日本 3-0 タジキスタン


【得点者】   日本:南野(53,56分)、浅野(82分)


2次予選の山場、一番の強敵、との事前情報に煽られながら実際のタジキスタンの実力はイメージできず、『メディア的に盛ってるだけで楽勝でしょ!』と思っていたのは管理人だけではないと思います(苦笑)

タジキスタンは技術的にはそんなに高くなかったと思いますが、単純なスピード(アジリティを含む)があり、攻守の切替と連動した攻撃は良くトレーニングされていました。放送でも言っていましたが、U-17W杯予選では日本と決勝を戦っているようだし、ここ数年は急成長してきているんでしょう。

ただ、それでもW杯本戦でベスト8以上を目指していく日本としては当然勝たなければならない相手(レベル)であり、内容でも一蹴して欲しかったところ、90分トータルでは実際にそういう試合にしてくれたと思います。

前半はサイドからの攻撃が多かったですが、ほぼ右だけでバランスが悪く、尚且つ堂安と酒井のコンビというより酒井とボランチの連携が多かったように思います。これはやはり堂安が中に入ってプレイする時間が多いことが原因でしょう。モンゴル戦の伊藤は堂安ほど中に入らずサイドにいるので酒井やボランチと連動して崩す、2人目だけではなく、3人目、4人目が絡む攻撃ができていたと思います。堂安がダメ!ということではなく、相手によって良い悪いが出てくるポジションかもしれません。

後半は鎌田が下がり目でプレイし中央でもボールを引き出し始めたことでよりサイド攻撃が生きるようになりました。2点目の崩し方は完璧で、酒井の高速クロスに南野がヒールシュートで合わすところなんかはしっかりとレベルの違いを見せてくれたと思います。

その鎌田ですが、90分通しては十分合格点を与えられます。大迫とタイプは違うけど、ボールを受けてからスムーズにドリブルするプレイは大迫にない武器でしょう。ただ、前半スローインのボールを受けに行ってキープできず安易にボールロストし相手のカウンターになった場面は猛省して欲しいです。何気ないプレイですが『W杯に繋がる試合』という意味では余りにも軽すぎます。権田が止めていなければ先制された場面であり、180度展開が変わってもおかしくないプレイでした。

その権田ですが、あのプレイはもっと評価されて良いと思います!スローを観る限りシュートへの反応だけでなく、ポジショニングやそこに至るまでのスピードなど完璧な対応をしてたと思いますし。メディア的には“南野一色”なんでしょうが、2ゴール決めてもその前の決定機2つ外してますからね(笑)逆に権田は少ないプレイ機会でもしっかりと仕事をしたんですよ。南野が5割なら権田は10割の仕事をしたとも言えるんじゃないでしょうか(笑)

少しGK好きな管理人の一面が出てしまいましたが、公式MVPは南野で間違いないですが、権田もチームを救った一番の立役者だと思いますよ。

ということで、今回の試合は選手採点なしです。選手も2次予選ぐらいで点数付けて欲しくないでしょ(笑)
*めんどくさいだけって突っ込みは甘んじて受けます・・・。