3男の写真は
リビングのキャビネットの上に飾ってあります。
お葬式のために急ぎ作った六つ切りサイズの写真が二枚。
親友の娘があの時
すばやく息子の友達と連携をとって集めた写真から選んだものです。
一つはどこかの床に座って こちらに微笑む3男。
もうひとつは ノクティスのコスプレの彼。
現実と非現実との世界を行き来していた二人の彼なのです。
今日 台の埃を拭きながら、
これまで心の中で隠してきた気持ちが溢れてきました。
「コレは私の知ってる君じゃないんだよ」
こんなのも機会なんでしょうね。
急遽別の写真を選んでプリントアウトしました。
何十度も見ては涙したスライドショーで使っていた二枚。
ひとつはサングラスをしてこちらを見ているんだけれど、
そのレンズの奥に 心の叫びが透けて見えるような君がいます。
半分 はにかんでいるような
半分 何か言いかけているような。
今にも。
「ママン…?」って。。。
どうして打ち明けてくれなかったの?
タマんないな。