火曜日の午前中は、荒川区囲碁同好会の「楽しく強くなる荒川囲碁教室」でした。
ホームページをご覧になって、見学にきてくださった方がいらっしゃいました。
ありがたいし、嬉しいです。
ご自分の棋力は、よくわからないけれどふた桁級くらい、とおっしゃいました。
初めて加わってくれた方の棋力判定はいつも難しいです。
どういう所でどういう人と打って何級、何段くらいかは、かなりの幅があるからです。
りくのらは荒川区では三段とうそぶいておりますが、世田谷区の下北沢囲碁会館では二段かもうちょい下くらいの点数で低値安定しております。
海外、特に中国韓国からも利用されるネットの対局サイトで5級で打てたら、荒川区囲碁同好会では初段で打っていただかなければ、多分全戦全勝です。
碁会所などで打つ機会がない初級者さんは、そもそもご自分が何級くらいなのかまったくわからないことも珍しくありません。
ということで、初回はりくのらと9子で打ってみていただきました。
ううん、石の形がしっかりしているし、受け方も的確。
このままの調子で打ち進めたら、黒が30目以上勝ちそうだ。
ふた桁級、ということはなさそうですので、試しに5級の方に黒を持って打ってみていただきました。
後から棋譜を拝見したところ、部分で見損じがあって結果は負けではいるものの、互角以上のお力で打てていると見ました。
次回から6級としてしばらく対局してみていただくことにします。
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この日の教室のテーマは「隅の曲がり四目」でした。
その教材をこしらえるために、りくのらももういっぺん、しっかりと隅の曲がり四目のおさらいをいたしまして、大変勉強になりました。
「楽しく強くなる荒川囲碁教室」は、ふた桁級から、もうすぐ初段が見えてきたぞ、というくらいのご棋力の方を対象にした初級教室です。
隅の曲がり四目をばっちり完全に理解しましょう、と言うよりは、うわ手の人と対局していて、
「ああ、これは隅の曲がり四目だから黒(白)が死んでるね。」
なんて言われた時に、なんだそれ?聞いたこともないぞ、とならないように、その実態は完全にはわからなくても、そういうルールがあるんだな、それはあんな感じだったな、となんとなくでもわかるように、が、この日の教室のゴールです。
隅っこにアルファベットのL(エル)字型、曲がり四目の地ができたとしても、それがイコール死んでるというわけじゃない、周囲の石が生きているかとか、ダメがいくつ開いているかで、「隅の曲がり四目」ルールが発動しないこともあります、というお話をしました。
「隅の曲がり四目」がそのままで死にの形とされる根拠は、一方からはなにも手が出せないのに、もう一方からは、(盤上のコウ材をすべて消して準備万端整ってから)いつでもコウに仕掛けることができる、その優位性が著しく偏っているからだそうです。
その理屈を、大盤に石を並べながらやってみました。
で、質問が出ました。
でも自分たちが打っていたら、隅の曲がり四目だなんて気が付きません。
取れると思って打って行っちゃうと思うんですけど。
それはどうしたらいいんですか?
そうですよね!
おっしゃる通りです。
いくら隅の曲がり四目の形ができていたとしても、優先されるのは、盤上で実際に打たれていることです。
本当は何もしなくてもルールとしては死んでいるはずだった石を、わざわざ打って行って、コウにしちゃって、コウ立てでまちがえちゃったりして、生かしちゃった、なんてこともあり得ますよね。
でも、後から、これは隅の曲がり四目だったよね、と、元に戻すことはできません。
多分、級位者同士の対局だったら、(もしかしたら段持ちさんの対局でだって)、隅の曲がり四目がスルーされて石が死んだり生きたりしてる事態は多発していることと思われます。
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教室の写真がないので、いごいごの写真を貼っておきます。
りくのら朝学習プリント
今までのりくのら朝学習プリントをダウンロードできます。
No.140 長さを測ろう ( ものさし、帳面、えもんかけ )
No.143 動作の言葉 ( ヴィトゲンシュタインの言葉 )
No.144 定規を使わずに ( しっぽの赤リボン、たてがみの三つ編み )
No.145 いろんな食べ方 ( ハインラインは猫が好き )
No.146 数のイメージ ( 数には色がついている? )
No.147 手を描こう ( 恐怖を知らない人たちが発見された )
No.148 ご飯とパン ( ベジマイトとヌッテラ )
No.150 遊び方を教えて ( 家庭学習はのんびりやろう )
No.151 何をしまっておこうか ( 小学生の机の中には )
No,152 おいしそうなパフェ ( HTML文字数制限との戦い )