3月20日（金）、第34回フラワーカップが行われます。
古くはホクトベガやシーキングザパール、近年ではダンスインザムードやシーザリオなど、数々の名牝がこのレースをステップに春のG1へと参戦していきました。
中山1800mという小回り1周のコース適性も同時に求められるフラワーカップ。
この記事では、過去の好走血統の各ポイントを踏まえ、狙える馬、危険な馬を考察していきます。

 

 

●サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系

5年連続で馬券内に好走しているのがこの組み合わせの配合。
中山1800mというコースはスタート直後とゴール前に2回急坂を登らなければなりません。すなわち、欧州血統の馬力のある血というのがポイントなのです。それが日本のサンデーサイレンス系と上手くブレンドされ、大系統ノーザンダンサー系の血を持つ馬たちが毎年好走している結果となっています。

 

 

昨年の1着コントラチェックは父ディープインパクトで母父にはネイティヴダンサーでしたが、そして母母父にフェアリーキングと、しっかりノーザンダンサーの血は持っていました。2着馬エールヴォアはサンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系でした。

 

 

2018年に至っても1、2着馬はディープインパクト産駒で母父ノーザンダンサー系。3着はハービンジャー×クロフネのノーザンダンサー配合、G1馬ノームコアでした。
近年のフラワーカップにおいて、ノーザンダンサーの血の重要さが問われるレースであるというのは間違いなさそうです。

 

 

●ロベルトやグレイソヴリンの血にも注目

ロベルト系やグレイソヴリン系の血を持つ馬も好走しています。
ロベルト系ならシンボリクリスエスから新種牡馬エピファネイアがトレンド。トニービン系ならジャングルポケットなど。
ノーザンダンサーとも合わせて、やはり欧州型の重たい血が有効であると言えます。

 

 

●ディープインパクト産駒が3年連続勝利中だが…

2017年から2019年までディープインパクト産駒が勝利しています。この中山1800mというコース自体、ディープインパクト産駒の勝率が高いので好走するのも納得できます。
しかし勝ったのは母父や母母父にノーザンダンサー系を持つ馬。それ以外のディープインパクト産駒は敗退しています。取捨選択に注意です。

 

 

●その他

1勝クラス以上の混合戦で牡馬を蹴散らした馬に注目したいです。
昨年2着のエールヴォアや2018年3着のノームコア、2017年1着のファンディーナも該当しますが、前走で牡馬相手に勝利した馬が好走しています。
牝馬相手に楽勝している馬よりも、牡馬にもまれて勝った馬の評価を上げたいところです。

 

 

 

以上を踏まえ、筆者が血統的観点から本命視している馬は

 

 

エピファネイア産駒のクリスティです。

エプファネイアはロベルト系。母父はゼンノロブロイでサンデーサイレンス系です。また、母系にダンジグを持っているので、ノーザンダンサーの血を受け継いでいます。
他にも好走血統に該当する馬が多い中、この馬を選んだ理由は前走同コースで牡馬相手に楽勝している点。
臨戦過程も良いですし、コース適性も十分なので本命に推したい馬です。

 

 

穴馬として狙いたいのが、クリスティとショウナンハレルヤのキズナ産駒2頭。

共に前走コースは違えど同距離で牡馬の素質馬たちを相手に強い競馬で勝利。
そして2頭ともキズナ×クロフネの配合。ディープインパクトの後継×ヴァイスリージェント系（ノーザンダンサーの仔）と、好走血統にも該当します。
2頭いっぺんにとは贅沢ですが、馬券になってもおかしくはない2頭ではあります。

 

 

 

人気想定のレッドルレーヴとミアマンテの2頭をどうするか。
過去10年キングカメハメハ産駒が馬券になったのは2回だけですし、今回は軽視してもいいかもしれません。
まだ買えるとしたら、トニービンの血を持つレッドルレーヴの方でしょうか。いずれにしても、紐に入れるまでがよさそうです。

 

 

気になるディープインパクト産駒はキングスタイル1頭だけの出走となりました。
母系にリファールの名前があり、ノーザンダンサーの血は入っています。
前走は小回りの小倉2000mの重馬場で勝利していますし、後方から捲って差し切る競馬を見せました。
人気もないですし、馬券妙味があるので面白い存在の1頭です。

 

 

 

以上、参考までにどうぞ。

 

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