感染防止と人権配慮には国際協調でいかないと

新型コロナウイルスによりクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」への対応が難しさを伴ってきています。感染防止はしなければならないが、隔離した場合の人権に配慮をしなければならないからです。

 

人権に配慮しなければならない趨勢にあるのは去年の19年にハンセン病患者の隔離に対しての判決が出たからです。政府は控訴しないと決めたそうですが、この隔離が人権に配慮していなかったという反省を踏まえた上での今があるのであればこれは最も重要な事項であり、この二の舞をすることはできません。

 

とはいえ、重症急性呼吸器症候群(サーズ)より深刻となった今回の新型コロナウイルスがこれだけ経済にも悪影響を及ぼしている中で、感染者を最小限に抑えないことにはそちらの問題も深刻です。

 

これは単なる責任逃れに終始しないようにしないといけませんから。そこで思うのは各国との協調でしょう。日本に入港できなかった「ウェステルダム号」はカンボジアに寄港することができるそうです。この船はフィリピン、マニラで入港拒否をされ、タイも反発にあって入港拒否されていたのがやっとカンボジアで認められました。

 

あとは台湾がWHO参加できるようにすることでしょうか。中国がかたくなに拒んでいるところにアメリカの力によって中国も「台湾地区の専門家が個人の名義で会合に参加することに同意した」という形で限定的に認めています。中国と台湾の問題はあるでしょうけど、そこは抜きにして考えないと世界経済が崩れていきますから。