ゲルハルト・オピッツ~円熟の演奏
今日(12月9日)、アクロス福岡シンフォニーホールでゲルハルト・オピッツのピアノリサイタルを聴いてきました。 <ゲルハルト・オピッツ氏>オピッツはドイツ出身、クラシック・ドイツ音楽を代表する「正統派」ピアニスト。現在活躍しているピアニストたちのなかでも、“ベートーヴェンを弾いたら、右に出る者はいない”といっても過言ではないです。日本でもファンが多く、1980年代から頻繁に来日していますね。自分は、数カ月前に九響とジョイントでベートーヴェンの「皇帝」を演奏したのを聴きましたが、冒頭部などは『嗚呼、皇帝はこうやって弾いて欲しいよな』を実現、ただ、曲が進み3楽章あたりで「疲れ」が感じられ、年月の経過を痛感しました。<今回のプログラム> ベートーヴェン: P.ソナタ 第17番 月光 ベートーヴェン: P.ソナタ 第23番 熱情 バッハ: パルティータ 第5番 ブラームス: P.ソナタ 第2番第1曲目、もともとは「テンペスト」の予定で、事前アナウンスなく、いきなり「月光」が始まったので驚きましたが、円熟の演奏を披露してくれました。やはり、少々、年月の経過=経年による、“キレ味不足感”や“もたつき感”がありましたが、正統派ドイツの雰囲気で会場を満たしました。音量も「これが最適!」をキープしており、アクロス福岡の響き具合を熟知して、計算し尽くしていると思いました。さすがです!! ベートーヴェン2曲、ドイツ正統派のオピッツワールド堪能でききました。バッハも素晴らしい!CDを購入しようと思いました。ブラームスも言わずもがな!大満足の演奏会 (^^vアンコールは今日第1曲目で演奏予定だった「テンペスト」の第3楽章、これが、また、なんとも素晴らしい演奏で、大大満足っ!!!ゲルハルト・オピッツ氏、まだまだ70歳、今後の活躍も楽しみです!