MRIとは?-その1-

薬子
あの・・・
nomad
なんでそ?
薬子
医療画像のうち CT の仕組みはなんとなく理解できるのですが・・・
nomad
CT は、レントゲンを(患者さんを軸に)ぐるっと回して撮った「影絵」から、画像を再構成しているようなものですね
薬子
MRI (Magnetic Resonance Imaging)の仕組みがわかりません(キッパリ)
nomad
あー、あれは難しい。
医師でもぼやっとしか理解できていないと思う。
大学時代、理学部で NMR (Nuclear Magnetic Resonance 核磁気共鳴)スペクトロスコピーやっている先輩が持っていた教科書見て、基本概念から理解するのは無理!と思った。
ただ、臨床現場では、検査時などに患者さんに説明する必要があるので、「患者さん解説用」の最低限の理解は必要だと思う。ちょっとやりましょうか。

 

私たちの体のほとんどは実は水分でできています。

水分、水、化学記号で書けば H2O ですね。酸素原子一つに水素原子が二つ結合した化合物です。
ほとんどの水素は、陽子1個の原子核と電子1個からなります。

水素の中の陽子は、ちょうどコマのようにくるくる回っていると考えられています。電気的な性質を持った物体が回転するので周囲に磁場がつくられ、結果として自ら磁石のようにふるまうようになります。MRI 画像の基本であるプロトン(ここでは陽子と思っていただいてけっこうです)密度強調画像では、外部から電磁場を与えることで体の中のこの小さな磁石の密度をみています。

 

nomad
なのだが、次回、もうちょっと突っ込んだ説明を試みます

 

 

つづく

 

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“MRIとは?-その1-” への4件の返信

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