もう、「ゲーム（ＢＢ）」ってカテゴリでエントリーを書くこともなくなるんですね。
「ゲーム（ＡＣ）」ってカテゴリから延々と、４００本ちかくボダ関係のエントリーを書いてきたのですが、これが最後になると思うと、ちょっと感慨深いです。
　以前のエントリーでも書きましたし、最近Twitterでも呟いたとおり、アーケード版ボーダーブレイクのサービス終了は、私にとって、悲しいものでも寂しいものでもなく、ただ、
「ああ、終わったんだ」
　というものでした。
　家ボダに乗り換えるわけではないので、１０年ちかく遊んできたゲームを失うことになるんですが、自分でも不思議なくらい平静です。
　TwitterのTLを見てると、最後だと泣けてくる、的な呟きが多く、それに対してはもちろん、
「そりゃそうだよね。１０年は長いんだもの、悲しいよね」
　と思うんですが、自分にはその感情が無いという。
　ボダをプレイできなくなるということが実感できてないだけなのか、とも思うんですが、
「アケ終わったから、やっぱり家ボダやろ〜」
　って気もありません。
　ボーダーブレイクに飽きたわけでも、嫌いなわけでもないんですよ。
　むしろ、好きです。
　いろんな人と出会えて、いろんな楽しみを知って、いろんな経験をしました。
　この１０年は、ボダのおかげで本当に密度が濃かったです。
　そのことには深く感謝してますし、この先の人生にも大きな影響をあたえていく１０年間だったんじゃないかなと思います。
　それが証拠に、カスタマイズ画面とかスマホで撮って残してありますし、いまだにBB.NETでキャラクタープレビュー作って遊ぶ気満々です。
　ただ、やっぱりね……
　ほんと自分でもくどいし、しつこいと思うんですが、サワカスロスは大きいです。
　他にもっと良い武器があるよ、と自分より上手い人たちから散々勧められました。
　それで他の武器を手に取っても、結局はサワカスを担いでしまう。
　好きなんですよ、本当に。
　だから、それがない家ボダは、私にとって「ボーダーブレイクじゃない」んです。
　サワカスのお嬢様ぐらいに腕があって、他の武器（プラズマカノンUG）でもサワカスのように戦える、という人ならばともかく、私には他の武器に乗り換えられるだけの技前もなければ、今さら新武器でやっていけるほどの器用さもありません。
　強襲兵装に、似た感覚の武器がありますよ、と教えてもらいもしましたが、サワカスの次くらいにはこだわりを持ってる重量級重火を降りることも考えられません。
　今まで、好きなゲームって色々ありました。
　でも、８年間もこだわって持ち続けて、使い続けてきたキャラや武器なんてありません。
　サービスそのものが終わっちゃうこともありますが、KOFとか鉄拳とかソウルキャリバーとかサムライスピリッツとか、シリーズで繋がってるゲームもあるじゃないですか。
　そういうのだと、同じキャラ使えたりするじゃないですか。
　でも、ここまでこだわって使い続けてきたものってないんですよ。
　サワード・カスタムのように。
　新たな「ボーダーブレイク」があるのに、そこに「サワカス」はないんです。
　不器用だとは思います。
　バカだとも思います。
　でも、そのことが本当に悲しくて寂しくて仕方がないんです。
　ならば何故、そのサワカスが使えるアケ版の終了が悲しくないんだ、と尋かれると、正直なところ、はっきりした答は出てこない気がします。
　なんていうのかな、サワカスって多分、心の拠り所だったんです。
　飽きっぽい私が、一つのゲームをプレイし続けて、しかも同じ武器を使い続けて。
　そんなことができるなんて思ってもいなかった。
　だから……うまく説明できないな。
　これ、直感的に理解してもらうしかないことかもしれない。
　だって、アケ版サービス終了では泣けなくても、サワカスなしで、この先やっていかなきゃならないのかと思うと、ぼろぼろ涙が出てくるんですよ。
　アケ版ボダが無ければ、サワカスを使える場所はない。
　だから、アケ版ボダが無くなれば、悲しいはず……なんですが、それは違うんです。
　ああ、もう、本当に何て言っていいのか解らない！
　ボーダーブレイクにはお礼を言いたいです。
　人生のなかでは、こんなにも大きな喪失感を感じることがあるのだと教えてくれたから。
　肉親を亡くしたときも、家族を亡くしたときも、大切な友だちを亡くしたときも喪失感はありました。
　もう二度と戻ってこないと思うと、やはり涙がこぼれました。
　それとはベクトルが違うけど、私にとってのサワード・カスタムは、それと等価価値があるものだったんです。
　ここまで自分が思い入れられるものがあるなんて、今まで考えもしませんでした。
　大好きだった作家さんが亡くなったときも悲しかったけれど、そこには作品が遺っていました。
　新しいものには触れられないけれど、その人が生きていた、作品を生み出してきたことは、それで理解できたんです。
　でも、もうサワカスには触れられないじゃないですか。
　どんな形ででもいいから、私はサワカスにいてほしかったんです。
　その触れられる場所が無くなってしまった。
　場所が変わってもサワカスに触れられれば、それで良かったんです、きっと。
　だから、場所が無くなったこと自体は、そんなに悲しくない。
　でも、そのことでサワカスと一緒にいられなくなってしまう。
　その「いられなくなってしまう」ことが悲しすぎて、場所が無くなることなんて、どうでもよくなってるのかもしれません。
　……なんかワケわかんないこと言ってますね、自分。
　きっと、ボダで強くなることが目的じゃなかったんでしょう、私は。
　それよりも一緒に遊べる相棒ができて、それが嬉しかったんです。
　だから、相棒がいなくなってしまったら、泣くことしかできないんです。
　……私は「ボーダーブレイク」が好きなわけじゃなかったんでしょうか。
　それは無いと思うんですが。
　だって、ボダがなければ逢えなかったんだし、サワカスに。
　好きじゃなければ、１０年も遊べないだろうし、やっぱりボダが好きなのは間違いないですよね。
　サワード・カスタムっていう相棒に出逢わせてくれて、「ありがとう」って思いますし。
　本当に感謝の気持ちしかないです。
　無くなってしまって、寂しいとか悲しいとか、それはありません──「アーケード版ボーダーブレイク」というゲームに関しては。
　バカだなぁ、私。
　みんなに「役立たず」って言われて、くやしくってサワカス担いでるんだと思ってた時期もあった。
　でも、違うんだ。
　ほんとに、好きだったんだ、サワカスが。
　サワカスでの撃ち合いにつきあってくださったボーダーのかた、ありがとうございました。
　サワカスで吹っ飛ばしたあと、リスポンしてから思いっきり突っかかってきてくださったサブカの皆さん（いや、どう見ても、あれ中身EXクラスか、下手したらACEやろ）、ありがとうございました。
　そして、サワカスに出逢わせてくれた「ボーダーブレイク」に、もう一度お礼を言います。
　ありがとう。
　……またいつか。
　

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