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管理人がどうやってオンライン小説サイトを作っていったのか、その実体験によるノウハウや悪戦苦闘の日々をつづるWEB小説制作日記ブログです。 ちょっと変わった独自システム付きのネット小説サイトを運営しています。
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プロにせよアマチュアにせよ、物書きの世界には数多くの競争相手がひしめいているわけで、そんなライバルたちに嫉妬したり、劣等感に苛まれたりして自分を見失ってしまうことも、時にはあると思います。
 
そんなマイナス感情も「うぉー!いつかアイツを超えてやるー!」という熱意やモチベーションに変換できるなら、そう悪いものではないと思うのですが、嫉妬に目が眩んで読者のニーズや市場の分析が正常にできなくなったり、過剰に卑屈になって自分の作品に対するモチベーションが下がってしまったりするのは、あまりよろしくありません。
 
なので、冷静に穏やかに快適な精神状態で執筆活動を続けていくためには、その辺の嫉妬心に対するメンタルのコントロールも重要になってくると思うのです。
 
…で、具体的にどうやってそんなメンタル管理をしていくのか、ですが…
 
まずは、ぼんやりとでも自分の精神状態を把握することが第一だと思います。
 
「自分が特定の誰かに対して嫉妬心を覚えている」あるいは嫉妬とまでは行かなくても「何らかのわだかまりを抱えている」という事実を、自分自身がまず把握することです。
 
その嫉妬心さえ無意識の無自覚で、そんな無意識状態のまま何となく「コイツの作品、何か気に食わない」「何でコレが人気なのか理解できない」などと思っていると、“大事なもの”を見逃しかねません。
 
“大事なもの”――それはすなわち、嫉妬の――自分にはなくて、相手は持っている何か、のことです。
 
それは人気かも知れませんし、かも知れませんし、実力かも知れません。
 
自分には無いソレを相手が普通に持っているからこそ、悔しいし嫉妬を覚えるのです。
 
そしてその事実を――自分に何が足りないのか、嫉妬の源は何なのかをきちんと把握できない無意識状態のままでは、ただボンヤリした嫉妬心のみがずっと心に残り続け、苦しみが長引きます。
 
その苦しみから脱するにはどうすれば良いのか…それは冷静な分析と、そこから導き出された答えに基づく努力、だと自分は思っています。
 
たとえば、悔しいと思うほどに面白い作品に出会ってしまった時、その面白さが何から来ているのか――ストーリー構成なのか、キャラクターの魅力なのか、台詞回しなのか、斬新な設定・アイディアなのか等々、冷静に分析し、それを自分の作品にも活かせないかと考えてみます。
 
(もちろんパクリは駄目ですよ。大事なのは“面白さのエッセンス”を攫み取ることです。)
 
運良くとんとん拍子に人気作家に上りつめた人がいて悔しければ、その人が実際どんな風にその成功をつかんでいったのか、その過去(どんなサイトに投稿して、人気を得るためにどんな工夫をしていたのか等々)を調べて自分も同じような形で成功が攫めないかと考えてみます。
 
つまりは「ただ悔しがって終わり」ではなく、まして「相手を貶めてやろう」だなんて変なことにエネルギーを使うのでもなく、若手の職人がベテランから技術を目で盗むように、「相手の成功から何かを盗み取ってやろう」という心意気を持てれば良いと思うのです。
 
そうして冷静に分析を始めると、嫉妬を覚えていたはずの相手が、いつの間にか“タダの分析材料”あるいは“自分をスキルアップさせるためのテキスト”的な存在に変わっていて、嫉妬も何も感じなくなることがあります。
 
あるいは分析して得た結果を元に、自分の技術を磨くのでいっぱいいっぱいになってしまって、嫉妬どころではなくなることがあります。
 
あるいは、分析することで逆に相手がどれほどの努力をしてきたのかに気づかされて、嫉妬というよりある種の敬意に変わることすらあります。
 
何にせよ、ただうすらぼんやりと相手に嫉妬して苦しんでいるよりは、だいぶ生産的自分のためになると思うのですが、どうでしょう。
 
あと、個人的見解ですが、競合する他者はいないよりは、むしろ「いた方が逆にためになる」こともあると思うのです。
 
それは「ライバルと競い合うことで、より自分を高められる」などという少年マンガ的理想論とはちょっと違います。
 
それよりももっと打算的で現実的な効果として「ライバルが自分の所にお客を運んで来てくれるかも知れない」からです。
 
たとえば小説だのラノベだのマンガだのアニメだのと言っても、ジャンルやカテゴリーは事細かく分かれていて、人気のジャンルもあれば不人気の過疎ジャンルもありますよね?
 
もし自分の書きたいものがそんな過疎ジャンルだったとしたら、まず読者自体がそのジャンルに寄りついてくれなくて、自分の作品を読んで欲しくても、「まずそもそも人がいない」という状態になっている可能性があります。
 
逆に人気のあるジャンル(カテゴリー)なら人がたくさん来てくれる上「この作品が面白かったから、同じジャンルの別作品も読んでみよう」と他作品から自分のところへ流れて来てくれる可能性があるのです。
 
無料のWeb小説は書店で売っている書籍とは違い「予算的に、この本を買ったら別の本は買えないな」という風にお客を奪い合っているわけではありません。
 
読者の時間さえあれば、どんどん別の作品に流れて来てくれる可能性があるのです。
 
そしてそんな読者を自分のいるジャンル(カテゴリー)に呼び込んで来てくれる「呼び込み宣伝部隊」として、優秀な作家がそれなりの数そろっていることは、大きなメリットとなります。
 
…まぁ、多過ぎても埋もれてしまって大変なので、“それなりの数”いてくれるのが丁度良いのですが、そうそう上手くは行きませんよね…。あと自分の投稿しているサイト(あるいは登録しているサーチ・サイト)が、同ジャンル(カテゴリー)の別作品からの流入がしやすいシステムになっているかどうかも問題ですが。
 
自分の作品が最初だろうと、他作品からの流入であろうと、いざ自分の作品に読者が来てくれた時、その読者をガッチリつかまえられるだけの魅力が自分の作品にあれば良いのです。
 
ライバルがどれだけいても、あるいは逆にいなくても、結局最後は自分との闘い、自分の作品のクオリティーを最大限おもしろく魅力的に高めることが大切であることに変わりはありません。
 
優秀なライバルも、嫉妬心も、上手く利用して自分の糧にできるくらいの強かさがあった方が、この厳しい競争社会を生き抜いていく上で有利だと思うのですが、いかがでしょうか。

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趣味:
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好きな小説ジャンル:
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
備考:
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。

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