象が転んだ

　人間は不思議な生き物だ。毎日のスマホやSNSは続くのに､運動になると決まった様に続かない。

　そういう私の机の上には､リーマンやオイラーに関する本が常に5､6冊はある。それらの本を読まない日はない。難しくても､時間がない時でも､具合が悪い日でも､目くらいは通す。

スケベだって毎日は続かない？

　しかしだ。運動になると全く続かない。同じ単純作業である食事は1日2回だが､毎日続いても不思議と苦にならない(タリメーだろ)。
　若い時の”スケベ”だって毎日は続かなかった。火•水•木と続いたら､週末はご無沙汰だった(悲)。ピストン運動のお陰で機関車トーマスになった様な気分だった(笑)。

　という事で私は単純で単調な運動や作業に､極端に弱い事になる。毎晩の歯磨きが続かないのもそのせいだろう。どう頑張っても2日に1回だ。上下左右に歯ブラシを小刻みに動かすだけの単純作業に脳みそが拒絶反応を下すのか。
　歯垢除去バクテリアなんかが開発され､モンダミンみたいに口に含むだけで､虫歯菌を殺し､歯と歯茎をキレイにしてくれればと。

　俺は酒飲みだから食事ですら､酒を飲む時の1度だけでいいと思う事がある。残り1回は栄養剤のみとか。これだけでも食糧危機は救えるか。そうでもないか。

　それに運動やスケベや歯磨きなんかの単調労働？を繰り返してると､脳が腐りそうになる。勿論､数理系ブログを毎日書こうものなら､脳が重くなり過ぎてそれこそ数学バカになるだろうが。

それでもネットは眠らない
　
　スマホだって､SNSだって単調作業じゃねーかって言われそうだが､以外に奥が深い。私は他人のブログは殆ど読まないが､自分のブログだけはよく読む。そして何某かの新たな発見がある。自分の中に今まで知り得なかった新しい”発掘”があると､思わず”イイネ”をポチりたくなる。
　
　ネットは情報の宝庫でもあり､虚構の海でもある。情報を信じるか信じないかは人の勝手。そこでネットとの駆け引きが始まる。ある正しいとされる情報に対し､敢えて反論する。当然それに対する反論めいたものが届く。元の正論と以降の2つの情報を合わせると､真相が見えてくる様な錯覚に陥る。

　ウラン235にウラン238をぶつけ､プルトニウムを作りだす様に､正論に異論をぶつけると新たな命題(疑問)が出てきそうな気がする。
　つまりネット上で正論とされる情報に､異論をぶつける事もSNSの楽しみではある。しかし､”炎上”という災難や誤解が生じるのも事実。しかし､炎上もある種の核分裂だと思えば､自然の流れの中で起きた産物とみなせる。

何故､単調作業は続かない？

　話は横道に逸れたが､何故運動は単純作業は続かないのか。多分､高度な知能を持つサピエンスは､単純作業には向いてないのかとも思う。高度な知能を活かすには高度で複雑多岐な作業や運動が必要となろうか。

　単純作業や単調労働は”知”を崩壊させる気がする。早朝のジョギングもウォーキングもたまになら気分転換にもなるが､毎日となると私には苦痛だ。バランスボールもスクワットマシンも諸々の健康器具も､どうも無機質なモノにしか見えない。故に､健康の為に運動をしてる輩を見てると､憐れなモルモットにしか見えない。

　例えば､ユキヒョウが断崖絶壁を何食わぬ顔をし､登り降りしてるのを見ると､知恵と身体を極限にまで酷使してるなって感心する。我らサピエンスとは雲泥の差だ。
　ワニの脳だってゴルフボールよりも小さいが､それを100％使い切る。だから恐竜以前から生き延びてる。サピエンスの脳はワニにも劣るのか。
　ワニの脳を人工知能に移植すれば､ひょっとしたらリーマン予想が解けるのではと思ったりもする。いや違うか(笑)。

このままじゃプレデターに捕食される？

　それでも若い頃はそこそこ体力にも自信があったし､身体を動かす事自体は嫌いじゃなかったのに。運動バクテリアてなものが開発され､飲むだけで勝手に全身の筋肉細胞を鍛えてくれるって事はないのだろうか。
　
　神様は何故高度な知能を､我ら愚かなサピエンスに与えたのだろうか。

　もしこのまま､人類が資本主義という虚構の名の元､単純労働を基本にした生産主導主義を貫き続けたら､高度な知能を持ったプレデターに､いとも簡単に捕食されるかもしれない。