初めは物を掴むのもやっとだけれど、遊びや食事を通して、手や指を動かすのもじょうずになります。
今日は掴むおもちゃ「積み木」のお話です。
昔からおもちゃの定番の積み木。
積み木は空間認知によいおもちゃとして紹介されますね。
そんな積み木には同じ形で遊ぶ積み木と、違う形で遊ぶ積み木があります。
例えば、カプラ、ジェンガやドミノが同じ形で遊ぶ積み木です。
違う形で遊ぶ積み木は昔からよくセットで販売されている積み木ですね。
どちらも子どもは大好きだし、空間認知は遊びやトレーニングで伸びる力だとわかっていますから、小さなうちから手にとってたくさん遊んで欲しいと思います。
ただ、少しだけ、知っておきたいことは、この2種類の積み木は、それぞれ別の面白さや学びのポイントがあるということです。
今日は、違う形の積み木のお話をご紹介しますね。
違う形の積み木。
市販のものだと、円柱、四角柱(立方体や直方体)、三角柱がセットになっているものが多いですね。
さまざまな形に触れられる積み木として、とても人気です。
初めは積んでいくだけだった遊びも、成長とともにいろいろなものを作るようになります。
1歳児には見立て遊びはまだ難しいので、たくさん並べたり、積んでいく遊びがメインになるでしょう。
そんな積み木は、適度な成功体験と、適度な失敗体験が両方ともできるとても優れたおもちゃです。
たくさん積み上がって成功!パチパチと手を叩いて子どもたちは喜びます。
時には三角柱の上に他の積み木を載せようとして、ガッシャーンと崩してしまうこともあります。
この失敗体験から、
「どうして崩れちゃったのかな?」
「崩れないようにはどうしたらいいのかな?」
と思案するようになります。
成功も失敗も適度なものを少しずつ経験していきたい幼児期。
積み木遊びはそんな時期にぴったり合っている。
だから、昔から遊ばれてきているんですね。
ところで、最近、積み木は「空間認知能力」の向上の他に、「論理的思考」の習得も期待できると言われています。
なぜなら積み木遊びは「論理の破綻」が明らかになる遊びだからです。
積み木は平らな(地面に水平な)面にしか積んでいけない。
だから、三角柱のとんがりの上には積み木が置けない。
なのに置いてしまったから、積み木はガラガラと大きな音を立てて崩れた。
この出来事の積み重ねから、子どもたちはルールや事実を発見し、次は予想して、ついには失敗を回避するようになります。
だから私たちは、子どもが積み木で失敗した時に
「なぜ崩れたのかな?」
と声をかけるのです。
さまざまな形の積み木で遊ぶ時。
子どもたちは高く積んで数を知ります。
積み木のトンネルに車を走らせて、空間を楽しみます。
そして、失敗から学び、論理的に思考し始めます。
積み木遊びひとつにも、とても大切なことがたくさん詰まっています。
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