2018年9月21日に公開された、映画『パパはわるものチャンピオン』。
新日本プロレスのエースである棚橋弘至が主演を飾るということで、プロレスファンからも大きな注目を集めています。
本作は『パパはわるものチャンピオン』の絵本を原作としながら、小説版も出版されています。
絵本版のストーリーや評価、小説版の違いについて紹介したいと思います。
また、これから『パパはわるものチャンピオン』を見るための予習をしておきたいという人に向け、映画のあらすじや出演するプロレスラーとその役どころについてもご紹介します。
目次
映画『パパはわるものチャンピオン』のあらすじは?
『パパはわるものチャンピオン』のあらすじは以下の通りです。
まぶしいほどのスポットライトのなか、大歓声を浴びる大村孝志(棚橋弘至)。
人気も実力も兼ね備えたエースレスラーだったが、膝に大ケガを負って試合から長期離脱してしまう。
それから10年、かつての強さを取り戻せないでいる孝志は悪役レスラーとなり、客席からブーイングを浴びる日々を送っている。
妻の詩織(木村佳乃)は変わらず応援してくれるが、孝志は自分の仕事を9歳になった息子の祥太(寺田心)に打ち明けられずにいた。
だがある日、偶然から祥太にバレ、「悪者のパパなんて大嫌いだ」と言われてしまう。
しかし、そんな孝志に、名誉を取り戻すチャンスが訪れる。
かつての孝志に憧れていたトップレスラーのドラゴンが、孝志をタイトルマッチの相手に指名したのだ。
自らのプライドと家族への愛のために、全く勝ち目のない戦いに立ち上がる孝志。
果たして、孝志が決意したすべてを賭けた危険な技とは?
そして息子との絆を取り戻すことは出来るのか―。
出典:パパはわるものチャンピオン公式サイト
家族を持った悪役レスラーの知られざる苦悩を描いた、シリアスなあらすじです。
プロレスファンにとっても、考えさせられるストーリーだなという印象です。
絵本版「パパはわるものチャンピオン」のストーリーや評価は?
最初に述べた通り、パパはわるものチャンピオンの原作は絵本です。
板橋雅弘さんがストーリーを作り、吉田尚令さんがイラストを担当しています。
板橋雅弘さんは、週刊少年マガジンで連載されていた「BOYS BE…」の原作者でもあるんです!
板橋雅弘さんはプロレスファンでもあり、プロレスに関連した書籍の出版も多数しています。
パパはわるものチャンピオンの詳しいストーリーや、読んだ人の感想について紹介します。
絵本では、息子が主人公になっており、悪役であるパパがチャンピオンである「ドラゴンジョージ」と戦うところを観るのがストーリーの中心です。
絵本版の『パパはわるものチャンピオン』に対しては、レビューも寄せられており、
「仕事に貴賤はないというけれど、世の中から嫌われる仕事をしてくれる方がいなければ、成り立たないことが多々あるのです。それを、家族こと子どもに理解をしてもらうことは、やはり真摯な気持ちで仕事に向き合っていることを見せることが一番かもしれませんね」
「自分のパパをとても誇らしく思う気持ちは、8歳の息子には非常によく、共感できたようです。でも、どうせならパパがヒーローだったらいいのにな・・・。と思う気持ちも、息子には、とてもよく共感できたと思います」
出典:絵本ナビ
など、読者もこの物語の中で揺れ動く息子とパパの心情に深く引き込まれているようでした。
『パパはわるものチャンピオン』原作と映画版の違いは?
映画『パパはわるものチャンピオン』の原作は絵本ですが、同作品には小説版もあります。
映画版を軸として、絵本版と小説版とそれぞれ比較した際の違いについて説明します。
絵本版の『パパはわるものチャンピオン』は、前述の通り、息子の目線でストーリーが描かれ、悪役レスラーを演じる父の試合を観ることが中心となっています。
映画版のストーリーの前半にある、息子がパパを悪役レスラーであることを知る場面は、前作である『パパのしごとはわるものです』で描写されています。
すなわち、この物語は二部作であり、それがともに一つの映画にまとめられていると分かります。
小説版は、絵本版と同じく板橋雅弘さん原作であり、2018年6月30日に出版されています。
小説版のパパわるは、息父親が悪役レスラーであると知る部分から描写されていて、映画版に先駆けて、その筋書きを最初から最後までノベライズされています。
『パパはわるものチャンピオン』の出演レスラーと役どころは?
映画版『パパはわるものチャンピオン』には、主演の悪役レスラー「ゴキブリマスク」の正体である大村孝志役である棚橋弘至に加え、多くのレスラーが出演しています。
棚橋弘至以外にメインキャストとして出演するレスラーと、それぞれの役どころを以下に紹介します。
・オカダ・カズチカ/ドラゴンジョージ。若きエースレスラー
・田口隆祐/ギンバエマスクを演じる「寄田」。ゴキブリマスク (孝志)の相棒
・真壁刀義/スイートゴリラ丸山。「破壊神」の別名を持つ悪役レスラー。
・バレッタ/ジョエル・ハーディ。変幻自在のスピードスター。
他にも天山広吉、小島聡、永田裕志、中西学、KUSHIDA、後藤洋央紀、石井智宏、矢野通、YOSHI-HASHIが出演しており、映画内では「ライオンプロレス」という団体に所属したレスラー役です。
さらに、プロレスファンが集まるもんじゃ屋の客役として、内藤哲也、高橋ヒロムも登場します。
かなり豪華なキャストが華を添えていますね。
まとめ
パパはわるものチャンピオンは、絵本を原作とした映画で、出演者に多数の新日本プロレス所属のプロレスラーがおり、プロレスファンにとっても要注目の映画と言えるでしょう。
同作品は、映画に限らず、絵本、小説とマルチメディアとして展開されており、それぞれの細かい部分での違いを比べてみるという分析的な楽しみ方も可能です。
実際に私の周りにも、ある漫画原作の人気アニメを、漫画のページをアニメの展開に合わせてめくり、比較を楽しんでいた人がいます。
この記事が、皆さんに『パパはわるものチャンピオン』をはじめとしたメディア作品に対し、新たな楽しみを見つけるきっかけとなることを願います。
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