2020年3月25日水曜日

Omar Sherry Type


Omar Sherry Type
オマー・シェリー・タイプ

シングルモルト・台湾
46%


台湾ウイスキーはKAVALANだけじゃない!
台湾ウイスキーと言えば、KAVALAN(カヴァラン)を思い浮かべる人は多いはず。
http://www.kavalanwhisky.com/

2005年に台湾・宜蘭の地に誕生したカヴァラン蒸留所は、2010年代IWSCやWWAといった世界的に大きな品評会で数々の賞を受賞。世界最高を意味するトロフィーを何度も獲得し、一躍世界が注目するウイスキー蒸留所になりました。

「台湾 ウイスキー」と検索すれば、検索結果がKAVALANで埋まってしまうほどです。


一方、南投蒸留所は2008年に誕生。ウイスキーマガジンに詳しく紹介されています。
http://whiskymag.jp/omar01/
2008年、世界的な金融危機によりスコッチウイスキーの需給バランスが崩れ、ウイスキー価格が大きく変動する中で、立ち上がったのは台湾最大の酒類公営企業TTL(Taiwan Tobacco & Liquor Corporation、前身は専売局)である。台湾は世界の中でもウイスキーの消費量が多い。そこで、台湾産ウイスキーの新境地を開こうと、ウイスキー専用の蒸溜所が設立された。南投蒸溜所では、それまで30年以上に渡り、台湾産フルーツを使ったワイン、ライチ酒、梅酒やブランデーなどを造ってきた。TTLはウイスキーの製造工程を習得するために、1980年代に前工場長である林錦淡をスコットランドに派遣。南投でのウイスキー造りの可能性を探った。30年の月日を経て、2007年には工場が設立され、翌年2008年に初めての新酒が完成したが、当時はウイスキーの生産ラインも整っておらず、麦汁の製造は近くの烏日ビール工場に委託し、それを南投蒸溜所で蒸溜していた。しかし糖化槽(マッシュタン)を2009年にドイツから導入すると、完全自社生産となった。麦芽はすべてスコットランド産で、60~72時間発酵し2度蒸溜する。こうした伝統的なスコットランドの製造方法にこだわり台湾特有の気候の中で醸造することで、南国の香りが漂うオマーは生まれた。
なるほど。ボトルに書かれた"TTL"という文字の意味が分からなくて気になっていたけど、企業名だったんですね。


南投蒸留所オマーウイスキーのオフィシャルサイトが以下。
http://www.omarwhisky.com.tw/jp/about.aspx

"OMAR"とはゲール語の「琥珀」という意味だそうです。

このシングルモルト・シェリータイプについては以下のページで紹介されています。
http://www.omarwhisky.com.tw/jp/product_info.aspx?id=59
上層は花の香りといささかな硫黄の味です。中層は熟しているバナナ、ソーダケーキ、梅干しで、底はジャム、白檀と黒チョコレートです。お酒は濃密で甘みがあり、キャラメルトーストのように、飲んだらドライフルーツとオレンジケーキの香りが残ります。甘くて飽きないライトシリーウィスキーのいささかな硫黄の味が最後にスモークになり、全体の厚みと余韻が増えます。
なるほどねー。もともとこの南投蒸留所が、ライチ酒などの果実酒を作っていた蒸留所ということだけあって、いろんな種類の樽を保有しているってことなんですねー。繋がってきたぞー笑

このシングルモルト・シェリータイプというのは、オロロソシェリーカスク熟成ノンチルフィルタードで瓶詰めされたものだそうです。上等品ですね。


トロピカルを感じずにはいられない甘さとライトスモーク
香り
マンゴー、ベリー、ナツメグ、シナモン、ドライフルーツ


ベリーチョコレート、ぽんかん、バター飴(甘口)、硫黄

余韻
ドライなライトスモーク、軽い硫黄

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはレーズン、樽っぽいニュアンスが強まる。味はみかん、若干ソルティ。滑らかな舌触り。余韻は甘美で短くなる。

総じて非常に美味。かつ面白い引き出しがたくさんあるって感じですね。素晴らしい。コスパ最強のシングルモルト現る(!?)





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