津田大介さん司会による討論会:山本太郎、小池百合子、宇都宮健児、小野大輔(届出順)

 

マスコミのテレビ討論会とちがって、ただのケンカではない !! 候補者の間に討議と問題の究明がある。ぜひ視聴をお勧めする! ……4人とも、「あーでもない、こーでもない」の自民党発言をしない人なので(小池は、知事になってから、だいぶアイマイになっているが)、討論がおもしろい。

 

小池さんは、都の政策を知らない。山本太郎のほうがよく知っていて、教えてあげているw コロナに関しても、十分ではないが、都庁官僚はかなりの努力をしているようだ。しかし、小池はそれを知らない。

 

〇コロナ対策は、なによりもまず、PCR検査の拡充。検査が増えなければ、効果的な感染防止はもちろん、経済再建も貧困救済もできない、と宇都宮氏。これは説得力があったと思う。

 

【私見】 なぜか意外に知られていないのが、「宇都宮は災害に強い」ということ。《地下鉄サリン事件》の被害者弁護団長として活躍した。3・11では、日弁連会長として、おおぜいの弁護士を福島に送りこんだ。被爆の恐れのある《フクイチ》のそばになど、ふつうなら誰も行きたがらない。検察は「逃げた」という法務大臣の誹謗もあったが、弁護士が率先して赴いたのは、トップに「宇都宮あればこそ」だった。もし都知事になれば、コロナでも彼の手腕は発揮されるだろう。

 

〇オリパラの中止を決める権限は東京都にはない。IOCにしかない。そのことを、山本、小池、宇都宮3氏が認めていた。けっきょく問題は、早く中止するか(できるか)、遅く中止するか(ないし無観客開催になるか)。早く中止するためには、どんな手段があるのか。―――こんなことは、街宣のノリでケンカをしたら、出て来ない話だ。

 

〇2回目の討論会も津田氏は開くと言っている。候補3人はOKで、小池氏の都合さえつけば、開かれるはず。

 

●2回目の討論では、①山本太郎氏の公債調達財政を宇都宮氏にぶつけてみてほしい。②コロナ貧困救済と経済再建の関係について、山本vs宇都宮間の意見の違いを、津田氏の鋭い質問で露出させてほしい。

 (山本太郎宇都宮健児の政策の違いが分からない。党派的にどちらかに属する人以外は、投票所に行っても迷うのではないか? これでは、パチンコと同じ。票は正確に50%50%で割れる。毎日の世論調査がそうなっている。これは、どちらの立場から見ても、良いことではないと思う。)

 

 

【私見】 山本太郎氏は、東京都に権限のないことを公約しすぎてはいないだろうか?

この構図は、韓国の文大統領の南北政策に似ている。韓国にも北朝鮮にも

権限の無いことを共同宣言に盛りこみすぎたために、いま窮地に陥っている。

山本太郎氏が当選した場合には、その点がたいへん心配だ。たしかに、彼の

話は解りやすいのだが、単なる“熱血宣伝”をこえる実現の方法論はあるのか?

 

 

 

巾 着 田