象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

ゴーンの衰洛とスカイラインの復活

2019年02月21日 07時10分54秒 | カルロス・ゴーン

 日産GTRとR32スカイラインGTRは全く別物だと思う。ゴーン氏よ、スカイラインを舐めるんじゃない。アンタはスカイラインを潰した、いやGTRとスカイラインを分離した時点でアウトなんだ。

 私の田舎でもごく稀に、R32GTRを見かける様になった。何だか30年前にタイムスリップした様にも思えるが、それでいて全く色褪せてはいなのだ。いやむしろ、時代の最先端を走るスポーツカーに見えてしまうのは何故だろう。

 あの頃のスカイラインは、クーペもセダンも味付けが変わらなかった。庶民が楽しめるスポーツカーでもあり、パーソナルカーでもあった。別格のR32GTRがモンスターマシンとして登場しても、”スカイライン”であり続けた。

 事実、GTRという冠は、ルマンでR33GTRを圧倒したマクラレンGTRに取って代わった。今では、GTRブランドだけが独り歩きし、庶民の全く手が届かない”孤独な化け物”に成り果てた。
 
 今更、GTRブランドに何の魅力があるのか?それよりも”スカイライン”を復活させて欲しいと思うのは私だけか。

 ところで、R32スカイラインGTRの魅力とは?

 以下、”Auto Mas Web”での山本晋也氏のコラム”過去の存在とはならない優れたポテンシャル”を抜粋です。

 1989年〜94年まで生産された日産スカイラインGT-R(BNR32型)の中古車価格が高止まりしている。事故歴ありで走行距離不明との悪条件でも200万円を下回る事は滅多にない。
 30年前に生まれたクルマが、こまで高く評価されている理由はなぜか。

 1つには北米でのニーズが高まってる事。いわゆる”25年ルール”と言われるもので、製造から25年を経た車はクラシックカー扱いとなり、原則右ハンドルが禁止のアメリカでも堂々と乗れると。

 ”日本の”スポーツカーだったR32型スカイラインGT-Rの評価は未だに欧米でも高い。直6ツインターボを搭載した第二世代マシン”R32”の人気はアメリカでも特に高く、日本の中古車市場から太平洋を渡っていく。

 こうしたアメリカのニーズが中古価格の高止まりに大いに影響してる。

 日本国内向けの右ハンドル仕様のみのBNR32の総生産台数は4万3943台。プレミア価格がつくには微妙な台数だ。日本を代表するクラシックカーのトヨタ2000GTは総生産台数が330台余り。

 故に、“億“を超える価格がつくクラシックカーでもあるが、BNR32に“希少性“はない。しかし、スカイラインGT-Rはクラシックカーでもあり、そうでもない魅力があると。

 第二世代GT-Rに搭載されるエンジン”RB26DETT”は、ノーマルで400馬力以上、チューニング次第では1000馬力を超える。
 つまり、アメリカではクラシックカー扱いとなる、この30年前のモンスターマシンは、現役のスポーツカーとしても十分に通用する。

 それはスカイラインGT-Rの出自が、”グループA”での勝利を開発目標としていたからだ。レギュレーションを吟味した結果としての4WDであり、エンジン排気量が決定された。さらに実戦経験を積み上げる事で、勝つ為のモンスターに進化した。

 チューニング次第で最新モデルをリードする実力を持つと称されるBNR32型スカイラインGT-R。デビューから30年、内に秘めたパフォーマンスは全く色あせていない。歴史に残る名車でありながら、過去の存在とかけ離れた優れたポテンシャルが、その価値を高め続けている。


 スカイラインR32の復活と日産の復活と。 

 しかしコメントにもある様に、日本市場から”元祖”GTRが消えいくのは寂しい気もする。R32スカイラインGTRは日本の日本による日本の為の車であった筈。サラリーマンが少し背伸びすれば、何とか買えたスポーツカーだった筈だ。

 欧米では未だに高い評価を得てるとあるが、ごくごく当然の事である。市販車ベースでこのR32スカイラインGTRを超えるのは、今までもこれからも見当たらない気がする。

 それは、久しぶりに”元祖”GTRと遭遇した時に確信した。死ぬまでに一度は、このGTRのハンドルを握ってみたいと思うのは、私の世代だけだろうか。

 ゴーンを追い出した日産は、スカイラインR32を復活させるべきだ。車両デザインやサイズはそのままに、ボディ剛性を高め、直6ハイブリッドモンスターに生まれ変わるべきだ。

 GTRの復活ではなく、スカイラインの復活こそが日産の復活だと思うのだが。いやそうでもないか。



4 コメント

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直6気筒 (tokotokoto )
2019-03-01 14:08:27
R32スカイラインと言えば、直6エンジンが醸し出す、あの心地いいマシンの音ですよね。私はR33スカイラインの2ドアクーペに乗ってました。ワイドボディになって、人気が落ちたんですが。まだまだスカイラインの伝統を受け継いでたように思います。

ゴーン氏はGTRを持ち上げすぎた。スカイラインを蹴落とした訳でもないんですが。トヨタのクラウンみたいな味付けにしましたが。とても悲しかった。

でも日産は復活するのかね。もう無理みたいだけど。
Re.直列6気筒 (lemonwater2017)
2019-03-01 18:06:09
私もあのエンジン音に惹かれ、衝動買しました。R32のノーマルの4ドアセダンでしたから、パワーはイマイチですが、長く乗ってて飽きない車でした。

2500だったらもっと自在に走ったでしょうが。2000ccで1260kgというサイズは今では考えられませんかね。ノートが1500で1060kgですから。

でもローンがキツくて後悔もしてますが。いい車だった事には変わりないですね。
ゴーン死すとも (hitman)
2020-01-16 05:17:29
スカイラインは死なず
経営陣は腐ってても
開発陣は腐ってなかったんです。
ゴーンには開発現場と製造現場の違いが
理解できなかったんだろうか?
hitmanさんへ (象が転んだ)
2020-01-16 12:17:10
ゴーンが日本で人気があったのは製造現場上りだからとも言われてますが。これはゴーンの出世の策術ですもんね。

実質、現場の事は全くだったと思います。
ゴーンにとってお金だけが全てだったんです。こういうのが上に立つとどうにもならんですね。

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