違う

記事の中に、「睡眠時間が5時間に満たない日が月の半分以上あった」と書いていありました

これだけ見れば、正直このくらいの生活をしている人は腐る程居ると思います

しかし、

・経験のない不慣れな業務

・責任のあるポジション

・責任がある割には(恐らく)あまり決定権が無く、調整に難航

といったような、業務ストレス/プレッシャーによる精神影響は非常に大きいと思います

また、ストレスの感じ方や体・心の体力も人によって全然違います

この記事の情報だけで、十把一絡げで語る事は危険です

自分自身の限界ラインをしっかりと把握して、時には逃げる事も必要という事を忘れないようにしたいと思います

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三菱グループの体質?

三菱自動車ではないですが、三菱電機ではパワハラによる自殺が多発しています

過労やパワハラによる自殺が起こるのは、三菱グループ全体の企業体質なのかもしれません

経営陣には、この事件を正面から受け止めて会社を変えていくことを強く期待します

三菱電機「8年で自殺5人」何とも異常すぎる職場
改定労働施策総合推進法、通称「パワーハラスメント防止法」が2020年6月から大企業に適用される。同法はパワハラについて、次の3つの要素をすべて満たすものだと定義する。パワハラ防止対策は事業者の義務となるが…
「答えられんかったら殺すからな」繰り返される三菱電機パワハラ自殺を産んだ土壌
変わらず繰り返される、パワハラ不祥事。三菱電機社員のメモから見えてくる、その背景にあるものとは。

まとめ

非常に悲しい事件だと思います。ご冥福をお祈り申し上げます

そして、やはり「自分の身は自分で守らなければ」と思います

たとえ、その手段が「逃げ」だと批判されようとも

死んではいけない

自分はうまく精神バランスをコントロールしつつ、いつでも辞めれるようにアーリーリタイアを目指していきます

いつでも自分に「辞めていいよ」って言ってあげられるために

それでは、また。

Chiritsumo

ヤマハ社員 パワハラ自殺に思う事
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トヨタ社員 パワハラ自殺に思う事
トヨタ社員が上司からパワハラを受けて自殺し、それが労災認定されたというニュースが流れました。自殺した社員は新入社員で、一度休職した後にも継続して同じ人から嫌がらせを受けており、自殺に追い込まれたそうです。本当に悲しいニュースだと思いますが、我々サラリーマンにとって身近な事件と感じる人も多いのではないでしょうか。今回のトヨタ社員 パワハラ自殺について思う事を綴ります

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