愛は恐れの背後に | 無言歌 songs without words

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自分解放。素の自分で生きていく。

このブログにお越しくださってありがとうございます。

 

今日の写真は、鳥居。

torii

 

ポラロイドカメラで撮った写真です。

おそらく、フィルム装填時に光が漏れ入ってしまって

このような画像になったと思われます。

 

一見、失敗写真。

 

私はこの写真がカメラから出てきたとき、

「すごい。やった。」

と喜びました。

思いもよらない刺激的なイメージで、

神秘的な印象を受けたからです。

 

事実と、自分の感想は、

全く別物なんだと思っています。

 

 

職場での話です。

 

私より少し若い同僚がいます。

最近、同じチームの人が一人辞めてしまい、

その仕事を引き継ぐことになりました。

 

別の先輩(男性)に教えてもらいながら

仕事をしているのですが、

なかなか慣れずに、すぐに覚えられないのだそうです。

 

で、その先輩に質問をしにいくのですが、

それが怖い、と言うのです。

 

何が怖いのと尋ねると、

一度教えてもらったことを聞きにいくと、

「あぁ?」と露骨に嫌な顔をされるとのこと。

そして、バカだと思われてそうなのが、

嫌だ、怖いのだそうです。

 

話を聞いていて、

優しくて素直な人なんだなと思いました。

 

相手が自分をバカだと思ったら、

自分をバカだと思ってしまう。

相手の感情、判断を優先させてしまうんですね。

 

相手の感情と自分の感情の間には、

境界線を引いていい。

相手の感情を丸ごと鵜呑みにしなくていい。

それができれば、もっと楽に

人と交われるのではないかなと思いました。

 

そんなことを思うのは、

私自身が、かつてそうだったから。

 

相手がどう思っているか、

そればかり優先してしまって、

自分がどう思っているかが

どこかに行ってしまっていた。

 

それが優しさであるかのように

私ははき違えてしまっていたのですが、

今では、それは優しさではなく、

自分の恐怖からくる恐れ、

自己保身だったと感じています。

 

そして、自分のではない感情をもとに

日々の選択をしつづけた結果、

人生をひっくり返さざるを得ないような事態に

自分を置いてしまいました。

 

同僚の状況をシンプルに仕分けをすれば、

こういうことだろうと思います。

 

1.事実は、

・一度聞いたけれど忘れてしまった

・教えてもらわなければ仕事が確実に進められない

 

2.同僚が思う(憶測ですが)相手の感情は、

・自分をバカだと思うだろう

・面倒くさがるだろう

・自分を嫌うだろう

 

3.同僚の感情は、

・バカだと思われるのが嫌だ

・キツイ態度や言い方をされるのが怖い

・嫌われるのが嫌だ

 

職場で仕事を進めるにあたって、

最も優先させたほうがいいのはどれか。

1の事実だと私は思います。

 

わからないなら聞く。

そして仕事を確実に進める。

さらにできれば、メモをとるようにするなど工夫をする。

相手の感情を感じてしまうなら、

何度も尋ねて申し訳なく思っていることを伝える。

 

相手の気持ちを感じて、

それを思いやることと、怖がることの間には、

大きな違いがあると思うのです。

 

相手のことを

"人をバカだと思うような人間"だと思えば、

相手はそのような人に見えてしまいますし、

本当にバカにされたように思ってしまいます。

 

相手のことを

"人をバカにするような人間ではない"と思えば、

恐怖を感じずに、相手と接することができるのではないでしょうか。

 

ジャッジです。

 

自分がバカだとジャッジされることが嫌な場合、

相手を"人をバカにするような人"だと自分がジャッジしている。

 

一度聞いたけど忘れちゃった。

そういう自分をバカだと思っていると、

相手にバカにされると思ってしまう。

投影でもあります。

 

相手も、自分もジャッジせず、

相手も、自分もありのままに見る。

 

人間なんだもの。

忘れることだってある。

バカだと思われても仕方ないな。

今度はちゃんとメモしよう。

 

そう今の自分をそのまま受け入れることができれば、

きっと面倒くさそうな顔をする相手を見ても、

「そりゃそうですよね」

と相手の態度を受け入れられるのだと思います。

そして、「すみません。以後気を付けます」と

言えればよいのではないでしょうか。

 

そしてその時には、

相手の気持ちを以前とは違うように感じられ、

相手にそんな思いをさせないためにも、

自分が今後何をすればよいかが

わかるのだろうと思います。

 

自分の外にばかり目を向けずに、

自分の内側で起こっていることに目を向ける。

この恐怖はどこからくるのか。

なぜ怖いのか。

 

自分の内側を深く深く見つめていくと、

その答えが潜んでいることに気づけるように思います。

 

恐れの対極にあるのが愛。

 

恐れの目で相手や自分を見るのか。

愛の目で見るか。

 

それは、天地がひっくり返るほどの

大転換の鍵だと、私は感じます。

 

自分の中の恐れに気づいたら、

その背後に潜む愛に近づいている。

 

 

 


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