ひたすら日本応援歌

安倍総理・安倍内閣応援のブログでしたが、諸般の事情により、今後は、菅義偉内閣を応援します ガースー (^^)/

ボルトン本 その1 資料価値のみ?

2020-07-06 20:49:16 | 日記
ボルトン本 資料価値のみ?

https://youtu.be/arsDjl3p7Ko
ボルトン回顧録について 渡瀬裕哉 内藤陽介【チャンネルくらら】の文字起こしです。

内藤:皆さん、こんばんは。渡瀬裕哉の斬り捨てゴメンの時間がやって参りました。


渡瀬:今日はですね、ボルトンさんが回顧録を出して、一部話題になっているという事で、その話をしたいなぁと思ってですね。なんでこの話をしようと思ったかって言うと、テレビ局から、ボルトン回顧録について話をしてくれって言われて、しょうがないから、まぁ、イヤだったんですけど、読んだんです。

で、まぁ、テレビの方でもチョッと解説したんですけど、より、毒舌に、このジョン・ボルトンさんの回顧録について解説したいなっていう欲求に駆られてやるっていう。


内藤:思う存分、斬り捨てゴメンでございますから。もう、ドンドン、斬って斬って斬りまくって。


渡瀬:日本や韓国についてのことも書いてあるんですけど、そこじゃないんですね。この本の本質はと思っていて。なので…でも日本のメディアでやるって話だと○△◇○中心になっちゃう

なので、今日は、ボルトンさんは何者かという話と、ボルトン回顧録の中身はどんな感じか、ワシントンDCでの反応はどうかと言う事と後は僕の感想という構成でいこうかなと思っています。


内藤:ボルトン回顧録を本来、日本とかどうとか別として、本として読んでみたら、どうかっていう。素直に読んでみるという話ですね。


渡瀬:そうです。なので、先ず、ボルトンさんがどんな人かって話なんですけど、以前ボルトンさんクビになった時、ボルトンさんが何者かっていう本質についての話をしたんですよ。そん時は取り敢えずセイウチだと。説明したんですけど。


内藤:アザラシ・トド、色々ありますけど、まぁ、セイウチ…髭があるからセイウチ



渡瀬:結局ボルトンさんクビになった後に、欧米のフェイクニュース・サイトでボルトンはセイウチに戻るみたいな記事が出てた。


内藤:なんかイラストの漫画みたいなのがありましたねぇ。


渡瀬:そうなんですけど、まぁ、そんなモンですよ。どんな人かというのを、もうチョッとマトモにご説明をすると、この人はですねぇ、生粋の共和党員なんですね。だからゴールドウォーターの選挙を手伝ったところから入った人なので、共和党の保守派なんですね。

だから一般的にボルトンさんはネオコン、ネオコンと言われるけど、ネオコンとはチョッと系統が違うんですよ。

ネオコンとは民主党から転向した共和党員なので。だからネオコンの人たちは全世界に民主主義を広めるんだという理念があって、中東とかやったワケなんですけど…もしくわロシアと闘うって話なんですけど、ボルトンさんはそこには関心が無いんですね。この人多分。

なので、普通のそのぉ…ネオコンとボルトンさんは、同じ様なモノって言われるんですけど、例えば明確に違う点とかって、サウジアラビア。サウジアラビアについては、ボルトンオッケーなんですよ。ネオコンはサウジアラビア大嫌いなんです。

それは独裁だから。なんですけど。だから国家安全保障なるものが、自分の中にあるんですね、ボルトンさんは。で、それを、アメリカの国家安全保障政策を教条主義的に実現をしている…自分の中だけですけど。というのがボルトンさんの人生であり、哲学なんですけど。


まぁ、どんな人生を歩んできたかと言うと、エール大学出て、主席で。


内藤:これはチョッとアレなんですよね。卒業証書もチャンとあって。


渡瀬:あのぉ…ボルトン回顧録にも自慢話の様に出て来るので。で、法律事務所に入って、司法省とか国際関係の省庁のところで働いて、パパ・ブッシュの時に国務次官補になって、その後、America Enterprise Instituteって、まぁ、ここはネオコンだから、ネオこのと思われるでしょうけど、そこの副所長になって、その後に息子・ブッシュの時に国務次官になって、で、国連大使になって、トランプ政権の時に、国家安全保障補佐官になったって事なんですけど。

そもそもどんな人間かというと、なんで国家安全保障補佐官ってポストに就いたかというとですね、上院で主要な政権のポストって言うのは、過半数取れないと就任する事が出来ないんですね、普通は。なんですけども、この国家安全保障補佐官っていうポジションは要らないんですよ。上院の承認が。

当時は上院ってのは51対49だったので、共和党が51で。だからランドポール上院議員が反対をするって分かってたんですよ。ボルトンがなるって話になると。50対50になっちゃうので。

もう1人、名ばかり共和党員の人がボルトンダメですよって話をしたら、ボルトンは承認されないっていう、そんな様な人なんですよ。基本的に。もうスッゴイ偏ってる。回遊主義者だっていう原理原則でしか話を聞かないから、上院の承認は得られませんという様な人なんですね。

で、これ国連大使になった時もそうで、国連大使の上院の承認は多分得られなかったんですよ。だから休会している時、議会が、議会が休会している時に国連大使にしちゃってるんですね。で、その後結局上院の承認は得られなくて、辞める事になるんですけど。

そういうね、著しく偏った人物なんだと。要は上院の承認が自分の政党の人間からすらも得られそうにない人というのが、先ず大前提としてあるんですね。


内藤:元々、良くも悪くもそういうキャラの立った人だというイメージがあったと。パパ・ブッシュの時以来続いてたと。そういう事があったと。


渡せ:話出来ない


内藤:要は人の話は聞かない。


渡瀬:っていう人なんですね。その人が書いた回顧録だっていうのが大前提で。日本語訳された時は、これが皆さん、読む時の注意ポイントですけど。
The Room Where It Happened…ホワイトハウスの中で何が起きたのかみたいな話なんですけど、この本の契約報酬は先ず2億円位だったという事なんですねぇ。だからメッチャ儲かるなと思って…ボルトンさん。

という話なんですけど、だいたい600頁位なんですよ。トランプさんの当選前後位からスタートして、ボルトンと彼に関わったホワイトハウスの人たちの話がメインなんですね。

ボルトンさんはメモ魔だって事で知られているので、読むと分かるんですけど、メッチャ細かいですよ。

アイツが部屋を出た後に、コイツが入ってきて、この時、こういう事を言ったみたいなのが延々書いてあるんですよ。その内容として。って言うか、完全に多分、もう日記なんで…読むと。

で、あのぉ、まぁ、だから、ホントはねぇ、外に出してはイケナイ話だと思うんですよね。意思決定をやって…ホワイトハウスの意思決定をやってた人たちの、そのチョッとした人間関係だったりニュアンスとかが全部検証出来ちゃうんですね。

まぁ、ボルトン・ビューだからチョッとオカシイかも…解釈とかチョッとオカシイかもしれない。


内藤:例えばそこ迄細かい所が記録されてたりすると、会議の議事録なんかでも名前ねぇ、結果出てる、取り敢えず誰が言ったかは伏せてっていうのもありますから、それを無視した形で出ちゃうっていうのは、さすがに問題ですよね。


渡瀬:現職の大統領が存在しているんですから。てことでねぇ、安全保障上の機密、外国の要人とのやり取りとかが。外国の要人に対してトランプが言った事とかが出ちゃうワケですよね。

エーっていうのがあって、まぁ、そういうのが入っているという事があって、トランプ政権は裁判所に差止請求をしたんですけど、もう中身がリークされて報道されちゃうので、今更止めてもしょうがねぇって事で、出版されたのが、このボルトン回顧録っていう流れなんですね。


内藤:この内容が良いか悪いかは別にして、明らかにすべきじゃない事が出ちゃうのは、これは当然差止っていのは当然の反応ですからね。そこはチョッと日本では、トランプが何か意地悪をしてやったみたいな報道され方したけど、その辺自体、かなりバイアスのかかった報道のされ方ですよね。


渡瀬:まぁ、そうですよね。だから、出しちゃイケナイ モノなんですよね。


内藤:元々、表に出しちゃイケナイ モノだったんで、これ極端な話、それこそトランプであろうと、バイデンであろうと、誰であろうと、少なくとも今のタイミングで出すべきモノではないという事ですよね。


渡瀬:例えば官邸の安全保障の担当の官僚が辞めて、で、あの時安倍さんは北朝鮮問題で言ってましたよとか。トランプの話はこんなで、ロシアの話はこんなでしたみたいなのが、人名と発言が事細かに出てる本が出た。


内藤:日付も全部入ってね。だから要は黒革の手帳がその侭流出した。


渡瀬:そうです、そうです。って言う内容なんで、基本的に、じゃあこの本に対しての、アメリカの人たちの反応は、「トランプは刑務所に行け」って話をしてて、ポンペイオさんは、この裏切り者がぁ~って話をしていて、共和党の人に関して言うと、「こんなん、金儲けでしょ」って話になってて。盟友の筈のネオコンの議員さんたちは、さすがに、何も言えなくて、ノーコメント的な反応になっているっていう状態なんですね、今は。

じゃあ、民主党系の人はどうですかというと、民主党系の人たちは、結構怒ってんですよ、この本に。本来は、この本の内容を使って、トランプ政権を糾弾していくべきだと思うんですね、政局的には。そういうスチュエーションなんだけど。

中身は…中身に去年番組見てる人は覚えていると思うんですけど、トランプさんって弾劾されそうになったんですね。ウクライナへの支援と引き換えにバイデンの親子の捜査をしろって話で。

それが安全保障を政局に利用したという事で、トランプ大統領は弾劾されてた。その時に、ボルトンさんは、証言を求められたんですよ、議会で。証言しなかったのに、この回顧録の中では、トランプの疑惑を認めてるんですね。

だから、こんな回顧録で出す位だったら、お前、議会で証言しろよって話で、民主党の人たちはブチ切れてるっていう。


内藤:おせいよねって。


渡瀬:だし、これってやっぱアレですか?金儲けの方、優先したんですねぇって話で、コイツ正義にもとるよねって話になって。僕のワシントンDCの知り合いに、共和党系の人に、これどうなのと、この本っていう話を聞いてみた。ボルトン今どうなのって話をしたら、「イヤァ読んだけど、トランプ大統領は確かに意思決定は滅茶苦茶だという事は分かりましたと。この本を読んで。」

まぁ、ボルトン・ビューだから何とも言えないんですけど。まぁ「、トランプ大統領もチョッとどうにかした方がいいかなぁって分かったんだけど、それ以上に、ボルトンは嫌われてるから、別に誰も相手にしないんじゃねぇ」っていうぐらいな話。

まぁ、トランプ大統領が中国に対して、チョッと譲歩的だった香港とかウイグル自治区の再教育キャンプについての事に関して、バイデンがチョッと批判するのに使ったりとかしてましたけども、民主党も全面的に採用するの難しいんじゃないかなぁっていう印象ですよね。

ボルトンが寧ろ評判が下がってて、史上最低の国家安全保障補佐官だったっていう烙印が押されている状態、これを出した事によって。というのが今の状況なんですねぇ。


内藤:ただ、まぁ、アレですよねぇ。それだけ黒革の手帳暴露しちゃって、色んな所ありますから、それこそつまみ食い的に、寧ろ国内というよりも、英語で書かれているという事もあって、全世界に流通しちゃうんで、それは色んな形でアレでしょうね。各国が都合の良い様に切り取って、利用はするでしょうね。


渡瀬:そうですねぇ。っていうか、外国の方が話題になるんじゃないかと思ってて。だって、自分の発言とか出ちゃうワケですよね。

アメリカ国内は、あぁ、どうしようも無い奴だっていう評価だと思うんだけど、ボルトンに対して。トランプもチョッとかなって感じ位なんですけど。例えば韓国が、ギャーギャーギャーギャー日本が邪魔するなって騒いでたりとか。

まぁ、自国の政府が国民に対して説明している内容と違う事が書いてあるワケですよ。ボルトンの奴には。って事は、こっちの方が問題としてあるのかなぁっていう事と、まぁ、あのぉ、来週にも話ますけど、このボルトン回顧録っていうのは、ベネズエラにはチョッと言ってるんじゃないのかなぁっていう…ベネズエラ政策に。

という風な所かなぁと思っています。ただ、このボルトン回顧録で、テレビ番組で取り上げる時っていうのは、さっきもお話した通り、日本がとか、韓国がとか、夫々の首脳とこんなやりとりしてきた。実際こうでしたというのが、メインになっちゃうワケですね、話としては。

でもねぇ、僕はねぇ、この本ダメだなぁって思ってて、あんまり…まぁ、資料的価値はある。資料的価値はあるんです、誰がいつ何処に行ったっていう意味で知量的価値はあるんですけど、これを使って、政権を追及するとか、選挙に影響与えるとかは、かなり難しいなぁと…読んだ印象として思っています。

なんでかっていうと、内容が基本的には「俺はエールを主席で卒業したんだ」っていう人が、メッチャ思いこみが激しくなっていて、自分絶対天才ですっていう前提の下に、経営コンサルととして入って、雇われ先の内情を全部暴露した上に、社長とその経営幹部を罵倒し続ける本を出しただけなんで、これ使い辛いでしょ、普通に。


内藤:イエイエ、アレですよ。僕なんか話聞いてて、イメージしたのは、これ非常によく似た人が居るんですね。日本に。縁の深い人で。ダグラス・マッカーサーという人ですよ。

多分ねぇ、人間性というか、キャラクターというか、その精神構造っていうのは非常に似ているって気がしましたね。要するに大学を非常に優秀な成績で出て、自分がとにかくやってる事はひたすら正しいと。

それでそのぉ、如何に周りの人間と大統領が馬鹿で、そのお蔭でアメリカが危機に陥って、それと闘った自分が解雇された世の中は間違っていると。だから、それをやめて、引きずり下ろして、自分が今度は大統領になるべきだ…迄マッカーサーはいくんですけど。

そこ迄はボルトンの場合いかないにしても、基本的な流れってそういう形ですから、やっぱりある種の、アメリカの、アメリカ政治に出て来るトリックスター的な人って一定のアレで出て来るんだなぁって。

なまじっか大学時代の学業っていうのが非常に優秀だったりするというパターンっていうのはあるのかなぁという気がしながら、お話伺っていたんですが。


渡瀬:で、結局だから、自分絶対に正しいって前提の下に、トランプ大統領であるとか、ニッキーヘイリーですね、国連大使やってた、サウスカロライナ州の知事ですけども。こいつらは、外交とか安全保障の事なんて何も知らないんで、政治目的で、そういう事を動かしているっていう話で、すっごく汚い存在だっていう風に見なして、見下しているんですよ。


内藤:マッカーサーと全く一緒。ルーズベルトとかホワイトハウスの連中は、軍事も知らなければ、アジアの事は何一つ知らないって延々と出て来るの。


渡瀬:そういう事ですよ。これやっぱりね、外交とか安全保障だけをやって来ちゃった人たちの特徴なんですねぇ。とにかく、政治の事が全部汚いモノで、自分たちはすっごく崇高な仕事をしているって前提で話をするんですよ。

だから、よく居るタイプだなぁって感じ。これ日本人でも居ますけどね、そういう人。政治を理解しない、外交安全保障の人なんてのはね、一番最悪ですね。正直言って。

そこを理解出来ないから、この人は仕事が出来ないんですよ。だから、その先の話で、例えば、マティスとかティラーソンとか、ムニューシンとか、そういう人たちも全部馬鹿にしていくワケですけども。

馬鹿にしていくっていうか、攻撃していくんですけど、これはまぁ、それぞれ組織を背負っているワケですよね。国防総省とか国務省とか財務省とか。で、その組織の意向を受けて、ひたすらサボタージュをしているだけの人間だっていう描かれ方をするんですよ。

俺はこんなに正しい事を言ってるのに、コイツらが邪魔をするっていう話が延々と書いてあるんですね。で、だから、まぁ、何つうんですかねぇ。自分が常に正しいっていう、大前提の下に、他の人たちが、自分の言う事を聞かない事について、馬鹿なのか、サボタージュなのかって分類をする、そういう内容なんですよ、コレ。

でもね、これ、そもそもオカシクって。あのぉ、国家安全保障補佐官っていうのは、基本的にですよ、これはボルトン自身も言って居るんですけど、大統領の為に全部の選択肢を示して、その政治決済をサポートする仕事なんですよ。


内藤:いやだって、補佐官ですからね。補佐官は担当官じゃなくて補佐官ですから。


渡瀬:チョッと人事権くれっみたいに発したみたいなんですけど、ボルトンは。一応少し、そういう事もやったんですけども、基本は此処に名前が出て来た人たちと調整するのがお前の仕事だろう。だからコミュニケーション能力無さ過ぎでしょ、貴方と。


内藤:だから逆に言うと、そういうコミュニケーション能力の無い人間を補佐官に任命したトランプの任命責任っていうのは正にある。言っちゃえばそういう事ですね。


渡瀬:トランプ大統領は、これ選挙の方から見てるんですけど、なんでボルトンを補佐官にしたかと言うと、2018年の中間選挙の保守派の動員する為の駒だったというんですよ。

だから、基本的にはボルトンは外国に対して強い事を言ってくれってんで、北朝鮮とかイランに強い事を言ってくれるから、まぁ、そっちから譲歩を引き出して、尚且つトランプ政権はよくやってるみたいなね。日本でネトウヨ動員する様な話ですよ。

ボルトンを据えておいて、ボルトンイヤァ―って言うと、うわぁ国益に適ってるみたいな。そういう話を皆するっていうね。


内藤:勇ましいみたいな。


渡瀬:ハッキリ言って、馬鹿を相手にする為に入れてんですよ。国家安全保障補佐官として。なのに、ボルトンは錯覚をしていて、日本の人たちは錯覚している人はあんまり居ないと思うんだけど、ボルトンは、ホントに自分は外交安全保障をやるって事で、トランプに任命されたんだって風に錯覚をしているんですね。


内藤:でも、日本の人たちも、錯覚してるんじゃなかっていう論説の人、時々いますよね。


渡瀬:そうっすねぇ。だからまぁ、なんて言うんすかねぇ。ボルトンは、トランプはね、全部選挙なんだみたいな事言ってるんですけど、じゃあお前の任命を選挙だろって事が分かんない位頭悪いなっていうのが僕の感想、ボルトンに関してのっていう…まぁ、そういう内容なんです、本の内容は。

だから、チョッとねぇ、なんて言うかねぇ、使い辛いっすよねぇ。これを使って民主党がトランプを責めるみたいなのはっていう。適当に本を出して、売れてて、こんな感じなんだってなるっていうのはあると思うんですけど。

これでね、政局大変動なるみたいな感じの報道とかあるんですけど、そんな事は無いんじゃないかなっていう。


内藤:まぁ、だからねぇ、色々実名が出てきての回顧録ですから、それなりに一時は話題には色々なるでしょうけども、多分まぁ、尻つぼみで終わっちゃうよねっていうのは。


渡瀬:そうですねぇ。こん中にいくと…ニッキー・ヘイリー。ニッキー・ヘイリーって2024年の大統領候補者のタマなんですね、共和党の。この人には、チョッとダメージが入ったかもしれないですね。このボルトンの話によって。


内藤:まぁ、でもねぇ、4年間、そのボルトンのイメージが続くかっていうと、ただまぁ、大統領選挙になってくるとね、それをまぁ、敵側は突いてくると思うんですが、ただ、まぁ、そうは言っても、ボルトンだからねぇ。そうは言っても東スポだからねぇって言うのと同じようなソースの扱われ方をする様な気がしますけどね。


渡瀬:だからねぇ、基本的にはセイウチなんだという事ですよ。


内藤:セイウチは黙ってアラスカの海に帰れと。


渡瀬:ホントね、日本でも北朝鮮の話したじゃないですか。北朝鮮の話した時、ボルトンさんが居るから絶対大丈夫みたいな解説している人たち居たんですけど、その人たち、ボルトン史観と何も変わらない程度のレベルなんだって事ですよ。


内藤:それは常に我々○△◇○△◇ボルトンだからね。


渡瀬:という事で、ボルトンさんが辞めて、この回顧録を出したという事について、今回は我々もボルトンをディスってみたという


内藤:ディスったんじゃなくて、事実を淡々と述べたという事でございます。


渡瀬:そうです。日本でね、このボルトン回顧録を出版しようという出版社があった時に、邪魔しようという話では無いですから。資料としては面白いんで読んで


内藤:資料としては面白いんで、あと何十年経って、倉山先生のお弟子さんみたいな人が出てきて、トランプ政権というのを、それこそ桂太郎に並ぶ新書のね、ラインナップでドナルド・トランプを書く時には、ボルトン回顧録は役に立つと。


渡瀬:ですね。というモノなので、今回はまぁ、そういう所でという。


内藤:という所で、斬り捨てゴメンでございました。


なぜ「ボルトン回顧録」は好意的に評価されないのか
2020年06月29日(月)15時00分 News Week

ジョン・ボルトンの回顧録が反響を呼んでいるが...... REUTERS/Kevin Lamarque
<ジョン・ボルトン回顧録が刊行され反響を呼んでいる。しかし、ボルトン氏の価値を一方的に落とすだけの結果しか生み出さず、その影響は限定的に留まるものと思う。その理由は......>

ジョン・ボルトン回顧録(The Room Where It Happened: A White House Memoir)が発売されたことでメディア上で反響を呼んでいるようだ。

たしかに、トランプ大統領は元より、米国要人や海外首脳の発言まで網羅した同書は資料として興味深いものがある。しかし、筆者は同書の出版はボルトン氏の価値を一方的に落とすだけの結果しか生み出さず、その影響は限定的に留まるものと思う。

なぜなら、米国において外交・安全保障の機密を事実上開示することは極めて売国的な行為だからだ。そして、その対価としてボルトン氏が本書出版によって巨額の報酬を受け取る行為は、共和党・民主党問わず顰蹙を買っている。彼の盟友であるネオコン系の議員らもコメントを避けている現状だ。

本来であれば、トランプ大統領の政敵である民主党陣営はボルトン氏の書籍内容を積極的に引用して政権叩きに利用したいところだろう。だが、民主党の連邦議員等からボルトンの回顧録は全く共感を得られていない。ボルトン氏が昨年のトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾の際に議会証言をしなかったにも関わらず、同書の中でトランプ大統領の疑惑を認める記述をしているからだ。

何より、筆者は同書の内容はまともな人間が積極的に取り上げにくい性質を持っていると感じた。個々の事実関係については、トランプ大統領の発言等の興味深い記述はあるものの、同書の内容は孤立無援な状態で「大企業に乗り込んだ教条主義的なコンサル」の愚痴のようなものに過ぎないと感じたからだ。つまり、実務能力がない失敗した人物が他人に責任を転嫁しているだけの本なのだ。

コミュニケーション能力を著しく欠いていたボルトン氏

ボルトン氏はその原理主義的な傾向から連邦上院からの承認が必要な政府要職に就任することは極めて困難とみなされていた人物だ。そのため、トランプ政権では国家安全保障担当補佐官という議会承認不要のポジションに就任している。

ただし、ボルトン氏が就いたポジションは他の外交安全保障の閣僚らの要職と異なり、十分に実務をこなすための組織があるわけではない。ボルトンは一部の職員についての人事権は与えられたものの、それは各政府機関への横やり的な介入を意味しており、その権限の行使には必然的に限界が伴う。

その上、ボルトン氏はその性格故に米国の各政府組織の連絡調整を経て大統領に可能な限りの選択肢を示す、という国家安全保障担当補佐官としてのコミュニケーション能力を著しく欠いていた。

ボルトン氏は要所で正確な状況認識を示すものの、自らが認識している状況すら無視したイデオロギー的な方向の政策を推進しようとし、マティス、ティラーソン、ヘイリー、ムニューチンら別の閣僚がボルトン路線に疑義を示すとそれを官僚機構のサボタージュのように見下している。

ボルトンは自らの回顧録の中で大統領の意思決定をサポートする重要な位置におりながら、彼の単純な思考に疑問を呈すクライアントとその組織を馬鹿にするダメな経営コンサルのような発言を繰り返しているだけの存在でしかない。


好意的に受け止める米国の政界関係者は皆無か

したがって、同書の内容は、ボルトンの、ボルトンによる、ボルトンのための「ボルトン史観」に過ぎず、トランプ大統領に同情することはなくとも、同書内容を好意的に受け止める米国の政界関係者は皆無だろう。

同書は外国のメディアが内容を騒ぎ立てる以外は、米国の敵対者にとって同政権の主要メンバーの性格を知り得る手がかりを提供した以外には何ら価値がないものだと言える。ボルトンの外交安全保障の専門家としての名声は彼が手にした報酬とともに終わったと言える。


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