(追記あり)干支の周期への違和感 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。
今後も独自の占術を産み出し、完成させていきます。

追記です。
四柱推命には黄帝復古暦と言う甲寅を起点とする暦法が既にありました。
よって以下の私の考察は九星との関連付け以外は目新しさはないですね。
無論、それは黄帝復古暦を知っている方の場合です。
私は知らなかったので自力でたどり着きましたが、それゆえ一部で挑発的な文面もあり、不格好ですね。


干支には十干と十二支の最小公倍数である60を一つのサイクルとする考え方がありますが、そのスタートは甲子(きのえね)です。
甲は木の陽、子は水の陽です。

十干の甲が最初に位置するのは、木が五行の木火土金水の最初だからですね。
木は方位で表すと東の青龍であり、日の出です。
月で分けると1月であり、やはり一年のスタートな訳です。

一方で子は北の玄武であり、旧暦11月です。
なぜこの時期が十二支の最初かと言うと冬至に由来します。

http://www.peoplechina.com.cn/zhuanti/2007-12/11/content_89768.htm
>冬至は24節気の1つで、古代中国の暦の作成において、最も早くに確立された節気である。
>この日は、太陽が南回帰線上にあるため、北半球では昼が最も短く、夜が最も長い。
>冬至を過ぎると、昼は次第に長くなる。
>そこで、3000年以上前の周代(紀元前1046~同256年)の暦法では、この日を1年の始まりとした。

つまり、観測が簡単だから最初になったと言うことであり、五行の論理には由来していません。

なので十干と同じく十二支のスタートを木にするならば、寅ですね。
甲寅です。
60干支では51番目。
随分なズレです。

スタートがズレれば当然60年周期もズレます。
既存の四柱推命などでは何の疑問も持たれず、このズレを放置しているようですが、私は違和感を抱きますので正したくなります。


また、風水では三元九運と言う考え方もあり、それは60干支に九星も混ぜ、最小公倍数の180を一つのサイクルとする周期の決め方をします。

http://www.hanachi.jp/shop/hanachi/philosophy/sanyuanjiuyun.htm
>三元九運理論は、地球と密接な関係にある木星と土星の運行に基づきます。
>木星はまたの名を太歳星と言い、約12年で太陽の周りを一周します。
>一方、土星は約30年で太陽の周りを一周します。
>したがって、木星と土星は20年ごとに会合します。これが1運です。
>12年と30年の最小公倍数は60年です。
>つまり、60年毎に木星と土星は同じ地点で会合します。この60年が1元です。
>3元すなわち180年で、洛書九運の一周を終えます。これを三元九運と言います。

何だか如何にも科学的な根拠がありそうな言い草ですが、どうやら間違っているようです。

Wikipedia「十二支」より。
>干支紀年法
>後漢の建武26年(西暦50年)は、当時使われていた劉歆の三統暦の超辰法に従うならば、庚戌を辛亥とすべき年であった。
>にもかかわらず、光武帝に随従していた学者たちは超辰を行わず、庚戌のまま紀年を続けた。
>さらに元和2年(西暦85年)の改暦では三統暦の超辰法自体が廃止された。
>これ以後、木星を観測して、その位置で年を記録することはなくなった。
>この時から、木星の運行とは関係なく、60年周期の干支を1年ごとに機械的に進めていく干支紀年法が用いられるようになり、絶えることなく現在まで続いている。
>これは、後代に干支が伝来した朝鮮や日本とも共通である。

つまり、どう言うことかと言うと、とっくの昔に実際の木星とは関係なくなっているのに理念上関連付けているだけで今はもう形骸化してますね。

では全く無意味かと言うとそうでもなく、数理のイデアとして現象界であるこの世の現実に落とし込められていることから、木星とは無関係に数字のマジックとして占術的な有効性を発揮しています。

ただ三元九運のスタートはどうにも論理的な必然性がなさそうです。
上記のリンクにもある1864年は九星だと一白水星で、十二支と同じく惰性で冬至の水を起点としているようです。


九星は十干や十二支と違い、年運は逆行しますので、一白水星の翌年は九紫火星です。

属性で分けると、
・火水
二黒土星
一白水星
九紫火星
・金
八白土星
七赤金星
六白金星
・木
五黄土星
四緑木星
三碧木星
・火水
二黒土星
一白水星
九紫火星

土は間のクッションですからなくなり、水も火とセットにされ、逆行のはずがちゃんと五行の木火(土)金(水)の並びになっています。

これも干支と同じく木を起点とすると、最近だと1914年です。
十干は甲、十二支は寅、九星は五黄土星。

九星だけ木ではなく土ですが、これは土星も含めた五行のワンセットなので問題ありません。
いずれにせよ甲寅の年は九星が二黒か五黄か八白の土星です。
これは60と9の最小公約数が3だから3つずつ変わります。


180年周期で見ると、過去1500年くらいだと、

474~653年、第一次ゲルマン大移動。西ローマ皇帝廃位。
654~833年、第二次民族大移動。
834~1013年、フランク王国の分裂。
1014~1193年、東西教会の分裂や十字軍。
1194~1373年、モンゴル帝国やオスマン帝国。
1374~1553年、魔女狩りやペスト。暗黒時代。
1554~1733年、ルネサンス。
1734~1913年、農業革命、産業革命、フランス革命。
1914~2093年、第一次世界大戦以降。

リズムとしては序破急ですね。
序は第一次ゲルマン大移動や十字軍と思わせて、案外その一つ前かもしれません。
十字軍→モンゴル帝国→ペストではなく、ペスト→ルネサンス→産業革命。

とすると現代は順番的に序に当たります。
2094年以降は更なる科学の発展と宇宙開発や宇宙人とのコンタクトなんかもあるかもしれません。
だとしたら正に常識を破る破と急です。
その時にはみんな死んでますが、何が起こるか今から楽しみです。