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ヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィルのベートーヴェン交響曲第3番「英雄」

2019年10月11日 | クラシック

今日は「クラシック」

パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィル・ブレーメン

ベートーヴェン交響曲第3番 「英雄」

2004年8月録音

楽譜は、ベーレンライター版

 

いつもは、フルトヴェングラー・ウィーンやカラヤン・ベルリンを愛聴しているが、ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルを購入してみた。

 

ベートーヴェン全集の第1弾が第3番&第8番

SACDハイブリット盤であるが、値段が¥2520と大変良心的。

 

帯裏面の解説

 

レコードと違って、特に変わりはないが赤色がなかなか良いと思う。

 

指揮者 パーヴォ・ヤルヴィ

1962年エストニア生まれ 57歳

指揮者ネーメ・ヤルヴィの息子さん

ご存じのように現在は、NHK交響楽団の首席指揮者

 

2004年からドイツ・カンマーフィルを指揮している。

1980年にアメリカに渡った時には、カーティス音楽院の指揮者コースでレナード・バーンスタインに学んでいる。

日本酒がお好きです。

 

ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

ブレーメンに本拠地を置いているからブレーメンが付いた。

楽団員41名

自主運営の室内オーケストラ。

トランペットとテンパニは、オリジナル楽器を使用。

 

コントラバスが左に配置した時。4名いる。

ティンパニは右側に配置。

コントラバスが左側に3名の時。

コントラバスが真後ろに3名配置した時。

こちらも、ティンパニは右側に配置。

こちらが、ティンパニ、打楽器担当の「シュテファン・ラップ」さん

オリジナル楽器で皮張りのティンパニを木製の硬いバチで叩く!!

ヴァイオリンには日本人がいる。

村田穂積さん 1988年から在籍

ファゴット首席の日本人

小山 莉絵さん

ドイツ生まれ

2015年から在籍

※他にも日本人が在籍しているようだが、よく分らない。

さて、ベートヴェンの演奏であるが、申し訳ないが私は細かい内容はうまく説明できない。

しかし、演奏はすさまじく迫力があり、スピードは速いがそんなの関係なく飲み込まれていく演奏。

ロックでいうとグールヴ感がすごいとでもいうのか?

演奏のすみずみにリズムの細かい解釈を感じる。

初めてドイツ・カンマーフィルを聴いたのは、BSTVの映像ライブであったが、その時は速いなあと思い自分には合わないと思っていた。

 

上記参考)演奏スピードでは、1962年カラヤン・ベルリンフィルのタイムと単純には比較できないが、全体的にはヤルヴィの方が速い。

速いが演奏解釈が濃いので、どんどん引き込まれていく。

 

では、なぜこのSACDを購入したかというと「名曲名盤500」という本には1位になっていたからだ。

フルトヴェングラーを抜いている!!

フルトヴェングラーは遅いが、味が有る感じ。第2楽章は特にそう思う。

しかし、ベートヴェンの楽譜には、ヤルヴィやカラヤンのように早いスピードで演奏するように指示されているそうだ。

指揮者の解釈で早くしたり、遅くしたり変えている。

 

批評家の先生によっては、ヤルヴィに投票していない先生もいるようだが。

必ずしも、この本で上位でなくても名盤は沢山あるとは思っている。

 

 

ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルのベートヴェン交響曲は「名曲名盤500」では、ほとんど1位か2位である!!

以下、少し紹介。

 1位

 1位

第4番はクライバーに軍配があがっているが2位。

2位

「運命」もクライバーに負けているが、仕方がない感じ。

 1位

2位

第9番は、フルトヴェングラーは重厚で味があるが、音質ではヤルヴィ盤のSACD方が圧倒的に高音質で生々しい。ただ、スピードは両極端だから好みになってくる。

クレンペラーが1位の時もあった。

1位 序曲集

しかし、ほとんどヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルだからすごいと思う。

 

 結論 

 ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルの演奏が、こんなにベートヴェンを独占するとは思ってもいなかった。

何年か前までは、ヤルヴィさんの名前も知らなかったからだ。

演奏は、第3番を聴くと他の曲まで聴きたくなってくる。追加で第1番、第4番、第5番(運命)、第7番を購入してしまった。

あまり聴く機会のない第1番でも、なかなか良いと感じる。

しかし、何十年先にも超名盤になっているかは疑問を持つ。

小編成のオーケストラだし、ベルリン・フィルやウィーン・フィルのような超一流オーケストラではないのでどうだろう?

 

では、また。



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