個人的に作家をやっていく上で重要なことを順番に並べていくと、
1.書き続けられること
2.人に見せられること
3.自分の作品に価格をつけられること
4.うまく文章が書けるかどうか
なのだと思っている。
「うまく書けるかどうかが最後なの？！最優先じゃないの？！」
というツッコみがきそうだが、それを承知の上で私はうまく書けるかどうかはそこまで優先順位が高くないと判断した。
例え技術があっても、自分の作品に価格をつけられなければ仕事として成り立たないし、人に見せられるだけの自信がなければ自分の作品の存在を知ってもらえないし、そもそも書き続けられなければ作品が誕生することもない。
逆に言うと下手くそでも1番目の「書き続けられること」さえできてしまえば、作家としてのあらゆる道が開けるけど、技術があるだけでは道は閉ざされたまま。
さらに残酷なことに、書き続け、人に見せて、自分の作品に価格をつけて販売できる人は技術を重視しすぎてしまう人よりも長くその道に携わることができ、結果として技術を伸ばすことができる。
そう思っているから私は作家として活動していく上で重要なことは、この順番に並ぶのだと思う。
そして「技術重視！」などと言いながら何もせず、ただただ頭でっかちになっているだけの人が、時々地味に鬱陶しく感じたりもする。
（548文字）
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