時々 3男のクラスメートから
連絡が入ります。
「お元気ですか。
今年の3男くんの誕生日には
そちらに行ってよろしいですか?」
若い大人として
私への口調にも敬語が入って
そこがまた 私にはジ~ンとくるのです。
キャッキャッと笑っていたあの子もこの子も、
みんな若い女性として男性として、
世の中に揉まれて生きてるんだな。
愛おしいな。。。
そう、今年もまた誕生日がきますよね。
当たり前だけれど。
どんな形でお祝いしようか。
そんな事を考え出すと、
頭の中の古いカレンダーがどんどんめくられて
あの時は、この時はと
『当たり前』だった幸せなシーンを
思い起こすことになるのです。
あの子は 18年という限定で、
めっちゃくちゃ濃縮された時間を
めっちゃくちゃ激しい情熱を
めっちゃくちゃ強烈な愛を届けに
地上に送られてきた天使でした。
だからあの時間は 私がもらったご褒美みたいなものなんですね。
もう会えなくて寂しいけれど、
『天使と一緒にいられた』っていう経験は
子供を亡くさずに生きていたら知りえなかった
とてつもなくすごいインパクトを私に残すのです。
ほとんど私は『選ばれた』親だったんだという
興奮にも似た感情さえ湧いてきます。
会えない悲しさは消すことができないけれど、
あの子が私のために地上に来てくれた奇跡を思う時、
やっぱり背を正して行かねばと
私は後押しされながら前へ進んでいるのです。