週末のバンドマン

楽曲の考察から奏法解説、使用機材やらを記録していきます。主にギター。アニソン系メタル系多め。

(自分にとっての)理想のエレキギターとは?②【音作りから考える編】

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※公式より引用

JP15 | Guitars | Ernie Ball Music Man

前回から続きます

エレキギターについての考え方を整理してみようというのが今回の試み。

 

あくまで筆者progreの音楽的志向に基づいたものではありますが、普段からツラツラとギターについて考えていること…

そこで調べた知識や実践した経験が、この記事をお読み頂いたあなたの参考になれば嬉しいです(^^)

 

前回の【きっかけ編】はこちら

 

 

エレキギターの音作りに於ける本体の役割

まずは大まかに、音作りをするという観点からエレキギター本体のことを考えてみたいと思います。

過去記事と重複する部分についてはリンクを貼り付けますので、そちらをお読み頂けると嬉しいです(^^)

 

音作りに於いて重要なのは?

ちょっと強気な、語弊がある表題ですね^^;

要は、エレキギターの音作りはエレキギター本体だけではないということが言いたいのですけれども。

 

勿論、エレキギター本体が変われば音は変わりますし、同じモデルのエレキギターでも、様々な理由で個体差が生じるので音は変わります。

ここではその手の音の変化を論じたいのではなく、もっと大きいレベルでの音の変化です。

 

エレキギター : アンプ : キャビネット= 1 : 4 : 5

一般的にエレキギターを演奏する際、最終的に出てくる音(=出音)に最も大きく影響する機材はキャビネットと言われています。

※ここではキャビネットのマイキングから先はPAの分野とします

 

よく、ギターよりアンプの方が大事というギタリストさんが多いのも、このアンプ+キャビネットで約9割を占める出音への影響を(意識無意識関わらず)言っているのですね。

これについては過去記事に詳しく書いたこともあります。

再度申し上げる形になりますが、ギター本体が変わったところで大して出音は変わらないと言いたいわけではありません

 

キャビネットへの理解

出音の半分の要素を占めるキャビ。

そうは言っても、多くのギタリストさんは自前のキャビを持っていない or 持っていても普段のリハやライヴに頻繁に持ち出せるものではないと思います。

筆者progreも自前のキャビは保有しておりますが(プロフィール写真参照)、リハやライヴ本番には一度も使ったことがありません^^;

 

リハスタ&ライヴハウスによくあるMarshallやJC

必然とリハスタやライヴハウスにあるアンプ&キャビを使うことになりますが、メンテナンス具合は様々で、スピーカーの経年劣化具合というのは判断が難しいものの、

 

何となく狙った音になってる気はするんだけど、何か違う…

 

というような時は、大体がキャビのスピーカーユニットの劣化が原因であったり、そもそも狙っている音そのものがそのキャビのスピーカーやエンクロージャーでは出しにくい音色であったりします。

例えば…

  • Marshal JCM900 + 1960AでMesa BoogeのRectifireシリーズに代表されるようなハイゲイン+重低音&超高音域のドンシャリ+フルレンジサウンド
  • JC120でVoxのACシリーズに代表されるようなヴィンテージ志向のサウンド

※ここではエフェクターやプリアンプを繋がないことを前提としています

 

これは単純にJCM900やJC120のプリアンプ部だけでは説明がつかないのです。

ここから先を解説するととても長くなってしまうので今回は割愛しますが、何となくでもイメージして頂けたらと思います。

 

アンプへの理解

キャビに比べたら、こちらはもっとイメージし易いのではないでしょうか。

ギター本体からアンプに直で繋いだ場合、マーシャルでJCをの音は出せないし、JCの音色はマーシャルでは表現出来ません。

 

この差はギター本体を変えても埋められるものではないでしょう。

 

もう少し掘り下げると…

注目がいきがちなのはプリアンプ部ですが、パワーアンプ部もキャビネットに肉薄するくらい音作りに重要な要素であると筆者progreは捉えていますが、これも本筋から脱線してしまうので、今回は割愛します^^;

 

ギター本体は音作りに関係ないのか?

さて、これだけギター本体よりもアンプやキャビに音作りの比重があると散々述べてしまいました。

アンプやキャビはなかなか持ち運べないので、リハスタやライヴハウスの設備を借りることになります。

無論、その為に多くのギタリストはギター本体からエフェクター・プリアンプを駆使して理想のサウンドに近付くべく試行錯誤を繰り返すわけです。

 

ここで重要なのは、アンプやキャビネットの特性の理解なしではなかなか理想の音には近付かないということです。

 

如何に高級なエフェクターやプリアンプを導入しようとも、その機材にどれだけ自分の理想とする音が出せると謳い文句が宣伝されていようと、その先に繋ぐアンプやキャビネットの特性を理解していないことには思い通りにいかないものです。

 

高級モデリングアンプについて

当ブログや演奏動画をご存知の方にはお馴染みですが、筆者progreも比較的最近のハイエンドモデリングアンプのカテゴリーに入るであろう、Kemperを使用しています。

※Kemperは厳密にはモデリングアンプではありませんが割愛します^^;

 

これらのモデリングアンプ(フロアタイプも含みます)はプリアンプからパワーアンプ、更にはキャビネットやマイキングとその部屋や空気感(アンビエント)までシミュレートすることが出来るものも多いです。

プリセットされた音色で既に使えるレベルに設定されていますが、それは本来宅録やヘッドフォン等、自宅での仕様を想定した設定。

リハやライヴ等の現場で使用する為に最適化する為には、プリアンプ(歪みとかEQとか)の知識だけでは足りません。

 

この手のハイエンド機材は現場でもアンプに繋がないで、直接PA卓に送ってモニターアンプから音を出力するということも出来ます。

この場合も、本来アンプからの音をマイクを通じてPA卓に送るという部分までを自分の機材で行うわけで、やはりプリアンプ知識だけでは不足であると言えます。

 

アンプやキャビネットを活かせるギター

以上のことから、音作りという観点から理想のギターというものを考えると、

求めるサウンドをアンプやキャビネット特性から考えつつ、これを最大限に活かせるギター本体ということになります。

 

 

続きます

 

無論、これ以外にも重要な要素はあります。

この先の記事でその辺も書いていきたいと思いますが、エレキギターで表現するものが音である限り、この音作りの観点からエレキギター本体を考えるという要素は絶対に無視出来ないものです。

 

この要素を確実に捉えた上で、より多くの要素を加えた理想のギターを探求する道は続きます(^^)

 

これ程の長文を読んで下さってありがとう御座います!

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