「犬山城」(愛知県犬山市)の「最終編」です。

 

犬山城下町(遠方に天守が見える)

 

前編 https://ameblo.jp/highhillhide/entry-12573621702.html

中編 https://ameblo.jp/highhillhide/entry-12573898516.html

後編 https://ameblo.jp/highhillhide/entry-12574361724.html
 

「ライン大橋」からの遠望を堪能した後、「犬山城」の正面「松の丸」跡に戻り、そこから南へ真っ直ぐに延びる「本町通り」を歩きます。こちらは、「犬山城下町」のネーミングの下で、従来から残っていた古い町並みを、電線地中化工事を加えることや店舗のハザード等を江戸時代風情に統一するなどの努力によって観光化が進んできたようで、20数年前とは全く違う雰囲気になっていました。

 

正面が「松の丸」跡に建つ「鉢綱神社」の鳥居、手前が「本町通り」

 

丁度昼食時でいい匂いが辺りの空気に充満していて、私も何か食べたい物を探しながら歩き始めようとしたところ、通りの入ってすぐ左手に「三の丸馬場跡」碑を見つけ、更に少し進むと「藩校敬道館」跡碑に遭遇し、昼飯どころではないと眼を凝らしながら歩きました。

 

「三の丸馬場跡」碑

「藩校敬道館」跡碑

 

この界隈は「三の丸」跡に当たるエリアだった所ですので、お城関連の施設や城郭建造物が沢山集まっていたと思われます。「高札場」「問屋場」「火の見櫓」があった場所には、「火の見櫓」が再現されていますし、左手の少し開放的な場所は「大手門広場」となっていて、そのすぐ近くの「犬山福祉会館」辺りに「大手門」があったそうです。そこには、「犬山城」の「総構え」の絵図や、「大手門」の古写真が掲出されていて興味深く見ることができました。

 

犬山城下絵図(総構えの範囲がよくわかる)

「高札場」「問屋場」「火の見櫓」があった場所に「火の見櫓」を再現

大手門広場

大手門の古写真(大手前広場に掲出)

 

「本町」通りには、登録有形文化財に指定され江戸時代の町屋建築である「旧磯辺家住宅」があります。外形は、穏やかな曲線美のある「起り(むくり)屋根」で、中に入ると板間、主屋の座敷、渡り廊下で奥座敷に繋がり、奥には三つの土蔵が並びます。また、この界隈には、旧町家を活用した様々な店舗が並びます。

 

旧磯部家住宅の起り屋根

旧磯部家住宅の板の間

旧磯部家住宅の主屋の吹き抜け

旧磯部家住宅の主屋

旧磯部家住宅の奥座敷への渡り廊下

旧磯部家住宅の土蔵

高木邸(酒業)

旧町家の建物

旧町家の建物

 

そして最後に、「犬山城」の「城門」が移築されている城下のお寺、「常満寺」と「専念寺」を尋ねました。「常満寺山門」には、「松の丸裏門」が移築されていて門形式は「薬医門」、「専念寺山門」には、城内の「城門」がこちらも薬医門形式でした。

 

犬山城「松の丸裏門」(常満寺山門に移築、薬医門)

犬山城「松の丸裏門」(常満寺山門に移築)

犬山城城門(専念寺山門に移築、薬医門)

 

「専念寺山門」の手前に保育園がありましたが、その西側が「外堀跡」ということで、「専念寺」辺りから坂道になって下っていきますので、堀であったことが偲ばれました。

 

外堀跡

外堀跡に向かう坂道

 

「犬山城」の「門」の遺構が、この「犬山城」下以外にも、数多く移築されて再利用されています。今回は、前述した3寺の山門(瑞泉寺、常満寺、専念寺)を再訪問しましたが、20数年前に名古屋に転勤していた二年間に尋ねた「犬山城」の「城門」の写真を掲載しておきたいと思います。

 

犬山城「松の丸門」(浄蓮寺山門へ移築、愛知県一宮市千秋町)

 

犬山城「二の丸矢来門」(専修院東門へ移築、愛知県丹羽郡扶桑町)

犬山城「二の丸矢来門」(専修院東門へ移築)

犬山城「黒門」(徳林寺山門へ移築、愛知県丹羽郡大口町)

犬山城「黒門」(徳林寺山門へ移築)

 

「犬山城」とその城下の予定していた見所をほぼ訪ね歩きましたし、次の訪問地としていた「明智城」への列車時刻が迫ってきましたので、昼食をとるべく、私の好きな「味噌カツ」を食べさせてくれるお店に入りました。

 

「味噌カツ丼」を食べましたが、少し私が期待していた味ではなくガッカリしましたが、取り敢えずはお腹を満たし、汗もたっぷりかいていた水分補給と休憩もできたので、良しとして約半時間のランチタイムを終えて、次の「明智城」に向かうアクセス「名鉄広見線」に乗るために、「寺町通り」を抜けて「名鉄犬山駅」へ向かいました。

 

 

JR「鵜沼駅」を出て、名鉄「犬山駅」まで約3時間、「犬山城」を拝める場所に滞在できましたが、もう少し時間が有れば、国宝の茶室「如庵」や城下をゆっくりで見ることができたのではないかなと思いました。ただ、米原での乗り換えで特急「ひだ」に乗車して本来乗車すべき列車に追いつくことで、これだけ見ることができたことに満足感を得ることができました。

 

 

 

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