叩きつけるような音を立てる

雨音に不安になった私は

いつまでも眠れずにいた。






九州の今の現実が目に

飛び込んで来る度に胸が締め付けられる。

世界中で猛威を奮うコロナウイルス








そして異常気象。世の中には

ありとあらゆる悲劇が溢れている。

HSPの気質ゆえなのか、








自分に直接降り掛かって来る

問題でなくとも、それについて

悩み苦しみ何も出来ない








自分の無力さに落胆するのだ。

ただでさえ梅雨の湿度と低気圧に

強い倦怠感を感じているのに







心まで完全に疲弊してしまっては

困ると、思春期に心を奪われた

小説の世界へと逃げ込んだ。








凛とした空気感と切なくとも

優しい、人の心模様に10代の頃の

私が顔を出す。







気がつくと夜が明けていた。

窓に灯り始めた灯りと、遠くに

聞こえる生活音に少し安心した私は







強い睡魔に襲われた。

このまま眠りにつくとしよう。

目を覚ましたら、

青空が広がっている事を祈りながら。











【HSPの私と敏感な愛犬の暮らしの
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Keilani