象が転んだ

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”China as No.1”〜今の中国は世界に対し、どう振る舞うべきか?そして、世界から何を学ぶべきか?〜

2019年02月18日 05時47分20秒 | アジア系

 お袋はどちらかと言えば人種差別主義者だ。私が子供の頃は、中国人をシナ人と蔑視し、韓国人をチョウセン人と差別した。

 子供の私は、母の気持ちが理解出来なかった。そして自分も、名前が中国人みたいだとよく虐められた。その都度、何で中国人という事で虐められるのか全く理解できなかった。

 そしてその意味が、今はっきりと手に取る様に解った。

 
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 先日、スーパーに行ったら、中国人グループが大声を張り上げてた。彼らは大陸的気質だから、アメリカ人同様に、態度も声もデカイ。
 
 でもココは日本だ。バブル期の勢いある日本じゃないが、日本には変りはない。故に日本のルールや作法には従うべきだ。


 中国は今やアメリカを凌ぐ勢いで超大国に君臨しようとしてる。核を使用しない通常戦争でも、アメリカを打ちのめす事が出来るかもしれない。

 しかし、戦争も敵地に行けば、その地のルールやしきたりや伝統を無視すれば、殆ど勝ち目はない。泥沼化したベトナム戦争やアフガン戦争は如実にそれを物語る。

 今の中国にアキレス腱があるとすれば、質より量という雑で大雑把で、ガサツな大陸的性癖であろうか。

 一部かも知れないが、中国人のバカ丸出しの大声を聞く度に、やはり昔の中国と何ら変わっちゃいないのかなと。支那人と蔑視されても当然かなと、思ったりもする。

 

”Japan as No.1”__________

 まるで、バブル期の有頂天になった日本を思い出して、気分が悪くなった。あの頃の日本は今の中国のように、色気づき勢いづいてた。
 
 その時一番流行ったフレーズが、”ジャパン・アズ・ナンバーワン”。
 この「Japan as Number One:Lessons for America」は、社会学者エズラ・ヴォーゲルの1979年の著書だ。
 
 ヴォーゲルが、戦後日本の高度経済成長の要因を分析し、日本的経営を高く評価した一冊だが。注目すべきは、日本の高度成長を美化するだけでなく、何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないかを明瞭に示唆した点だ。しかし、最後の章では、”アメリカに学べ”と駄目を押す。


 彼は、日本の高い経済成長の基盤になったのが、高い学習意欲と読書習慣であるとした。当時の日本人の数学力はイスラエルに次ぎ2位で、情報については7位と遅れをとってたが。他の科学分野についても2位から3位と、自然科学系ではトップクラスを維持していた。

 更に、日本人の1日の読書時間の合計が米国人の2倍である事や、新聞の発行部数の多さなどから、日本人の学習意欲と読書習慣を高く評価した。

 また、日本人は他の国の人たちより英語力は明らかに劣るが、それは大きな問題ではなかっった。優秀な通商産業省や大蔵省主導の経済への強烈な関与が、日本の競争力を高めていると語ってる。
 当時は今と違い、国民も政治家も優秀だったんですな。

 

”Japan was No.1”_________

 つまり日本人の”数学的思考”の高さこそが、高度経済成長を生んだのだ。
 しかしその後日本は、世界からいやアメリカから何も学ぶ事はしなかった。ダラダラと欧米の浅薄で陳腐で派手な文化を取り入れるだけで、何もしなかった。

 そう、ヴォーゲルが最後の章で忠告した”Lessons for America”を無視してしまった。以後、”No.1”というフレーズに舞い上がり過ぎて、足元を救われた形となった。
  
 
 日本人は、この”Japan as No.1”という意味を履き違え、”Japan is No.1”だと勘違いした。”No.1としての日本人は、世界に対しどう振る舞うべきか?”との問いなのに。
 
 結局、浮かれたまま、日本人は世界に対し、”No.1”としての振る舞いが殆ど出来なかった。そしてバブル崩壊を迎えた。今の日本はもう言うまでもない。

 そう、日本は単なる”Japan was No.1”に成り下がってしまった。かつての大英帝国が戦後、タダの英国に成り下がったように。

 

”China as No.1”__________

 そして、この”Japan as No.1”は、そのまま中国にも当てはまる。そう、”China as No.1 Lessons for the World”とでも言おうか。直訳すれば、”世界一の大国としての中国は、今こそ世界から学べ”ってこと。

 しかし、現状はかつての大英帝国や、70年代のアメリカやバブル期の日本の様に、舞い上がったままである。かつて世界の3/4を支配した大英帝国、僅か6年でヨーロッパ全土を支配下に置いたナチスドイツ、そしてアジアを支配下に収め、大東亜帝国に君臨した大日本帝国の、再現そのものである。


 第二次大戦後、アメリカは世界の警察となり、ソ連を砕き、ワンパワーとして君臨するも、今は、もう一つの大国の”臥した虎”(Crouching China)に怯える始末。

 しかし、中国も今のままでは、”China was No.1”に成り下がってしまうのか。清王朝の崩壊の二の舞は絶対に避けたい筈だ。

 イワシの群れみたいに大勢で来日する中国人客の、あの特有の大陸的性癖のデカいバカ声を聞く度に、嗚呼この国も終わったかなという気になる。



4 コメント

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転んだ as No.1 (HooRoo)
2019-02-18 09:25:24
イラストがすごーい。シンプルでgoo過ぎ。

転んだサンからすれば、数学こそがNo.1で、lessons for sexかな。でもよく見ると、レッスンのスペル間違ってない?

私の周りにも中国人多いけど、結構群れるよね。見てるこっちが怖くなるもの。イワシの群れって、ナイスな表現ね。思わず吹いちゃった。ゲゲゲ。
Re‥転んだ as No.1 (lemonwater2017)
2019-02-18 14:23:16
お褒めいただいて光栄です。スペルは間違ったままにしときます。修正するの結構大変なんです。

今の中国は、世界の驚異になりつつあります。マンパワーを地で行く様な国ですから、見てて怖いくらいです。

我らサピエンスが群れる事で、そしてその群れを統制する事で繁栄した訳ですが。中国はこのサピエンス的繁殖をそのまま受け継いでんです。

共産党の一党独裁が世界に認められるのか?それとも単なるイワシの群れに過ぎないのか?見守る必要はありますね。
超大国としての中国 (paulkuroneko)
2019-02-19 18:16:03
中国はもはやアメリカと並ぶ堂々たる超大国です。でも日本が陥ったような失策をまねきつつありますかね。

南シナ海問題にしても、日本の南下政策と何ら変わりないですもの。

中国が世界から何を学ぶかで、中国の未来像がわかる気がします。
Re.超大国としての中国 (lemonwater2017)
2019-02-20 12:54:49
今、中国崩壊?のタイトルで記事書いてんですが。一党独裁の致命傷が少しずつ露呈しつつありますね。

でも中国バブルは弾けると言われながらも、急成長し続けてますから、共産党の体力は相当なもんでしょうね。

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