トライポッドの巻き方

2020/11/25フライタイング,フライパターン,フライフィッシング

針先を上下逆転させたジグフライが底でポーズを崩さないように、ビーズヘッドとボールチェーンアイで3点倒立させる手法で、正々堂々とコイをフライフィッシングで釣るスタイル「Fly Carpin' フライカーピン」。その先駆者として有名なMcTageことトレバー・タナー氏や当クラブのメンバーでプロタイヤーのマーティン・ホワイト氏が生み出したテクニックです。

フックにビーズヘッドを通しておてから、ボールチェーンアイをバランス良い位置に巻き止めるだけ。シンプルかつ効果的なヘッドスタンド・スタイルのフライを巻くことができます。

トライポッドのコンセプト

ドライフライの一つのスタイルに有名なタイヤーのハンス・ヴァン・クリンケンが80年代に作り出した「クリンクハマー」というものがあります。カーブさせたフックを浮力を保つ水上部分と餌として垂れ下がってアピールする水中部分で巻き分けて、水面を意識している魚にできる限り長くフライで誘うことができます。

トライポッドはこれの正反対で、底へしっかりとステイすることで、底の餌を意識している魚に対してマテリアルで誘いをかけることができます。

ボトムフィーダーである魚たちを釣るためのフライが劇的に効果が増すだけでなく、ヒラメやマゴチと行ったハゼやキスなどの訂正の小魚を捕食する魚たちに対しても効果的なフライを作ることができます。

ビーズヘッドの選び方

三点倒立させるために、ビーズヘッドはボールチェーンアイとできる限り近い直径の物を使います。タングステンビーズが最も比重が高いのでオススメですが、ブラスビーズでも構いません。

ボールチェーンアイの切り出し

チェーンボールアイ

ボールチェーンとして売っている物からラジオペンチやニッパを使って切り出します。フックに取り付けるときはダンベルアイなどと同じ8の字巻きで縛り付けて、瞬間接着剤で固定します。

このテクニックを使うフライ

スカルピンなどのボトム用ストリーマーやザリガニやシャコ、カニなどの甲殻類のイミテーションなどに活用できます。

 

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