みなさん、こんばんは。

 

 

元フットサル日本代表キャプテンの北原亘です。

 

 

 

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■スポーツ ■教育

 

 

 

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今回のテーマは【フットボールにおける2点差というスコア】についてです。

 

 

 

 

 

 

皆さん、今朝(日本時間)行われたサッカーW杯 日本代表 対 ベルギー代表の1戦はご覧になりましたでしょうか?

 

 

皆さんの目にはどう映りましたか?日本代表の戦いは。

 

 

 

 

 

私は非常に感動しました

 

 

 

 

 

大会前、非常にネガティブな意見が多かった日本代表。

 

 

しかし、彼らが今大会で見せてくれた戦いは、議論の余地は勿論残しながらも、多くの方を感動の渦に巻き込んだのではないでしょうか?

 

 

 

 

スポーツの価値を改めて示してくれた彼らに、一言言いたいです。

 

 

感動をありがとう、俺たちの日本代表!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とライトな形で、ブログを終えたいところなのですが、このブログは考察を目的としておりますので、少し掘った内容の記事にしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

昨日の試合、後半開始早々に2得点をあげ2-0という日本代表に有利なスコアにもっていきながらも、後半アディショナルタイムにベルギー代表に逆転ゴールを許し、日本代表はBEST16で姿を消すことになりました。

 

 

 

もしかしたら、試合を観戦していた人の中で、2-0で勝っているのに何で日本代表はゲームコントロール出来ないんだよ

 

と感じた方もいらっしゃったかもしれません。

 

 

 

 

しかし、フットボールにおける2点リードという状況は相手に逆転されやすい点差だという風に言われています。

 

 

 

それは選手の心理面による影響が大きいからです。

 

 

 

 

 

 

それを今回解説していきたいと思います。

 

 

 

 

 

今朝の試合の様に格上相手に格下のチームが一時2点差を付けてリードするケースは、実はフットボールにおいては決して珍しくないです。

 

 

何故なら格下のチームは一矢報いてやろうと普段以上の気持ちで試合に入り、サプライズを起こす準備をしているからです。

 

 

 

 

今朝の日本代表はまさにその様な試合運びをしていました。

 

 

 

前半はベルギー代表ペースで試合が進みながらも、しっかりと自陣ゴールに鍵をかけ、虎視眈々とチャンスを伺うような展開。

 

そして、後半開始早々に原口選手の素晴らしいゴールで先制。

 

 

この時、ベルギー代表の選手はきっとこう思ったはずです。

 

 

 

こんなはずじゃない

 

 

 

戦前から自分たちが優位に立てる事が予想され、実際前半は優位に試合運びをすることが出来た。

 

 

しかし、チャンスを作りながらも1点が遠い。

 

 

チャンスを作りながらも点が入らない時は、チームの雰囲気は嫌な方向に向かいがちです。

 

 

そんな矢先に奪われてしまった先制点。

 

 

正直ベルギー代表は焦ったはずです。

 

 

 

 

 

続けざまに生まれた日本代表の追加点。

 

 

ベルギー代表が1失点目で浮足立って作った綻びを日本代表が見逃さなかった、見事な乾選手の追加点でした。

 

 

この時、『日本代表勝てる』と思った方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしながら、日本代表に勝利が近付いたかに思えたこの1点がその後の戦況に大きく影響しました。

 

 

 

 

 

心理的に優位に立つべき日本代表が優位に立つことが出来なかった理由

 

 

それは日本代表がベルギー代表よりも格下だからです。

 

 

 

 

 

2-0というスコアが、

 

 

 

勝ってやろう → 勝てるかもしれない

 

 

 

という心理に変わってしまったタイミングかもしれません。

 

 

 

 

FIFAランキング61位の日本代表がFIFAランキング3位のベルギー代表に対してチャレンジャー精神を持って臨んだ試合だったことは明白です。

 

 

試合前からジャイアントキリングを起こしてやろうと意気込んで試合に臨み、1点取った時もまだセーフティースコアではないという気持ちから畳みかけて2点目を奪ったと思います。

 

 

しかし、2点目を奪った事により、勝利という現実が見えてきて『もしかしたらこの試合、勝てるかもしれない』という気持ちに変化してしまった可能性は十二分あります。

 

 

 

 

もし日本代表が格上チームであったならば、2-0というスコアを優位に使い、相手をいなしながら更に加点を狙って行ったはずですから。

 

 

 

 

 

それに対して、ベルギー代表は2点差を付けられた事により、吹っ切れます。

 

 

なりふり構わず攻めなければいけない構図になったからです。

 

 

それにより、チームのベクトルは『攻め』で統一されます。

 

 

 

 

 

日本はと言うと、この時

 

 

 

 

★この2点差を守るべき(守備的な考え方)

 

 

★もっと点差を離しにいくべき(攻撃的な考え方)

 

 

 

 

という2つのベクトルがチームに介在した可能性はあります。

 

 

もしそれが現実に起こってしまっていた場合、チーム力で戦う事は非常に難しくなります。

 

 

何故なら、格上の相手に勝利する為にはチーム全員が同じ方向を向いていなければ、可能性が低くなってしまうからです。

 

 

 

 

残り時間が40分近くあったことも影響しました。

 

 

残り時間が少なければ、守り切るというベクトルで統一する事も可能だったはずです。

 

 

 

 

 

 

 

そして1点返されたあと、一旦噛み合わなくなった歯車の影響がより顕著になります。

 

 

 

 

★1点を守るべき(守備的な考え方)

 

★いったん試合を落ち着けるべき(バランスを取る考え方)

 

★もう一度主導権を握る為に突き放しにいくべき(攻撃的な考え方)

 

 

 

 

上記の様に様々な考え方がチーム内に生まれてしまいます。

 

 

 

 

それは致し方ないことです。

 

 

2点差をつけたことにより勝利という現実が見えてきたなかで、そして1点を返した事で勢いが更についている格上を相手にしているなかで、様々な思考を回してしまう事は至極当然だと思います。

 

 

 

結果として、同点ゴールを許し、試合終盤に逆転ゴールも許し、素晴らしい試合を転換しながらも逆転負けを喫してしまった。

 

 

 

 

今朝の試合の敗戦は、結果的に心理的影響が大きかったのではないか

 

 

 

という事が私自身の仮説です。

 

 

今回の日本代表の戦いに当てはまるかは分かりません。

 

 

 

 

 

では、何故この様な考察をしたのか?

 

 

 

 

それは私自身が10年間というプロフットサル選手のキャリアの中で、上記の様な経験を幾度となく経験してきたからです。

 

 

 

私が所属していた名古屋オーシャンズにおいてはベルギー代表側の心理を、そして10年ほど籍を置いたフットサル日本代表においては日本代表側の心理を何度も経験しました。

 

 

 

 

正直この心理的揺らぎを解決する方法は『揺るがず・捉われずフローの精神状態(スポーツドクター辻先生が良く仰っている理論。機会があればご紹介します)を維持するしかないのかと思います。

 

 

とはいえ、心の揺らぎが垣間見えるからこそ、多くの方の共感を得て感動を生んでいるのかもしれませんが

 

 

 

 

今回のサッカーW杯、日本代表の挑戦は終わってしまいましたが、まだまだW杯は続いています。

 

 

世界最高峰のプレーをこれらかも堪能したいと思います。

 

 

色々と書きましたが、やはり思うのが

 

 

 

 

日本代表は最高だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く→

 

 

 

 

 

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