見出し画像

もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

Royal Selangor は買う物が無い

朝からスラヤン温泉へ行く。


相変わらず湯が熱い。持って行ったバケツに湯を汲んで10分経ってもまだ足を突っ込んでいられないほど。何で火山も地震も無いこのマレー半島でこんな熱い湯が出るんだろう? 不思議だ。世界の他の国でもそう言う場所ってのはあるんだろうか?

この後、ロイヤル・スランゴール・ビジターセンターに向かう。マレーシア、もう10年近いと言うのに、しかも家からそれほど遠いわけでも無いのに、何と、今日初めての訪問。

いつか行くかも知れないなとは思いつつ、行ってなかった。

ロイヤル・スランゴールと言うと、昔このKL周辺で穴掘って採掘していた錫 (スズ) でできた置物とかティーポットとか、そう言う物。空港でもKL街中でもお土産物として売られている、あの、鈍い輝きを放つ金属製のあれ。

マレーシアの名物らしいとは知っている。だってガイドブックなんかに書いてある。

が、その何が良いのかは....サッパリ。

金属製のティーポット。冷めるじゃん。重いじゃん。デザイン? 実用性あるの? 単なる置物?

置物。どう言う家に置くと合うの? ステンレスじゃダメなの? アルミとかは?

と言うわけで、右の脳みそでも左の脳みそでも全く理解不能。なので、キャサリンさんに以前から行ってみようと言われてはいたけれども、全く行く気なし。

だったが、とうとう負けて行く事にした。


入り口でセルフツアーってお願いして日本語で解説が流れるヘッドセットを受け取る。スロープを上がって行くとマレーシアでのピューター製品の生産の歴史がわかる。

おっ、ロイヤル・スランゴールって全くの私企業だったのね! そんな事から知らなかった。政府が産業育成でお金出してる会社かと思ってた。だってロイヤルだし、地名のスランゴールだし。しかも大陸から来た中国人が作った会社じゃないの! と、新鮮な驚き。

で、ヘッドセット言うに、昔は動物の形の錫がお金として使われていたとか。その実物大のレプリカを展示してます、と。

ウソだろ! こんなデカいワニ作ってどうやって米とか魚とか買いに行けるんだ! いや、待てよ、太平洋の真ん中の何とかと言う島では持ち歩きできないほど大きな石のお金を使ってたと言うのがあったはず。もしかして昔のマレーシアでもお金は持って歩くものじゃ無かったかもしれぬ。

と、真面目に考え始めたその時...

なーんだ、これかい! ガックリ.. でもまあ、ポケットに入れて尻尾が折れたら価値としてはどうなんだろうとも思ったりする。

それにしても紛らわしい!



さらに進むとヘッドセット言うに、世界最大のピューター工場とか。えっ、ビジターセンターってのは本拠地工場じゃなくてお客さんに見せ易い場所の置いたショールームじゃ無かったの?! これ工場そのものだったのか!

よく考えたら、ヨーロッパとかでは工場って言っても職人さんがテーブルの上でほとんどの作業をして作っているようなものだから工場って言葉から想像するようなデッカい建屋ってそうあるものじゃないんだろう。そう言うのと比較すれば確かにここは工程毎に分業してる工場ってわけで、世界最大ってのもウソじゃないんだろう。

業界のスケール感がわからなかったから驚いただけなのだった。


そして、最後にちゃんとあるお土産屋さんだけれど、いくら見てもやっぱり買いたい物って1個も無い。もちろん安い物ではないので経済的に買えないと言うのもあるわけだけど。



うーん、ここに何があったら自分が欲しいと思うだろうか? ピューターで作ったiPadケース、ピューターで作った猫の首輪、ピューターで作った蚊取り線香立て、ピューターで作ったリフィルノート、ピューターで作った....とても思いつかない...

と言う事で、今日は終わり。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「マレーシアでニャー2018」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事