「クーラーで冷えて”腰痛”になった」生徒さんにお伝えしたこと

暑い毎日が続いていますが、体調はいかがでしょうか。

 

先日「クーラーで冷えてしまって腰が痛い」という方がヨガクラスにいらっしゃいました。その方によると。。。

 

「職場のクーラーが効きすぎていて、外に出ても”暑い”と感じないくらい体が冷え切ってしまう。仕事で重たいものを持つ機会があって腰が痛くて辛い。今まで腰痛になったことなんてなかったのに。」

 

腰痛になった経験がある方でれば、分かると思いますが、寒い中の腰痛って本当に辛いですよね。

 

でもこの方。「ヨガをすると楽になるんです」とおっしゃっていました。

と、言うことは筋肉や軟部組織の緊張が原因(筋肉の張り)?実際、広背筋の下部や大臀筋には筋肉の緊張があり、右側の方が強かったのです。

 

「腰痛」と一言で言っても、中には椎間板ヘルニアだったり圧迫骨折という骨や神経が関わっている疾患もありますので、安易に「ヨガならやっても大丈夫」というのは危険ですよね。

 

しかしこの生徒さんからは、

・今まで腰痛になったことがなかった
・働き出してから腰痛を感じるようになった
・ヨガをやると腰痛は全くなくなる

 

という点を聞くことができましたので、どんなアーサナで腰が痛いのか、またどんなアーサナが気持ちいいのかを事前にお聞きしました。同様に、普段の生活でも楽な姿勢、辛い姿勢もお聞きしましたよ。

クラス中には普段よりも呼吸に意識を向けていただくことをお伝えしました。

 

実際、こんなポーズで腰が痛かったとのこと。

マールジャーラアーサナ

 

パリヴリッタスカアーサナ

 

そしてこのようなポーズで脊柱の伸展域制限が見られました(普段のこの生徒さんと比べて)

 

アルダウッターナアーサナ

 

ウールドヴァムカシュヴァーナアーサナ

 

ブジャンガアーサナ

 

特にパリヴリッタスカアーサナでは、左右差がありました。
「ちょっと右側に向いた時に違和感がある」ということでしたので、ツイストのポーズの際の左右差に注意して観察していきました。実際右側の広背筋の方が緊張していましたし。。。

 

クラスを進めるうちに、次第にツイストの左右差が小さくなり、アルダウッターナアーサナでは、脇腹の伸びがかなりよくなりました。アップドックの胸の開きや脊柱の伸展も、最初と比べ物にならないほどに改善しました。

クラスは脊柱の動きを全て取り入れました。ただし、強い動きは入れていません。全て緩やかなもの。そして最後にはリストラティブの要素を取り入れて緊張を緩和していただくように進めていきました。

 

私がクラスの中で生徒さんに意識してもらったこと
・呼吸を止めないこと
・痛い!と感じることはしないこと(痛ければポーズをゆるめる)
・体幹を意識する(反り腰にならないように)

特に反り腰への注意については、日常生活でも生かせることですので、腰痛改善についてのひとつの提案としてお話させていただきました。

 

今回の生徒さんのように「生活習慣が変わったことによって体の不調が出た」という方には、その生活習慣をお聞きし、改善策を一緒に探っていくことができたらいいですよね。

 

1日の中でマットに乗っていない時間の方が圧倒的に長いからこそ、たった2時間弱のヨガクラスで腰が楽になってもあまり意味がないと私は思っています。

 

全てをヨガで改善できるとは思っていません。

 

でもきっと助けにはなってくれる。

 

そんな気持ちで、またクラスを行なっていきたいと思います。

 

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