越中富山城から石川県へ戻る。
戻って上がって能登半島。
今回の北陸遠征最後の城。
石川県七尾市古屋敷町
能登・七尾城(ななおじょう) 別名・松尾城、末尾城
【七尾城の説明】
七尾城は室町三管領家の畠山氏の初代当主で能登国守護の畠山満慶が正長年間(1428~1429)頃にこの地に築いたと思われるが、当時の七尾城は砦程度の規模だったらしい。
畠山氏により次第に拡張、増強され、以後約150年間にわたって領国支配の本拠となり、五代当主である畠山慶致の頃には守護所も府中(七尾城山の麓)から七尾城へと移されたという。その後、畠山義続・畠山義綱の頃に能登では戦乱が続いたために増築され、最大の縄張りとなったと言われる。
天正4年(1576)には能登国に侵攻した上杉謙信(通称・義の武将)に包囲され、1年に渡って持ちこたえた。駄菓子菓子!重臣の内応があり城は陥落し、169年に渡り能登を支配した畠山氏は滅亡する。
その後、上杉方の鯵坂氏が城代として入城するが、謙信の突然の死によって、能登は織田家の領する国となり、前田利家が七尾城に入城する。
利家は山城は不便だからと、小丸山城を築いたために七尾城は天正17年(1589)廃城となった。
上の説明文中にあるように上杉謙信の詩吟・「九月十三夜陣中作」は有名。(ただ謙信が詠んだかどうかは近年否定されてる)
七尾城がある山、通称・城山の麓にある七尾城史資料館。まずはここで七尾城のいろいろについてお勉強。ここの映像コーナーの七尾城CGはなかなか良かった。これから七尾城を攻めようと目論んでおられる足軽さんは、是非お立ち寄りすればよろしいかと。
上の地図にあるように🅟(本丸駐車場)からの紫色コース。この駐車場からだと本丸まで10分。 某が選んだのは勿論楽ちんちんと鉄馬車にて本丸駐車場から
これはその駐車場からの眺望。今回の北陸遠征サイコーの青空が広がる。
この本丸駐車場を本陣と定め七尾城を攻めます。
駐車場から進んで行くと、いきなり現れる大堀切。左側は長屋敷(畠山氏の重臣・長氏(ちょうし)の屋敷跡)。右上は本丸になる。往時は木橋が掛かってい、本丸と長屋敷へ行き出来ていたらしい。長屋敷いくにはこのような状態やったので、諦めた
駐車場から藪と倒木で荒れ模様の長屋敷の大堀切を左に見て、本丸の方角へと行く道は、綺麗に整備されてる。この堀切のような(後世の改変によるものかと)とこを抜けると、調度丸という曲輪へ。
調度丸。区画割りの石列あり。
調度丸の中ほどから林立する木々の間から早くもぶっ倒れそうな素晴らしき段々石垣が垣間見える。
調度丸から本丸への登城道が段々石垣に向かって行き、道は石垣の正面から左へ折れ曲がり本丸へ向う感じ。
木ぃがだいぶジャマではあるが、素晴らしき眺め 木は森林保護のために伐採出来ないのかね?
石の大きさは不揃いな丸みのある石を使用しての野面積み。なんで一気に高石垣にしないかというと、まだ高石垣を築く技術がない時代に積まれたから。(逆光で写りが変になってもた)
石垣の正面、案内板があるとこらへんへ大手道から調度丸へと入るこれまたええ感じの虎口がある。城域を一回りしてここへ出て来るので、また後ほど。
虎口辺りから見上げた段々石垣。苔っぷりも程よくこりゃもう圧巻 高石垣がそびえてるのも入城してきた者を威圧感で苛むが、こげな段々石垣も威圧感満載である。往時は土塀か木塀が立塞がり、また全く違った景観であったものかと。
登城道を上がりながら横から見る段々石垣。
段々石垣を上がったところは遊佐屋敷跡の曲輪(石垣の左側)
遊佐屋敷説明板。後方の土塁は石垣の裏側で、CGには土塁・石垣の上に狭間を設けた土塀が建っていたことになってる。
土塀が建っていたと思われる土台の石垣。
遊佐屋敷の奥は桜馬場跡。
青空が見え風景が一変。遊佐屋敷を通り本丸への階段を進む。この先を回り込むと本丸。
どど~んと本丸石垣
野面積みで隅も算木積みがまだ未発達なとこからすると、この石垣は畠山氏時代の石垣になるのかね? 美濃・岩村城のように崩落防止のために、継ぎ足し継ぎ足しで段々石垣になっものもあるが、どうなんやろ
木がなくて日当たりがええので苔ってもいない。
日当たりが悪い
早くも本丸到達
本丸に屋敷が建っていたようやね。本丸の説明板と復元CG。後方は土塁。
デカい城址碑と青空。ベンチの向うは先ほどの段々石垣。
謙信も落とせなかった
能登・七尾城 撮ったたど~
本丸より北側の眺望。七尾市街地が一望。
本丸の後方には高台があり城山神社が鎮座する。この高台は櫓台
今日も無事下山でけますように~
高台(櫓台?)には土塁が廻っている。
高台の上から見た本丸。城址碑薄っぺら~。
本丸の奥の方を見る。
本丸奥には土塁があり、遊佐屋敷へと通じる虎口がある。
本丸の南側は山景色。
本丸のベンチで休憩してて、パンフを忘れてしまった
後編へ続いてしまいます。
19/07/06