令和元年度(2019)第25回東関東吹奏楽コンクール高等学校の部A部門の感想を簡単に。
遅くなってしまいましたが、去る2019年9月7日(土)、ザ・ヒロサワ・シティ会館で行われました、第25回東関東吹奏楽コンクール高等学校の部A部門の感想を簡単にまとめておきたいと思います。
もしよろしければ、最後までお付き合いいただければ、幸いでございます。
第1部
東関東、第1部、個人的には大成女子が好き。県大会からの伸びが著しいって意味で。
— ノロい人 (@borax_norochan) September 7, 2019
第1部で特に印象に残りましたのは、大成女子高等学校さんの演奏です。
他校との相対的な評価というよりも、県大会での演奏を聴かせていただいておりましたので、そこからの伸びが著しく、感心したというところです。課題曲(Ⅴ)につきましては、演奏から感じられるエネルギーが増しておりましたし、難しい現代曲にもかかわらず、県大会にも増してしっかりと音楽として聴かせる内容となっていました。自由曲(ブリュッセル・レクイエム)では、県大会での若干のスタミナ不足を心配しておりましたが、東関東大会ではそのような心配をせずに聴くことができ、合奏としての一体感が非常に素晴らしかったです。
ほか、上位に食い込んだ作新学院高等学校(課題曲Ⅱ&ブリュッセル・レクイエム)もレベルの高さを感じましたが、2017年の(スケルツァンド&富士山)で"55人の松岡修造”的な熱意たっぷりのステージに横須賀芸術劇場で圧倒されて以来、どうしても要求レベルが上がってしまい、個人的には感動の沸点まで今一つといったところでした。
全国大会に駒を進めた習志野高等学校は課題曲(Ⅱ)の歌い方がさすがといったところ。自由曲(火の鳥)については、やはり千葉県大会本選同様カスチェイの表現が僕の好みとは少々違いました(こればっかりはバンドの個性なので…)。全体的な完成度としては、伸びしろはありそうですが、西暦で奇数の年は全国大会で金賞を取るというジンクスがあるらしいので、期待したいところですネ。
第2部
東関東、第2部、取手聖徳が県大会から伸びていた。あっぱれ。
— ノロい人 (@borax_norochan) September 7, 2019
横浜創英は夜明けの美しさに驚いた。
第2部も茨城県代表の話になってしまいますが、聖徳大学附属取手聖徳女子中学・高等学校さんが県大会での演奏からのレベルアップが感じられ、個々のレベルの高さに加え、ちょっとしたサウンドの混濁や各セクションのぶつかり合いなどがなくなり、交通整理された演奏になったという印象でした。それに加え、表現力もパワーアップしており、特に自由曲(パガニーニの主題による狂詩曲)の第18変奏は大変美しかったです。
また、個人的にヒットしたのは、横浜創英中学・高等学校の演奏もでした。課題曲(Ⅰ)の演奏は"手まり歌"というカンジで、手まりを必要以上に強烈に打ち付けるわけでもなく、手まりがあっちこっちに跳ねるわけでもなく、この課題曲をあくまで"手まり歌"として表現しようという意図が明確に伝わってくる演奏でした。自由曲(ダフニスとクロエ)では、繰り返しになってしまいますが、夜明けの美しさにウットリしてしまいました。全員の踊りでは、少々テンポが速く心配になってしまいましたが、演奏が崩壊することなく見事に演奏しきっていました。金賞ながらも全国大会へと駒を進めることができませんでしたが、デッドなホールに対して、"響かないホールに対してなにも無理に鳴らすことはない"というスタンスがどこか感じられ、それが審査員に嫌われたのかもしれません(あくまで僕の個人的な感想に過ぎませんが)。
第3部
東関東、第3部、何だかんだ言われながらも、常総学院は全国行くんだろうナ、って聴いてて感じた。
— ノロい人 (@borax_norochan) September 7, 2019
デッドなホールをモノともしないイチカシ様。 https://t.co/f7VcEzB6SJ
— ノロい人 (@borax_norochan) September 7, 2019
第3部は第1・2部で聴いていた位置よりも前方の位置に座っていたため、単純に第1・2部で聴いた印象と比較できませんが、全国大会へと駒を進めた常総学院高等学校と柏高等学校については、デッドなホールであるにもかかわらず、よくバンドの鳴りがわかる演奏をされていました。ただ、常総学院高等学校は演奏し慣れたホールの特性をつかんでいるスタイルであったのに対し、柏高等学校はホールを選ばずに鳴らすことが想定されるスタイルであった点が対照的でした。
全体を通して
今日の東関東の会場はなかなかデッドだったと改めて感じた。録音がデッドなのは嫌いじゃないし、むしろ好きな方だけど、生演奏がデッドなのは聴いてて少し辛い。
— ノロい人 (@borax_norochan) September 7, 2019
これまで茨城県大会でもお邪魔した、ザ・ヒロサワ・シティ会館ですが、改めてデッドなホールだと実感しました。響かないホールで生演奏を聴くのは集中力を要するので疲れます。
個人的な好みだけで全国大会に推薦していいんだったら、僕なら、
— ノロい人 (@borax_norochan) September 7, 2019
・東海大相模
・横浜創英
・常総学院
を東関東代表にするネ
もうね、東関東まで来るとね、僕レベルでは上手い下手が判んないから、好き嫌いでしか判断できないのよ
— ノロい人 (@borax_norochan) 2019年9月7日
東関東大会に出場されるバンドでは、ハッキリ言って下手くそな演奏をするところはありません。僕レベルの音楽的素養や耳の持ち主では、優劣が付けられないので、そうなるとサウンド・演奏スタイル・選曲の好みでしか判断できません。クソな邦人新曲を取り上げたバンドは大幅減点するとか。冗談です。
今回はここまでです。東関東大会に出場されたすべてのバンドについて取り上げられなくてごめんなさい。
(企画として「ブリュッセル・レクイエムを演奏した6団体の特徴付け」とか、「幕張総合と横浜創英のダフニスとクロエ徹底比較」とかやったら面白かったのかもしれませんが。誰かやってくれませんかね?)
それでは、また次回以降もよろしくお願いいたします。
ほか、2019年の吹奏楽コンクール