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西大陸,リスク,解放軍はバイオテロ対策級危機感で初期対応か

2020-02-27 16:54:55 | 連絡
2020.2.27(木)
福島 香織のプロフィール
大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。おもに中国の政治経済社会をテーマに取材。主な著書に『中国絶望工場の若者たち』(PHP研究所、2013)、『中国「反日デモ」の深層』(扶桑社新書、2012)、『潜入ルポ 中国の女』(文藝春秋、2011)、『習近平王朝の危険な野望 ―毛沢東・鄧小平を凌駕しようとする独裁者』(さくら舎、2018)などがある。メルマガ「中国趣聞(チャイナ・ゴシップス)」はこちら。
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2月初めのCCTV(中国中央電視台)によれば、解放軍は感染拡大防止工作として、中央軍事委員会の批准を経て中部戦区で駐湖北感染拡大阻止補給支援部隊を設立し、設立当日だけで50両以上の軍用トラックが200トンの物資を武漢市に輸送したという。もっとも、その程度の支援では武漢市内の食料や医療物資の不足は解消できなかったようだが。
 しかしながら、軍の動きは一部では非常に早くからあったという指摘もある。中国科学院傘下の国家生物安全実験室(バイオセーフティラボ)も、軍事医学科学院バイオ工程研究所長の陳薇少将をリーダーとするチームが早々に接収。火神山、雷神山といった新型コロナ肺炎用の新設病院のオペレーションも軍が行っている。陳薇少将は解放軍の主席バイオ兵器防御専門家であり、北京五輪のときもバイオ化学テロ対策の指揮をとった人物という。
 米国防次官補代理のチャッド・スブラジアも公聴会で、「解放軍と中央軍事委員会が感染防止工作に非常に積極的で、早期に頻繁に厳粛に介入している」と指摘。つまり解放軍としては当初、バイオテロ対策級の危機感をもって初期対応に動いていた可能性もある。それを見たからこそ、米国も1月29日、武漢から米国人を脱出させた米政府のチャーター機をカリフォルニア州の空軍基地におろし、機内消毒にあたった米CDC(疾病対策センター)の検査官が生物化学兵器対応の防護服を着用していたのだろう。



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