象が転んだ

　支持率29％と､急降下の安倍には天罰が下ったかと思いきや､まだまだ大きな抜け道が用意されてるみたいだ。

　｢安倍一族とパチンコ屋との3密な関係｣では､安倍の支持率が落ちない限り､安倍政権の巨大な不正は､”噂の真相”のままで終わると書いた。
　そして､安倍と深い癒着のある韓国系パチンコ屋から集団感染が出た時､安倍一族は崩壊するのだろうか？と予想した。
　しかし､私の予想は大きく外れた。
　というのも､意外な所から安倍晋三の綻びが出始めたからだ。

安倍一族消滅のカウントダウン？

　共同通信社の証言によると､黒川弘務元検事長の”賭け麻雀”問題で､法務省は黒川氏の懲戒(免職)が相当だとしたのに､官邸が懲戒なしでの訓告処分としたとされる。
　故に､これが軽すぎるとして国民の反発をもろに買い､安倍支持率が一気に27％にまで急落した。
　しかし安倍首相は､”稲田検事総長が訓告処分を決定した”と国会で答弁した。共同通信の証言がホントだとしたら､安倍首相はウソをついた事になり､安倍首支持率はもっと下がるのは明らかだ。

　つまり､安倍一族のカウントダウンは､パチンコでもモリカケでもなく麻雀がきっかけで始まったのだ。　
　毎日新聞と社会調査研究センターは23日､全国世論調査を実施し､安倍内閣の支持率は27％で､今月6日に行った前回調査の40％から13％急落した。一方､不支持率は64％(前回45％)に跳ね上がった。
　4月8日に44％あった支持率が1カ月半で17％落ち込んだ事になる。単純に比較できないが､毎日新聞が従来行っていた電話世論調査では､モリカケ問題で政権批判が高まった2017年7月に26％まで下落した。
　因みに､朝日新聞では29％と31％(モリカケ時)となっている。

　平成エンタメさんの記事｢最近､精彩に欠ける安倍晋三｣によれば､安倍を追い詰める火種になりそうなのが､河合案里•克行夫妻に渡された選挙資金1億5000万の件だ。この資金の一部が河合夫妻経由で安倍事務所に環流しているらしい。
　もしこれが事実なら安倍はアウトだが､広島地検がどこまで迫れるか？それとも河合夫妻逮捕レベルで終わるのか？
　今回の安倍による黒川の定年延長の企みは､この捜査を潰す為だとも言われている。
　詳しくは､｢安倍官邸が黒川問題で余計な事を｣(AERA.dot)も参照です。

しかし､事はそれだけでは終わらない

　安倍一族の黒い噂は､祖父の岸信介の代から事を欠かない。特に安倍晋三の場合､今回の黒い疑惑で大きなものでも3度目だ。
　韓国系パチンコ業界との癒着､モリカケ問題､そして今回の黒川氏の賭け麻雀の処分。
　叩けばいくらでも黒いホコリが出てくる安倍だ。首相をクビになっても､一生ブタ箱だろう。

　しかし､安倍一族崩壊のカウントダウンは始まったばかりだ。安倍がコソドロみたいに逃げ回る事のないよう､我々は見守る必要がある。
　コロナが収束するのが早いか？安倍一族が消滅するのが早いのか？我々国民はしっかりと見届ける必要がある。
　と､書いて締め括ろうとしたまではいいが､この安倍の”黒いシナリオ”には､まだまだ先があったのだ。

コロナに群がる利権の仕組み

　平成エンタメさんの記事｢コロナ持続化給付金｣に､コロナの持続化給付金に関する黒い噂が書かれてあった。
　コロナで売上げが減った企業に200万円を渡す”持続化給付金”だが､その給付金支給に関する業務を経産省から受託されたのが､｢一般社団法人サービスデザイン推進協議会｣という団体で､どうも実態がない幽霊会社らしい。
　2兆3千億円もの給付要資金を使い､受託金額は769億円。この団体は経産省官僚の天下り先で､団体創立のメンバーは”安倍友”らしい。

　この団体は､この給付業務を749億円(769億の97％)で電通に委託した。
　つまり､20億(3％)のピンハネ。電通は更にこの業務を下請けに出すという噂だ。こうして中抜きの中抜きが繰り返される。
　つまり､”コロナに群がる利権”とはこういった単純な仕組みだ。
　利権というウイルスが転移＆増殖するのをイメージしてもらえば､安倍政権がやってる事の不正の驚異を十全に実感出来るだろう。

　それでも本当に困ってる零細企業にスンナリと200万が渡れば問題がはないのだが､GW明けに申請し､未だ入金されない企業も多い。”2週間で給付”という約束は､結局”絵に描いた餅”なんだろうか。
　政府が27日決定した第2次補正予算では､給付金は1兆9千億円に追加増額され､業務委託費も3％の中抜き料も更に膨らむのは目に見えている。
　詳しくは､｢給付遅れるコロナ｣(東京新聞)を参照です。

　結局こうやって､安倍政権は”令和の妖怪”みたいに生き延びる。
　コロナウイルスが人間に群がる以上に､政治屋が”コロナの利権”に群がるのだ。

　新型コロナの第二波の本当の驚異が､こうした利権に群がる安倍一族だとしたら､これほど恐ろしいウイルスもない。