オンライン観劇㉕ パリ・オペラ座「泉」 | 明日もシアター日和

明日もシアター日和

観たもの読んだものについて、心に感じたことや考えたことなど、感想を綴ってみます。

振付 ジャン=ギョーム・バール

リュドミラ・パリエロ/カール・パケット/イザベル・シアラヴォラ/マチアス・エイマン/クリストフ・デュケンヌ

 

 オンライン配信、ここ1、2カ月は時間が許す限りいろいろ観てきて楽しかったけど、さすがに作品を選ぶようになってきたかな〜😅  そんな中、このパリオペ「泉」は配信がとっくに終了してますが、ディスクが出たら買いたいと思ったものの1つ👍

 2011年に135年ぶりに復活上演された作品だそうです。とにかく、ダンサーたちが豪華で、クリスチャン・ラクロワの衣装が博物館級の美しさで、幻想的かつ様式化したエリック・リュフの舞台美術も素晴らしいという、眼福ものの楽しさでした。

 

 コーカサス山岳地帯。皇帝に嫁ぐヌーレッダイザベル)の一行が泉のほとりで休息していると、猟師ジェミルカール)が彼女に一目惚れ。彼女のために岸壁の花を摘んでアプローチするも、彼女のデュケンヌ)に追い払われる。それを見ていた泉の精ナイラリュドミラ)は、カールの望みを叶えてあげようと、妖精マチアス)らを伴ってイザベル一行の後を追います。

 皇帝はイザベルを気に入ったのに、そこに現れたリュドミラに移り気してイザベルとの婚約を破棄。失望したイザベルたちが泉のほとりまで帰りかけたところに、追いかけて来たカールが愛を告白するんだけど、彼女はNo! 彼女の兄にまたまた殺されかけたカールを魔法で助けたリュドミラは、自分が人間(=カール)を愛していることに気づきます。でもカールは妖精の愛には応えられない。覚悟を決めたリュドミラは最後の岸壁の花(=泉の生命の象徴)を与える。花の魔法でカールはイザベルの愛を得るけど、リュドミラの命は終わるのね😭

 

 なんとなく「真夏の夜の夢」と「シルフィード」、皇帝の居城シーンは「海賊」のパシャの宮殿を混ぜたような話だけど、19世紀半ばのロマン主義テイストが色濃くて面白いです🎉  いくつもの太い綱が絡まりながら上から垂れていて、それが森の幹や枝の見立てです。皇帝の宮殿内ではその綱が柱や壁を想像させる。リュドミラの白い衣装はキラキラ輝き、妖精たちは森をイメージした神秘的なタイツ、イザベルたちは中東の民族衣装を思わせるカラフルな衣装でエキゾティックだったな。

 

 リュドミラの従僕妖精を踊ったマチアスが素晴らしかった〜。脚にバネがついているようなジャンプ、宙を泳ぐような浮遊感、excellent‼️ そして猟師なのにノーブルなカールの横顔に見惚れる💓  イザベルが超ゴージャスで、彼女がカールの愛をギリギリまで拒むのも贅沢な話だけど、身分違いだしカールの行動はストーカーっぽいんだわ😆  リュドミラの清楚で柔らかなダンスも美しい。そしてデュケンヌが民族ダンス風振付で男っぽくバンバン踊るんですよ〜、良かったなー😊

 この作品は他のキャストでも上演されているようですが、このキャストでのディスクをお願いしたいです🙏

 

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