子の権現と竹寺 二つの古刹を訪ねて
(写真:子の権現「手」)
どうぞ読者に!⤵
みなさん、こんにちは。
(*´ω`*)ノ
前回は「奥武蔵の古刹を訪ねるみち」の途中、あまりに無防備なネコに出会ったところまで書きましたね。
前回の旅はコチラ⤵
しかしまだ、吾野駅を過ぎたばかり。
まだ子の権現への途中、浅見茶屋にすら到着していない。
ルートの詳細はコチラ⤵
ということで、2019年5月26日の旅の続きです。
子の権現でアイスを食べる
しかしこのネコですが、本当に人懐っこい。
でも、もうキリがないから行くぞ!
人間には悪い奴もいるから、あんまり無防備じゃダメだぞ!
そう思いながら、後ろ髪を引かれる思いで立ち上がり、先に進みます。
なんと、その後も後をついてくるんですよ・・・
いつまでもついてくるので、少し走ります。
100mぐらい走ると、もうついてくるのを止めて、その場に座っていました。
その姿が小さくて、なんだか悲しくなってしまいました。
しかし気持ちを切り替えて旅を続けましょう。
しばらくすると、浅見茶屋に到着。
前回は閉店でしたが、今回は開いています。
しかし、まだ休む時間でもないので通り過ぎる残念。
浅見茶屋を過ぎ、ここから子の権現への山道が始まります
そして10時30分、子の権現に到着。
前回は雨に煙っていた参道も、今日は陽の光で明るい。
しかし、5月の末とはいえ、夏のような暑さです。
なので、ちょっと茶店に立ち寄って休憩。
もちろんアイスはガリガリ君!
(*´ω`*) ウマー
食べ終わって、ちょっと境内でお参り。
巨大鉄わらじと巨大下駄、やっぱりデカいです。
そして、前回もっと見たかった「手」に向かう。
よーし、今日は時間もあるし、下に降りて近くで見てみよう。
( ゚Д゚) 大きい・・・
指先に握手させてもらいました。
境界と空気のはなし
さて、これで子の権現に別れを告げ、豆口峠を経て竹寺へと向かう山道に入ります。
時刻は11時20分でした。
右は前回下ってきた伊豆ヶ岳方面への道。
竹寺へは、左にまっすぐ伸びる道を進みます。
明るい杉林の中の道が続く。
初夏の杉林は、明暗のコントラストが鮮明で美しい。
広葉樹は日差しを受けて葉の色が鮮やかになる。
もう夏も近いなぁ。
気分良く進んでいると、掘っ立て小屋のようなものが立てられた場所に。
豆口峠です。
なんだか異質な空気が漂っています。
案内板が立てられていたので読んでみる。
なるほど、ここは疫病神を追いはらう境界だったんだ。
うまく伝えることが難しいのですが「境界」には独特の雰囲気があります。
何と言ったらいいのかな、空気が変わる、といった感じ。
昔はそれが、それぞれの土地の神様の領域だったんだろうな。
とすると、追い払われた疫病神はどこへ行く?
もしかして、どちらの領域にも入れずに、この小屋に留まるのでは?
そう考えると、なんだか気味が悪くなって、小屋の中を除くのをためらいました。
ということで、「境界」を越えて新たな領域に入りましょう。
時刻はちょうど12時。
何となくですが、やはり空気が変わった気がしますね。
ここはもう竹寺の領域なのでしょう。
初夏と静寂と竹寺
20分ほど進むと、道が下り基調になってきました。
谷に沿って下っていく。
おそらく、竹寺は近い。
と思っていたら、急に森が開けました。
竹寺です。
森を抜けて、とつぜん明るい光があたり一面に溢れる。
生命力に満ちたその輝きと、静かにたたずむ古寺との対照が鮮烈で、少し言葉を失いました。
すごく静か。怖いくらいの静寂があたりを包んでいます。
不思議な畏敬の念に打たれ、息をひそめて境内へ。
誰もいません。
緑の中に、奇妙な木像が立てられていました。
よく見ると、焼けて黒く焦げている。
案内板によれば、この本殿は平成11年に焼失し、平成15年に再建されたとのことです。
たぶん、この像もその時に焼けてしまったんでしょう。
炎に耐えて残った像に一礼。
境内にいるうちに静寂にも慣れ、なんとなく僕も、この場に受け入れられたような気がしてきました。
となると、急にお腹が減ってくる。
時刻は12時30分。
少し本殿の軒先を借りて、昼食にしましょう。
お茶を飲みながら、静寂と新緑を心ゆくまで楽しみます。
もう夏は近い。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、竹寺から山を下り、終点の小殿バス停までの旅を書きますね。
では、また。
(*´ω`*)ノ
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