今日は「クラシック」
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィル・ブレーメン
ベートーヴェン交響曲第3番 「英雄」
2004年8月録音
楽譜は、ベーレンライター版
いつもは、フルトヴェングラー・ウィーンやカラヤン・ベルリンを愛聴しているが、ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルを購入してみた。
ベートーヴェン全集の第1弾が第3番&第8番
SACDハイブリット盤であるが、値段が¥2520と大変良心的。
帯裏面の解説
レコードと違って、特に変わりはないが赤色がなかなか良いと思う。
指揮者 パーヴォ・ヤルヴィ
1962年エストニア生まれ 57歳
指揮者ネーメ・ヤルヴィの息子さん
ご存じのように現在は、NHK交響楽団の首席指揮者
2004年からドイツ・カンマーフィルを指揮している。
1980年にアメリカに渡った時には、カーティス音楽院の指揮者コースでレナード・バーンスタインに学んでいる。
日本酒がお好きです。
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
ブレーメンに本拠地を置いているからブレーメンが付いた。
楽団員41名
自主運営の室内オーケストラ。
トランペットとテンパニは、オリジナル楽器を使用。
コントラバスが左に配置した時。4名いる。
ティンパニは右側に配置。
コントラバスが左側に3名の時。
コントラバスが真後ろに3名配置した時。
こちらも、ティンパニは右側に配置。
こちらが、ティンパニ、打楽器担当の「シュテファン・ラップ」さん
オリジナル楽器で皮張りのティンパニを木製の硬いバチで叩く!!
ヴァイオリンには日本人がいる。
村田穂積さん 1988年から在籍
ファゴット首席の日本人
小山 莉絵さん
ドイツ生まれ
2015年から在籍
※他にも日本人が在籍しているようだが、よく分らない。
さて、ベートヴェンの演奏であるが、申し訳ないが私は細かい内容はうまく説明できない。
しかし、演奏はすさまじく迫力があり、スピードは速いがそんなの関係なく飲み込まれていく演奏。
ロックでいうとグールヴ感がすごいとでもいうのか?
演奏のすみずみにリズムの細かい解釈を感じる。
初めてドイツ・カンマーフィルを聴いたのは、BSTVの映像ライブであったが、その時は速いなあと思い自分には合わないと思っていた。
上記参考)演奏スピードでは、1962年カラヤン・ベルリンフィルのタイムと単純には比較できないが、全体的にはヤルヴィの方が速い。
速いが演奏解釈が濃いので、どんどん引き込まれていく。
では、なぜこのSACDを購入したかというと「名曲名盤500」という本には1位になっていたからだ。
フルトヴェングラーを抜いている!!
フルトヴェングラーは遅いが、味が有る感じ。第2楽章は特にそう思う。
しかし、ベートヴェンの楽譜には、ヤルヴィやカラヤンのように早いスピードで演奏するように指示されているそうだ。
指揮者の解釈で早くしたり、遅くしたり変えている。
批評家の先生によっては、ヤルヴィに投票していない先生もいるようだが。
必ずしも、この本で上位でなくても名盤は沢山あるとは思っている。
ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルのベートヴェン交響曲は「名曲名盤500」では、ほとんど1位か2位である!!
以下、少し紹介。
1位
1位
第4番はクライバーに軍配があがっているが2位。
2位
「運命」もクライバーに負けているが、仕方がない感じ。
1位
2位
第9番は、フルトヴェングラーは重厚で味があるが、音質ではヤルヴィ盤のSACD方が圧倒的に高音質で生々しい。ただ、スピードは両極端だから好みになってくる。
クレンペラーが1位の時もあった。
1位 序曲集
しかし、ほとんどヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルだからすごいと思う。
結論
ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルの演奏が、こんなにベートヴェンを独占するとは思ってもいなかった。
何年か前までは、ヤルヴィさんの名前も知らなかったからだ。
演奏は、第3番を聴くと他の曲まで聴きたくなってくる。追加で第1番、第4番、第5番(運命)、第7番を購入してしまった。
あまり聴く機会のない第1番でも、なかなか良いと感じる。
しかし、何十年先にも超名盤になっているかは疑問を持つ。
小編成のオーケストラだし、ベルリン・フィルやウィーン・フィルのような超一流オーケストラではないのでどうだろう?
では、また。