日経新聞を見ていたら面白い記事があった。大手企業のビジネスモデル(収益を上げる分野)が変化しているという内容。例えば、ソニーは家電メーカーだったが、金融業の割合が高くなった。富士フィルムがカメラフィルムの会社でないことは有名な話。


コロナショックでタクシー業界に乗客以外を運ぶことが許可された。会社によってはフードデリバリーサービス等に参入している。しかし、「収益改善に寄与しているか?」と問われると否定的な意見が多い。人件費の高い乗務員がタクシー車両を使って貨物を運ぶのは非効率だ。


業界紙を見ても新ビジネスについて有益な情報は少ない。ネタがないのでMaaS(Mobility as a Service)の話をよく載せているが、日本人特有の『横文字有難がり病』なだけで儲かる匂いがまるでしない。旅客輸送の延長やそれ以外の方法でタクシー会社が儲ける手段はあるのだろうか?


父は生前、

「乗客と乗務員を合わせると凄い数の人と関わっている。これをビジネスに結び付けられないか?」

と話していた。


さすがは『ゼロをイチにするタイプ』の経営者である。ただ、天才ではなかったので具体的なアイデアは出なかったらしい。東京日交の川鍋氏が「タクシーは動くオフィス」とか言っているが、得意の耳ざわりの良い言葉を並べているに過ぎない。


ぬるま湯に浸ってきたタクシー業界に新しい(儲かる)ビジネスモデルを発案(導入)できる優秀な人材がいることを期待する。


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