みなさん、こんばんは。
元フットサル日本代表キャプテン 北原亘です。
いつもブログを読んで下さり、ありがとうございます。
このブログでは、
■スポーツ■教育
という観点で自由きままに記事を書いております。
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今回のテーマは【アスリートの引退後】についてです。
私は、2016年3月をもって10年間に及ぶプロフットサル選手のキャリアに幕を閉じました。
そこから約2年半の間、所謂世間一般でいう【アスリートのセカンドキャリア】(私はあまり好きな言葉ではないですが)というものと向き合ってきた訳ですが、その期間で様々な事を感じました。
それは良い面もあれば悪い面もあります。
その中で、本日は【アスリートであったが故に感じてしまう事】の一つを掘っていければと思います。
それは
★入り口は広く、出口は狭い
という事です。
私の肩書は元フットサル日本代表キャプテンであり、Fリーグ9連覇に貢献した元選手。
獲得したタイトルは10年間で25個。
というものがあります。
これは自慢でもなく、私が獲得した紛れもない肩書です。
この肩書のお陰で引退後に沢山の方と会う機会を頂いております。
元日本代表キャプテンに会ってみたいという要望も多く、本当に多くのお声掛けを頂き、引退直後は連日連夜飲みに出歩かせて頂きました。
その当時はとにかく人脈を拡げる事を目的として、お声掛けには出来る限り応えて、様々な方にお会いさせて頂き、そして多くの事を学ばさせて頂きました。
ただ、引退して1年ほど経過して気付いたのです。
もちろん全員ではないですが、夜には会って下さる方が、昼にはなかなか会って下さらないという事実を。
皆さんの考え方がどうなのかは分かりませんが、私が興味がある【スポーツ×教育】の本質的な話し(ビジネス的側面も含め)が出来るのは昼間だと考えております。
夜のお付き合いは所謂サッカーでいう延長戦。
延長戦で決着をつける為には、90分の間に相手としっかりと戦っておく必要があります。
しかし私が行っていたのは延長戦ではなくエキシビジョンマッチだったのです。
よく考えてみたら、飲みの場において1年間の間に私に課せられた多くのものは
・どれだけお酒が飲めるのか?
・アスリートの生活はどうだったのか?
という観点での話しでした。
要は皆さんにとっては別世界の人間の面白い話を聞けるエンターテイナーとして声を掛けて頂いていたという事です。
それはそれで非常に価値のある事(信頼関係を築く上でも)ですが、ビジネスをしていく上ではそれだけでは価値を見出す事は難しいです。
実際、何故昼間に時間を作って下さらないか聞く機会もあったのですが、返ってくる答えとして、
「アスリートとビジネス出来るイメージが湧かない。昼間は仕事の時間だから。」
というケースもありました。
アスリートは身体で稼ぐ職業であり、自身の技術(時に考え方や経験)がコンテンツとなります。
そのコンテンツの価値を最大限利用出来るのは、【指導現場や講演など】が主戦場になってきます。
それは非常に一般企業と親和性の低い分野となっております。
だからこそ上記返答が多いのではないでしょうか?
昼間にビジネスマンとビジネスの話をする為には、昼間に会うメリットを彼らにもたらさなければなりません。
これが
【入り口が広く】←元アスリートという肩書で様々な方が会って下さる
【出口が狭い】←なかなかビジネスには繋がらない
という正体です。
上記の話しですが、今現在スポーツ界と実社会がセカンドキャリアという言葉で分け隔てられている事象において、スポーツ界から実社会に挑戦する上での話しであり、私の主観です。
アスリートで引退後にスポーツ業界以外で活躍したいと考えている方がいれば、現役のうちから実社会で活躍する術を身に着けて置くことが重要だと思います。←当たり前の話ですが。
それさえ出来ていれば、アスリートは【入り口が広い】←多くの人が会って下さる訳ですから、その分ビジネスチャンスは拡がると思います。
という事で、昼間にも会って頂ける元アスリートをこれからも目指していきたいと思います!!
続く→
過去ブログ
★優れたリーダーはどうやって行動を促すのか→こちら
★組織が成功していく為には→こちら
★日本代表の戦い方は是か非か→こちら
★フットボールにおける2点差と言うスコアは非常に危険→こちら
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