母が亡くなって3ヵ月、コロナ禍のなか家族だけの葬儀で見送
った、思えば9年前父が亡くなったのは東日本大震災の前月、
忘れて欲しくないという両親の思いを感じる今日この頃である。
父が亡くなってから母は実家でひとりぐらし、それからは毎朝
安否確認の電話、新幹線で月2回実家を訪問、緑内障の治療で
大学病院に付き添い、買い物、掃除、昼食、夕食の用意、2年
前に認知症で施設にお世話になるまで続けた。
周囲からは親孝行ですねと言われたけど、母は幸せだったんだ
ろうか?と時々思う、自分のことを気にかけてくれる、見守ら
れてるということが生きる力になることは確かであるが、一方
自分はもう必要とされてないのでは、息子になにかをしてもら
うことより本当はなにかをしてあげたい、ある意味親に世話を
かけることがケアになるとも言われてるだけに亡くなってから
親孝行について、ふと考えることがある。