同一労働同一賃金は不合理賃金是正法ではないか?
同一労働同一賃金に関する法律が4月から施行されますが、この「同一」という言葉に引っ掛かりを覚えます。EUでは正規と非正規で”差別的な扱い”をしてはいけないという前提に立っているようで、これをベースにすると「同一」ではないわけです。
日本も不合理な取り扱いは禁止されるわけですが、この同一の「労働」という部分が本来①仕事と②作業の2つに分かれる必要があるのに一緒くたにされているからわからなくなっています。
ここに違いがあるために正規と非正規で賃金格差が生まれていたわけです。優遇という観点ではないでしょう。これを基に見てみると、良いネーミングは思い浮かばないですが、「不合理賃金是正法」のようなネーミングの方がしっくりきます。
この流れで考えると、不合理な、もちろん差別的なことも含めて賃金の扱いがあった場合には是正されないといけないですし、あってしかるべしです。しかし、同じ労働をしているからという理由では同じ「労働」ではないと、自由度、責任度が違うと見ないといけないでしょう。